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聖なる夜の出来事
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ムール貝をたらふく食べた後、少し遠回りしてGalerie St. Hubert(ギャルリー・サン・チュベール)をふらふらお散歩して帰る。
何しろビールも飲んでいるので、気分もやや浮かれ気味で、ふわふわしている。
「わぁ~、きれい~~」と、脳内で漢字に変換する力もなく(酔っている)、らりらりしながら歩いた。
このギャルリーは1847年に完成した、ヨーロッパでも最も古いギャルリーの内の一つなのだそうだ。
ギャルリーって、アーケードのついたショッピング・ストリートのこと。




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手袋&鞄屋さん。
にょきにょき林立している手首が、シュール。
でも革の手袋たちは色とりどりできれいね。


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こちらはアクセサリー他、服飾雑貨屋さん。
あまりうまく撮れなかったけれど(何しろ光量が足りない)、右側の手前から2つ目の位置にあるピアスが、ちょっといいな、ほしいな、と思ったものだった。
まぁるい濃い朱色に金の細工があしらわれている。
この写真ではわかりにくいけれど、ベージュ色のバラの柄が描かれている。
アンティークっぽい。
65ユーロだったので、迷わずに衝動のままに買ってしまえば良かった。
酔っているのに、なぜ衝動に身を任せない、私よ?


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児童書屋さん。
どの街に行っても、子ども向けの本って、やっぱりいい。
『ホビット 思いがけない冒険』のフランス語版もある。


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こちらはギャルリー・サン・チュベールの中のneuhausのウィンドウに飾られていたマカロン。
マカロンって、カラフルで可愛らしくて、本当に絵になるんだなぁ。


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おもちゃ屋さん、と言うか、人形屋さん?のウィンドウ。
統一性があるようでないような...うん、ないな。パンダ入ってるしな。


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こちらもいろんな人形。
白衣を着たお医者さんや、治療中の歯医者さんが入っているのは、なぜ?


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お土産用のレースのコースターやランチョンマットと、おもちゃの兵隊たち。
レースを作るお針子さん?の人形もいたりして、やっぱり統一感がない。
このバラバラ感がなんだかユーモラス。


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こちらは様々な衣装を着た小便小僧のミニチュア人形。
そしてやっぱりレースを作る女の子のミニチュア。
レース編みはベルギーの特産品の一つ。
あとGrand Placeに建っているギルドハウスのミニチュアもある。
何でもありなんだな、うん。ベルギーって大らかな国だ。


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こちらもお土産屋さん。
レース製品と、カメオ風のフレーム。
小便小僧のがあるのが、可笑しい。


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こちらはNoelらしく、白いトナカイたちが天に向かって駆けていくディスプレイのCORNE Port-Royal(コルネ・ポール-ロワイヤル)。
Chocolatierだけれど、MARIAGE FRERES(マリアージュ・フレール)の紅茶なども一緒に売られている。


ギャルリー・サン・チュベールのウィンドウぶらり歩きを楽しんで、ホテルへと帰った。
幸せだなぁ...と思いながら、シャワーを浴びて、少し書き物をして、ベッドに横になった。
明日は、ブルージュで友人と待ち合わせることになっている。スーツケースを持って移動しなければ。
横になってみて、おや、なんだかみぞおちより下の辺りに鋭い痛みがある...?と思ったけれど、気のせいだろうと思って目を閉じた。

夜中の12時半頃。
目が覚めた。
変な感じに気持ちが悪くて、口の中に生唾が湧いてくる感覚がある。
この感じは...と思っていたら、きた。
お夕飯にたらふく食べた生牡蠣とムール貝が、まったく消化されていなかった。
食べてから5時間くらいは経過しているのに。
胃が、まったく受けつけなかったようだ。
全身に嫌な脂汗が浮いている。
身体が、沸騰するように熱い。
よろよろとベッドに戻って横になったけれど、その後、1時間置きにバスルームへ行かなければならなかった。
間違いなく、生牡蠣による中毒だった。
脱水症状になる、と思って、ミネラルウォーターを飲んだけれど、それも1時間後には...という有様だった。

朝7時近くまでそんな状態で、これではとてもブルージュで待ち合わせるどころではない、と友人に電話をかけた。
ブルージュは無理だから、友人宅に一番近い駅を教えてほしい、そこまでは頑張って移動するから。
駅まで迎えに来てもらっていいだろうか、と。
友人は心配して、今日は移動しないでそのままブリュッセルに泊まっていた方がいいのではないか?と言ってくれたけれど、知る人が一人もいないブリュッセルの、天井の高いホテルで、一人伏せっているのは心細かった。
気分が悪いのをおしてでも移動して、自分の知っている人の顔を見たかった。
生牡蠣もムール貝も、もうしばらくは見たくもない、と思った。

よろよろふらふら起き上がって、スーツケースに荷物を詰め込んで、ホテルをチェックアウトし、ブリュッセル南駅へと向かった。
転がりの悪いスーツケースを押して、旅人の足に優しくない石畳の道を歩くのは、本当に辛かった。
by bongsenxanh | 2013-01-30 01:01 |   -Belgie Dec'12 | Comments(9)
Commented by ともきち at 2013-01-30 09:21 x
涙・・・よもやの展開。
あんなに美味しそうだったのにーーー
牡蠣って
いくつかに一つは必ずあたるでしょ。
あと体調にもよるんだよねえ・・・ほんと可哀想・・・異国の地でそんなことになってさぞかし・・・
どっちだろうね、もうこうなるとわからないけれども>ムール貝と牡蠣。
ムール貝ってあまりきれいなところでは生息しないと聞いたことがあるし。
貝は怖いねえ、それにしても。
でも知り合いの方がいてまだ良かったですね。

そういえば
私のオットも、先日海外出張から帰国した日に
私が牡蠣豆腐(だから火を通してあるのに)にあたりました。
それはそれは騒がしく迷惑・・・じゃなくてお気の毒・・・うっぷっぷ。
しかーし
その一週間後、食べたくなかったら食べなくていい!と私が言い放ったカキフライ(私が食べたかったので揚げたんだけど)を思い切り食べていたので、そして大丈夫だったので、ふえさんもこれで牡蠣とご縁がなくなりませんように!
Commented by ともきち at 2013-01-30 09:26 x
ディスプレイ、とっても可愛いです。
私のパソから後半が今見えないんだけど(私のパソのせいです絶対にだから気にしないでください)
兵隊さんとか混沌としているけど可愛いーー
向こうのぬいぐるみって媚びてないなあといつも思います。
悪く言えば親しみがない。
だけど誰にでも笑ってはいないので、きっと持てば自分だけへの微笑をもってくれるような気もします。ただ、人形は私は怖いね、赤ちゃん人形みたいのは、日本の方がリアルじゃない分可愛いかなあー^^

本屋さんの佇まいも懐かしい。
国が違っても(だから言語が違っても)なんとなく本屋さんディスプレイってヨーロッパは似てるなあと思いました、どの国も。
ガラス窓のところにこれでもかって表紙を出していくみたいな。
これは児童書だからよけいに、なんでしょうが^^
Commented by oda at 2013-01-30 15:27 x
な・な・なんとそんな大変なことになってしまわれるとは・・・思っておりませんでした。
症状は違いますが、わたくしも今年お正月の暴飲暴食がたたったせいか、急性胃炎→数日後、胃腸炎にみまわれてしまいました。もう泣きそうでした
(いや泣いていたかもしれません・・・)
でも、そんな調子の悪さを異国の地で・・・もう心細くなるのもめちゃ納得です。
続きを読まなくては!!

追伸:“白いトナカイたちが天に向かって駆けていくディスプレイ”に
お~!!と目を奪われました。実物みてみたいです!!
Commented by ともきち at 2013-01-30 18:07 x
今、全部見えました~ごめんなさいね、私のほうのやっぱり原因と思われます~~

ほんとトナカイが素敵。
Commented by みちよ at 2013-01-30 21:15 x
うーわー、大変だったね。
今はノロウィルスとかいろいろあるから、だいすきだけど控えてる。
まだ貝にあたったことないけど、あたった人は本当につらそうだから
これは災難だったと思うしかないよね~。
しかも旅での体調不良はほんと最悪だもんね。
(わたしもこの間、ひどい二日酔いをやらかしました・笑)
症状は長く続いたのかなぁ。
Commented by bongsenxanh at 2013-01-30 22:23
♪ともきちさん

そうなんですよー。
あんなに「幸せだーーー!!!」って思っていたのに、よもやこんなどんでん返しが待っていようとは; ;
牡蠣って、本当に怖いんですよね。
菌は微量でも必ずあるし、人によって許容する量も違うらしいですし。
私、日本でももう二度ほど中っているのに、未だに懲りておらず、またしばらく経つとけろっとして生牡蠣に喰らいつくのです(笑)
それでも、今回のはキツかったですねー。
今までの中でも最強最悪のものでした。
夫さんは、火を通してあるものでも中ったのですか!
それはお気の毒な...幸い、私は鍋に入れた牡蠣や牡蠣フライなどの過熱したものでは中ったことがありません~。
あと、NYで食べた牡蠣では中ったことがないですねー。
土地との相性もあるのかしら?(笑)
ともきちさんが書いていらっしゃるように、体調にもよりますよね。
睡眠たっぷり、元気溌剌の時には中ったことないですし、疲れがたまっている時とか、少し風邪気味の時とかはやはり中りますね。
あー、この日、一日中寒い中でアントワープを歩き回った後だったから、それも良くなかったんですね、きっと。
Commented by bongsenxanh at 2013-01-30 22:29
♪ともきちさん2

うふふ、ディスプレイ、いいですよねー。
これを見ているだけで本当に飽きなくて、それこそギャルリー・サンチュベールに1時間でも2時間でもいられそうな感じでした。
あー、確かにぬいぐるみ、媚びていませんねえ!
これらに比べると日本のぬいぐるみって、本当ににこにこして愛想ふりまき過ぎている感じですね。
犬でも猫でもぬいぐるみでも、自分にだけなついて自分にだけ尻尾振ってくれると、嬉しいですものね^^>持てば自分だけへの微笑をもってくれる

本屋さん、そうそう、こういう風にずらずらずら~っと表紙を見せるんですよね。
私はNYと同じだなぁーと思いながら眺めていました。
もちろんオリジナルはヨーロッパなんですけど(笑) NYって、本当に欧州から移民して行った人たちの街で、オリジナルは全部欧州なんだって、今回の旅で実感しました。
日本の本屋さんとは、ディスプレイが違いますねえ。
なんだろう、日本の本屋さんはどこか殺風景と言うか、殺伐として見えるのですけど...どうしてなんでしょう?
本が醸し出す温かみがないのかなぁ。
Commented by bongsenxanh at 2013-01-30 22:33
♪odaさん

いやぁ、本当に大変なことになっていました。
牡蠣に中るのが初めてでなくて、日本でも既に経験済みだっただけに、そこはやけに「あー、まただー」とか思って、つらいながらも冷静だったのですが(笑)
でもやっぱり、つらかったですねー。
自分のルール守って、食べるの、3杯までにしておけば良かった!(そこか!)
友人がいてくれて、本当に良かったです。

白いトナカイ、お気に召しましたか^^
これ、ピアノ線で吊ってあるのです、写真でもうっすらおわかりになるかもしれませんが。
いい感じですよねー。
トナカイが引いているソリに乗っているのがサンタさんではなくて、山盛りのマリアージュ・フレールの紅茶缶とクマのぬいぐるみなのが、お茶目です。
Commented by bongsenxanh at 2013-01-30 22:41
♪みちよさん

症状はね、この日の朝までので、とりあえず落ち着いたのよ。
もちろんその後、夕方までは何もお腹にいれなかったけれど。
それでも空腹感は何もなかったから、やっぱり体調は良くなかったのねー。
過去に生牡蠣で中った時も、私は症状、夜中~朝方までで落ち着いて、後は横になっていれば大丈夫だったので、ノロウィルスではないのだと思います。
潜伏期間が短いし、症状も半日くらいで落ち着いているし。
もしかしてアレルギー症状に近いのかなぁ。

みっちーの二日酔いはねー、本当にねー(苦笑)
初めて会って、初めて一緒に旅行してあれだったので、今でも鮮明に覚えておりますわ。
またやらかしたのですか(^^;)
お酒はほどほどにね。
自分の適量を知っておくことって大切ですよー。大人ですもの。うふ。


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