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大きなスピーカーのある珈琲店
先週の祝日・木曜日に立ち寄った珈琲店。
喫茶店とか、カフェとか、そういう呼び名よりも珈琲店というのが相応しいお店。
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自家焙煎の豆を注文が入ってからネル・ドリップで淹れたオリジナルのアース・ブレンドと、こちらも自家製のガトー・フロマージュ。
ガトー・フロマージュはしっかりメレンゲして作ったのがわかる、口の中で溶けるふわふわの触感と、カマンベールを始めとした数種のチーズを使った濃厚な味。
珈琲はアラビアのブラック・パラティッシのカップに並々と注いでくれた。

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店内の作り着けにされた棚には、珈琲を淹れるための道具が並べられて、それそものものが壁を飾るオブジェの様になっている。

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そしてひときわ目を引くこちら。
JBL(ジムラン)の大きなスピーカー!C40ハークネス。
素晴らしい音がする。
この日は、LOU LEVY TRIOのきらきらしたピアノの音が溢れていた。
通常よりも大きめの音量でジャズを流してくれている。
それをわかっていて、お客さん達もひそやかな声で会話をしているか、または静かに本を読んでいるか。
ゆったりめに置かれた革張りのソファの席とカウンターのみなので、一人のお客さんも多い。
私も、ピアノの音に包まれながら、伊坂くんの文庫本をねぶねぶ読んだ。
スピーカーの向こうにちらっと見えているのは自家用焙煎機。

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こちらの手間に少しだけ写っているのが、私が座っていたソファ席。
オリーブグリーンのソファは布張りのもの。
まるで民家のリヴィングの様に、毛のもじゃもじゃしたカーペットを敷いた上にリクライニング・ソファを2つどーんと置き、その前に小さめのティー・テーブルが置かれている。
テーブル席を3、4席は置けそうな空間に敢えてそれだけを置くところが、収益度外視と言うか、こだわりを感じさせるところ。
ものすごく寛げる。

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お冷やが、こんな薄手のグラスに注がれて出て来た。
グラスの薄さはそのものマウス・ブロウのそれなのだけれど、でもiittalaのカルティオのマウス・ブロウとは形状が違う。
グレーの色合いはよく似ていたのだけれど。
帰りがけにお店の方に訊いてみたら、デンマークのメーカーのヴィンテージなのだと言っていた。
多分、Hormgaardかな?と当りをつけた。
何でも北欧に買付けに行くお仕事のお客さんが見つけてきてくれたのだとか。
たぶん、あのシャチョウさんのことだな、と思い当たる人が。
最初はいくつかあったのに、どんどん割れてしまって、今ではグレーのものはこの1個しかないようなことを言っていた。
それでもお客さんに出すところが、お店の矜持かしら。

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素敵なお店で、席数も限られているので皆さんに内緒にしておきたいところだけれど、雑誌等でも既に紹介されている様なので、ちらりとお店の外観も。
スピーカーから取って、その名もジムラン・コーヒー。
by bongsenxanh | 2016-09-25 22:40 | 食べもの | Comments(0)


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