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花の山
葱平でたっぷり休憩をとった後、また歩き出した。
小雪渓をトラバースするため、再度アイゼンをつけ(と言うか、Kにつけてもらい)、ざくざくと雪渓に喰い込ませるようにして歩く。
小雪渓は、斜め方向ではなく、ほぼ水平にトラバースルートが刻んであったので、ものの5分で渡り終えた。
その後は両脇に花の咲く岩場が続く。
未だずきずきする頭痛は続いていたけれど、足のふらつきは消えていた。

花の山_a0054163_2357548.jpg
サンカヨウ(ピントで失敗している...)。
これはお花畑ではなく、大雪渓を登り始める前の白馬尻小屋の傍に咲いていたもの。
残雪の消えた林床が好きな花らしい。




花の山_a0054163_00659.jpg
これは露出で失敗してしまった写真だけれど、シナノキンバイ。
虫が盛んに蜜を吸いに来ている。


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雪渓と緑とお花畑。
山に登り始めてから、梅雨明け後の7月下旬というこの時期に山に登ったことがなかった。
だから、お花畑を楽しめる登山は今回が初めてだった。
花がたくさん咲いている景色が新鮮だった。
ただ、それを存分に楽しめるほど、体調が良くなかったのが悔やまれる。
クロユリもシロウマアサツキもKが指し示して教えてくれたのに、写真を撮るだけの余裕もなかった。


花の山_a0054163_07279.jpg
テガタチドリ。
まだ花が開いていない蕾がある姿がまた奇麗。


花の山_a0054163_0141456.jpg
岩の上にスズメよりもひとまわりほど大きい鳥がいた。
何だろう。


花の山_a0054163_0111466.jpg
逆光気味だけれど、岩の上にすくっと立って、斜め上を見上げている姿が凛々しい。
後でKに確認したら、イワヒバリとのことだった。
かなり近くに寄って撮影していたのに、逃げる気配がなかった。


花の山_a0054163_0161438.jpg
ミヤマオダマキ。
青紫色の花は、清涼で、美しい。大好きな色だ。


お花畑で写真を撮っていると、どうしてもペースは落ちるのだけれど、疲れがきている体に調子を取り戻すのには良い休憩になる。
お花に気を取られながら、騙し騙し登っていると、ようやく頂上宿舎まで着いた。
ここまで来ると、もう白馬山荘と頂上が視野に入って来る。
が、この時点で既に13時をオーバーしていた。
Kからは、日帰り出来るリミットとして、頂上に14時には到着して折り返すこと、と言われていた。
...無理かもしれない。
やはり今日は山頂には立てず、ここでリタイアだろうか。
Kにどうする?私は今日はもうここまででもいいし、Kだけ一人で頂上まで行って引き返してくれてもいい、待っているから、と伺ってみた。
ここまで来たんだから、行こう。Kが言った。
by bongsenxanh | 2013-07-29 00:24 |   -山 | Comments(0)


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