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秦くんアリーナ notes
あ、書こうと思っていたのに…今日、あまりにももう一度秦くんの『Rain』が聴きたくて、映画館に『言の葉の庭』を観に行ってしまいました。

『言の葉の庭』 DVD
『言の葉の庭』 DVD

ちょうど今、私の住むエリアでは『君の名は。』大ヒットにあやかって、この作品を期間限定のリバイバル上映しているのです。
どちらかと言うと、『君の名は。』よりも好きかもしれない。
もうこの映画は本当に、クライマックスのあのシーンで流れ出すイントロからの、秦くんのこの歌声が一番の見せ場(聴かせ場)と言ってもいいくらいの作りだと思う。
新海監督も、きっとそれくらいの気持ちで作っていると思う。
何しろ、新海監督からの熱烈ラブコールで、この楽曲を秦くんの歌で、とオファーがあったくらいだから。
私、この作品はDVDでしか観たことがなかったのですが、映画館の大きなスクリーンと映画館のサラウンド・ステレオで聴いたら、家で観るのとは全然違う心の揺さぶられ方をしました。
やはり、映画は映画館で観ないとね。

このスコア、歌い出しもサビもものすごく良いのだけれど、
♪Lady きみは雨にけむる
 すいた駅を少し走った

っていうブリッジの、メジャー→メジャーの転調が、何とも切なさを掻き立てる。
ブリッジからサビへのコード進行の仕方もまた凄いし。
大江千里さんて、やっぱり天才の一人なんだなぁ。

というわけで、『青い蝶』から始まって、『キミ、メグル、ボク』へと続くセットリスト等々について書きたかったのですが、これに続けて明日また書きます。
3日前の日曜日には、2週間前に続けて恵那山を歩いて来たこともあって、相変わらずバタバタと日々を暮しております。



書きかけたままだったのですが、そう、『青い蝶』から『キミ、メグル、ボク』という始まり方が、とっても嬉しかったのです。
このアリーナ・ツアーに行く前、「あぁ、秦くんもついにアリーナ・ツアーかぁ…本当に今や超売れっ子になっちゃったし、10周年とは言いながら、きっと最近の売れ筋シングルにばっかり偏ったセトリになっちゃうんだろうなぁ…」みたいな、変な諦めを胸に抱いて会場へ向かっていたのです(不心得なファンですみません)。
でも、そんな私のお門違いの諦めなんて、秦くんはスパッ!と裏切ってくれました。
もちろん、いい意味で。

というわけで、セットリスト載せておきます。ネタバレ嫌な方はご注意を。

1.青い蝶
2.キミ、メグル、ボク
3.色彩
4.フォーエバーソング
5.赤が沈む
6.ディープブルー
7.Rain
8.やわらかな午後に遅い朝食を

(ここで中央のせり上がりステージに移動)
9.アイ
10.風景

(ここでまた前方ステージに移動して戻る)
11.シンクロ
12.Q&A
13.終わりのない空
14.グッバイ・アイザック
15.スミレ
16.鱗
17.メトロ・フィルム
18.70億のピース

≪アンコール≫
19.朝が来る前に
20.ひまわりの約束



ね?
何て言うか、どちらかと言うと、デビュー当時から中期(?)シフトのセットリストですよね?
逆に私は、ここに『Q&A』が入って来たのがちょっと意外な感じもしたけれど。
他にもっと『青の光景』『Signed POP』から入れてもいい曲もあった気がして。
意外にも『Girl』『ダイアローグ・モノローグ』も歌わなかったので。
『ダイアローグ・モノローグ』は、聴きたい気分だったんだけどな。
でも『ディープブルー』の高音の響きは、素晴らしく美しかった。

それはさておき。
バンドの背後には反響用の透明なパーテーションを置いて、その後ろにストリングスがずらり8人。
1stヴァイオリン2人、2ndヴァイオリン2人、ヴィオラ2人、チェロ2人という編成でした。
このストリングスを入れる音の作りは何とな~く亀田師匠の影響かな…?なんて気もしました。

秦くんは白いヘンリーネックシャツにダークグレー(黒?)のロングカーディガンというスタイルで。
途中、どなたが登場するか当日にならないとわからない、アーティストさんからのビデオ・メッセージのコーナー『ピースの窓』で中央のせり上がりステージに移動した後で、暑くなったのか、カーディガンは脱いでいて。
秦くんは白いシャツがとてもよく似合う。
爽やかで。
白いシャツを着て歌っている秦くんを見ると、映画『あん』のプロモーションで金山アスナルに来て『水彩の月』を歌ってくれた時のことを思い出す。

で、この中央せり上がりステージに移動する時に、もちろん警備のスタッフは前後左右について移動をするのだけれど、アリーナのお客さんの間をすり抜けていく形になるので、結構皆さん、握手したりハイタッチしたりお触りしたり(笑)、いろいろしていたみたいなのだけど。
その時に秦くんが移動しつつ、
「二の腕ぎゅっとつかむな」
「そぉっと撫でるな」

とかコメントしていて、すごく笑えた。
微笑ましいのと、秦くんが何気にちょっとSなのと。
この後、『風景』を歌う前に弦調整している時に秦くんは調整に集中していてあまり喋らず、お客さんから「10周年おめでとうー!」とか「秦くん、かっこいいー!」とか声が飛ぶのを「はいはい」「ありがとねー」とか、すごく軽くあしらう感じで返事しているのも更にSっぽくて。
沈黙ができたりしても、「皆さん、どうです?この沈黙?僕、割と平気なんですけどね」とか言っていて。
背後から「後姿もかっこいいー!」とか言われたら、「知ってる知ってるー」とか淡々と答えていたし(笑)
更に「基くん、かっこいいー」とか男性の声で声がかかったら、「基くんとか、初めて呼ばれたし。親戚のおじさんでも呼ばないし(笑)」って答えていて。
何だか随所でSっ気が。
秦くん、きっとモテるんだろうなー。
(顔はすごくイケメンじゃない方がモテるのよね、実は)
モテてモテて仕方がないだろうなー。
奥さんも子どももいるけど。
と言うか、秦くん、中学とか高校でモテない時期があって悶々とした…みたいな経験がなさそう。
勝手な印象だけど。
高校、男子校でしたっけ?

さて、『ピースの窓』のコーナー、質問するアーティストとして登場したのはスキマスイッチでした。
スキマスイッチ、愛知県出身なので、それでの登場ですね。
あと、事務所が同じオフィス・オーガスタつながりで。
で、スキマスイッチからの質問が、「秦くんはすごく整理整頓してそうだけど、アーティストのCDが増えちゃったの整理する時に、(スキマの大橋さんが)ミスチル好きで多いんだけど、どれか1つだけ残して他を倉庫とかに移したりするとしたら、どれを残す?」みたいなものだったのだけど。
(と言うか、私が質問を聞いていた感じだと、「ミスチルのどれを残す?」じゃなくて、「秦くんは誰のどのCDを残す?」っていう質問だと思った)
秦くんは「ミスチルだったらやっぱり…『Atomic Heart』ですかね?え、皆さん違う?じゃ、『Versus』とかですか?」とかいう答え方だったけど。
「自分の高校の時とかに、一番聴いていて、コピーしたりもしていたものなので」って。
私もミスチルだったら、やっぱりその辺りなので(と言うか、聴いていた時代が同じなのね、きっと。同世代だし)、だからどうだというわけではないけれど、嬉しかった。
あと、秦くんが「確かに僕、部屋は整理整頓してきれいになっている方です」って言って、整理するジェスチャーしながら、「サ行のところ、スキマスイッチ、スキマスイッチ、スキマスイッチ、さかいゆう(ポイッて捨てる仕種をする)、スキマスイッチ、さかいゆう(同上)…」みたいなことをやっていて。
さかいゆうさんにね、対抗意識あるんですね(笑)
と言うか、仲良しなんですね(笑)

さて、Liveも終盤で『鱗』だったのですが。
歌い始める前に秦くんが曲紹介で言った言葉が何だか良くて。
「デビューして10年やってきた中で、一番歌う機会が多くて、一番たくさん歌っている曲です」
言葉の端々は若干違うかもしれないけれど、でもそんな感じ。
その紹介で始まって歌われた『鱗』は本当に良くて。
心に、体中に沁みて来る感じで。
ここで、Liveが終わってほしかったなぁ…と。
アンコールは別の歌ってもいいけれど、本編はここで。
でも、その後に『メトロ・フィルム』『80億のピース』を歌ったっていうのは、やはり「これから」に向けた秦基博を聴かせたい、という気持ちの表れだったのだろう、と。
そこも納得はした。

で、アンコールの最後の最後はやっぱり『ひまわりの約束』で。
私には、それはとても残念だった。
結局、去年からの流れで、今、世間で一番知名度があるのがこの曲だから、ということがあるのだろうけど。
そして初のアリーナ・ツアーで、普段から秦くんの曲を聴いているわけではないお客さんもそこそこいるだろう、ということもあってのこの曲なのだろうけど。
私は、この曲で〆たりして欲しくなかったな。
そもそも、あのタイアップの有無に関わらず、この曲が私にはあまり響かないこともあり。

アンコールで最後に歌う前に、
「デビューして10周年なんですけど、ずっと音楽のことばっかり考えていて。
 いつも目の前にある曲を、どんな曲を作ろうかと考えていて。
 1曲を作って、それを歌って、そうしたらまた次の曲を作って、歌って。
 その繰り返しで気が付いたら10年になっていた、という感じで」
という様なことを話していて。
あぁ、本当に音楽漬けで、自分の音楽と向き合って生きて歌ってきた人なんだなぁ…と。
こちらもしみじみしました。
で。
「また皆さんのところへ、皆さんの前へ、こうして来て、歌を歌えるように頑張っていきます。
 今日は本当にどうもありがとうございました。
 また会いましょう!」
って。
秦くんだなぁ、変わらないなぁ、と。

私が秦くんの音楽を聴くようになって、まだ年数は浅いけれど、それでもここのところの、ドラマや映画のタイアップをがんがん取ってきて、毎月の様に新曲をリリースして、というオーガスタの売り込み戦略がとても気がかりで。
まるで馬車馬の様に働かされているなぁ、秦くん…と。
どこかでプツン、と糸が切れてしまったりしないかなぁ…と。
東日本大震災後にオーガスタを辞めてインディーズとして独立したシカオちゃんの姿を見ているだけに(またメジャーに復帰したけれど)、オーガスタ時代に、やっぱりガンガン働かされていたシカオちゃんにどこか重なってしまって、心配になるのです。
秦くん、自分のペースで歌っていけばいいよ、と。

あとね、10周年ということでアリーナだったけれど、そもそもアリーナなんて音響がいいわけがないのだから(ロックバンドとかが力任せにばりばりパワーLiveをやるのなら可だけれど)、秦くんにはやはり、響きの良いホールできちんと歌わせてあげたいなぁ…と思いました。
日本ガイシアリーナも、やはり独特のこもり方をしていたので、音。
せっかくストリングスを8人も入れたのだしね。
ホールの方が音的には良いに決まっています。
秦くんの歌声がきちんと生きるという意味でも。

そうそう、ただ、アリーナならではのことも出来たわけで。
秦くんが嬉しそうに皆でやろう~!と提案していたウェーブ!
大阪ではどうも乗りがイマイチ良くなかったっぽいウェーブだけれど、名古屋ではちゃんと皆、アリーナもスタンドも、ぶわ~っ!とウェーブしてました。
上手側から下手側までぐるっと。
その後、秦くんが「クラップ~~~!」って言ったら、一斉に大きな手拍子が始まって、そのままちゃんと『グッバイ・アイザック』に入っていけて。
どのアーティストも言うけれど、名古屋って盛り上がりが他と違うらしいです。
ちなみに私はスタンド席のかなり前方で(しかもほぼ正面向き)、下手にアリーナ席よりもずっとステージや秦くんの姿が見やすくてniceでした。
せり上がりステージに来てくれた時は結構近かったし♥

ちょびっとだけ残念だったのは。
Liveにはつきもので、必ずやるものだと思っていた『花咲きポプラ』がなかったこと。
まさかやらないとは思ってもみなかった。
アリーナでも絶対にやるものだと思っていたのに。
そして、心密かに楽しみにしていた『Honey Trap』も当然ありませんでした。
ま、こちらは想定内。
でもね、すごく聴きたい気持ちはあったのです。
また次回へのお楽しみですね。
by bongsenxanh | 2016-11-17 01:23 | 音楽 | Comments(0)


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