バッタバタの週末
金曜日の夜に『LA LA LAND』を観まして~、の。
土曜日は東京に飛んで、浜松町で『ノートルダムの鐘』を観て、有楽町へ移動して『トニー賞コンサート』でKelli O'Haraの歌声を堪能し(いや、Kelliちゃんだけじゃなくて、Matthewもヨシオも濱めぐもいたけど、Kelliちゃんが圧巻だったので)、友人と久し振りのヴィエトナム料理を食べ、本日日曜日は六本木の国立新美術館でミュシャ展、という。
糸の切れた凧の様な飛び回り方をしました。

えーと、ノートルダムもトニー賞コンも書きたいことは山ほどあるのですが、一旦置いておいて。
ミュシャ展。
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こちらですね。
最近、きちんと展覧会情報を入れていなかったので、東京へ行くまでミュシャ展をやっていることにすら気づいていませんでした。
だから、先日のNHKの特集も見逃していた…くーーーーー!!!痛恨のミス。
で、予定の空いていた日曜日に、これは必ず観ねば、と。
おそらく日本の、否、世界の大半の人々から見たミュシャは"アールヌーボーの装飾画家"としての彼だと思います。
が、彼が晩年の16年間を費やした油彩画の大作群『スラヴ叙事詩』―製作当初は、世間から全く顧みられず、評価されることもなく、日の目を見なかった―が、実は彼の本質とも言えるものではないか、と。
その『スラヴ叙事詩』がどどん!と一挙に来日して公開されるのが、今回の展覧会の目玉。
で、実は私、この作品群を中学生の時に直に観ているのです。
そもそも、それが私がミュシャと強烈に出会ったきっかけでした。
で、もっと大きな声で言えないけれど、私、実はミュシャのリトグラフを数点所有しているのです。
20代でそれらを購入した時は家族や友人から「狂ったか?」と言われたものでしたが(^^;)
それくらいに、私にとっては特別で、思い入れもある画家、ミュシャ。
そして、『スラヴ叙事詩』
今回、この『スラヴ叙事詩』が全20点来日&公開されるのはかつてないことで。
1点1点がとても巨大でスペースを取ることもあり、それだけの数を全てチェコ国外に持ち出すということも例を見ないことであり。
それだけ、今回の展覧会は貴重な機会だということです。
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その中の、こちらは最後の20作目、『スラヴ民族の賛歌』
巨大な連作の最後を飾るに相応しく、画面から音楽が流れ出して来る様な、壮大で調和に満ちた構成に仕上がっています。
チェコスロヴァキアの独立宣言によって成った自由、平和、友愛の最終的な勝利が表現されているとのこと。
ミュシャが『スラヴ叙事詩』より以前に描いた『ハーモニー(調和)』と、相通ずるものがありますね。
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こちらね。
こちらでは「理性」と「愛」との間で調和をもたらすのは「英知」だというミュシャの思想が表されているそう。
これ、堺市が持っているのですよね、いいなぁ。
(余談ですが、堺市は膨大な数のミュシャ・コレクションを所蔵しています)
『スラヴ民族の賛歌』が展示されているスペースだけは、今回撮影が許可されていて(フラッシュや三脚の使用は禁止)、皆さんこぞって写真を撮っていました。
日本の美術館としては新しい試みですね。
海外の美術館では、割と写真撮影はフリーな所が多いですが。
ミュシャ財団側の意向などもあったのでしょうか。

そんな中でもう一つ、私が気に入った作品(部分)を。
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こちらも『スラヴ叙事詩』の18作目、『スラヴ菩提樹の下でおこなわれるオムラジナ会の誓い』の左下隅部分、ミュシャの娘ヤロスラヴァをモデルに描かれた少女がハープを弾いている姿です。

あともう1点。
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『スラヴ叙事詩』の15作目、『イヴァンチツェの兄弟団学校』の中で、目の見えない老人に聖書を音読している少年。
モデルはミュシャ自身の若かりし頃だそう。
きりりとした眼差しと、知性的にこちらをひたと見つめる視線が、描いているミュシャの意思を感じさせますね。

ちょうどその、私が見逃した特集番組が放送されたばかり(?)なのと、連休中ということも重なって、ものすごい人手で、正直げんなりしました。
が、観られて良かったです。
現在、国立新美術館では同時に草間彌生さんの展覧会も開かれていて、ミュシャ展よりもそちらの方がよりすごい大行列になっていました。
皆さん、お好きなのね、彌生さん。
作品も、人としても、その生き方も、非常に興味深いと思うのですが、ミュシャ展だけでもかなり疲れるし、ちょっと好みではないので、そちらの方はパスさせてもらいました。
チケットを買うだけでもすごい待ち時間だったようなので、行かれる予定の方は事前に購入して行かれることをお勧めします。
私はいつも、コンビニ発券でプレイガイドで買うか、金券ショップで買うかのどちらかです。
少しでも待ち時間は減らしてスムーズに、そしてじっくりたっぷり観覧したいですものね。

ミュシャ展、6月5日まで開催しています。
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by bongsenxanh | 2017-03-19 22:56 | 美術 | Comments(0)


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