登山家
ご覧になった方もいるでしょうか?今日(日付変わったのでもう昨日ですね)のTBSの情熱大陸は登山家の山野井泰史さん(と妻の妙子さん)でした。
山野井さんと言えば、以前にこのブログでも感想を書いた沢木耕太郎さんの『凍』の主人公です。『凍』ではチベットのギャチュンカン北壁に挑戦し、その挑戦が終わるまで、を描いていますが、今回のドキュメンタリーはそのギャチュンカン登頂の際に凍傷で手足の指を失われた後のこと。彼は、手足の指を失ってもまだなお、山に登る気なのです。今年秋にまたヒマラヤを目指すためのトレーニングに励む姿を追っていました。
30分番組なのですが、観ている間中、ずっと背筋がぞくぞくする感じが止まりませんでした。怖いとか寒気とかそういうものではなく・・・・・・彼の気迫・・・と言っていいのか、山にかける思いの強さが、背筋にくる感じでした。奥多摩で暮らす生活も"清貧そのもの"といった感じで。無駄なものは一切なく、飾り気も何もなく。この人と、この人の妻は、最も俗世の欲から遠いところにいる人かもしれない・・・と思わされました。ともかく山にさえ登れたらそれでいい、という。それをも"欲"と呼ぶのかどうかは、私にはわかりません。でも、この人たちは山に登らずには生きられないのだなぁ・・・・・・と。
山野井さんは「生きること=登ること、と言うとちょっと違うような気がする。生きることと言うと、なんだか生活の匂いがするような感じだから。呼吸すること・心臓が動くこと=登ること、というのが一番近いかもしれない」というようなことをおっしゃっていました。きっと、そうなのでしょう。
観終わって、しばらく呆然としてしまいました。
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by bongsenxanh | 2006-06-12 01:35 | スポーツ | Comments(0)


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