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ゲルギエフ指揮 マリインスキー歌劇場管弦楽団 2014
NYから帰って来た翌日に節操がない...と思われるかもしれませんが、ゲルギエフ&マリインスキー管弦楽団の演奏会、行って来ました。
もともと、こちらの予定の方が先に入っていて、NY行きが後から決まったのですが、このコンサートをキャンセルしてNYを5泊7日にしようか否か、迷って迷って、結局はこちらを取ってNYを4泊6日にしたのです。
そこまでしてでもこの演奏会に行きたかったのはなぜか?と言いますと。
2年前のちょうど今時期、これをやらかしたから。
仕事多忙のあまり、演奏会の予定をすっかり忘れていたという。
だから、今度ゲルギー&マリインスキーが愛知に来ることがあったら、何としてでも必ず行こうと。

詳細はまた後日...書くかもしれないし、書かないかもしれない。

ダニール・トリフォノフをソリストに迎えてのチャイコのピアノ協奏曲第1番は、私にはなんだか「ちょっと違う」感じだった。
トリフォノフ君がマリインスキーをバックにピアノの発表会をしました!という雰囲気もあって。
彼、とても繊細...と言うか、ちょっと神経質(やや病的?)な弾き方をするピアニストだと思う。
第1楽章後半のピアノのソロ・パートの細やかなところや、第2楽章の同じくソロ・パートなどは良くて、あぁ、この人はチャイコのこんなメジャーな大曲よりも、むしろドビュッシーの小品などの方が合う人かもしれない...と思っていたら、アンコールはそのドビュッシーの映像第1集第1番『水に映る影』だった。
思った通り。

一方のマリインスキーのチャイコ『悲愴』は良かったのだけれど...。
でも、やや大味で雑に感じられるところもあって。
そう言えば前にもマリインスキーの『悲愴』を聴いていたけれど(あ、5年前だ)、あの時の方が「わぁぁ...!!」っていう驚きと昂揚感があったなぁ。
過去の方が美化されるとしても。
私がNYから帰りたてで、コンディションがまだ日本で演奏会に行くモードになっていなかったからかなぁ。
そう言えば、5年前のゲルギエフ&マリインスキーも、今日と同じメニューで、チャイコのピアコン1番(ソリストはユンディ・リ)と悲愴だったけれど、もうそろそろ別のプログラムも聴きたい。
日本の、愛知みたいな地方では、確実にお客さんを呼べそうな、こういうわかりきったメジャー曲しかやれないのでしょうけど...せめて東京や福岡みたいに『火の鳥』『ペトルーシュカ』くらいはやれないでしょうか、ね。

Thu Oct.16 2014 愛知県芸術劇場コンサートホール
by bongsenxanh | 2014-10-17 02:07 | 音楽 | Comments(0)


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