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『サブマリン』 伊坂 幸太郎 著、講談社、『陽気なギャングは三つ数えろ』祥伝社
サブマリン

大好きだった『チルドレン』の続編のこちらと

陽気なギャングは三つ数えろ (ノン・ノベル)

こちらも大好きな『陽気なギャングが地球を回す』の続編のこちら、読みました。
どちらももちろん、伊坂作品。

時が経って、それこそ『サブマリン』『チルドレン』から実に12年もの時が流れての続編。
しかも前回は短編集だったのが、今回は長編での再登場。
それだけの時を経て続編を書こうと思った心境を、伊坂くん自身が語っているインタビューがこちら
帯にも「家裁調査官・陣内と武藤が出会う、新たな「少年」たちと、罪と罰の物語」と謳われている通り、今回は長編になった分、まさに"罪と罰"を深く掘り下げた内容になっていると思う。
相変わらず、陣内と武藤と、そして永瀬さんとラブラドールレトリバーが出てくるお話。
今回は最後の最後で、「陣内、やるなぁ」「陣内、すごいなぁ」と感嘆させられて、そしてちょっとだけうるっとさせられた。
伊坂くん、やるなぁ。

十年くらい前に伊坂作品を夢中で読んでいた頃(最近はちょっと醒めているので、ね)、好きな作品は?と訊かれたら『チルドレン』、『陽気なギャングが地球を回す』、『砂漠』、『ゴールデンスランバー』辺りを必ず挙げていたのだけれど、その内の2作がこうして続編が出されて、そして今後もう、この続きが書かれることはないのだろうな…という感触を抱くと、それはそれで少し淋しい。
それでも、久し振りに自分の好きだった伊坂作品にまた出会えた気分がした。
by bongsenxanh | 2016-08-25 23:29 | | Comments(0)


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