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『エバーグリーン』 豊島 ミホ 著、双葉社
エバーグリーン
豊島 ミホ
4575235555

豊島ミホさんの最新刊。東北の田舎(おそらく、ミホさんの故郷・秋田がモデル)の中学生、アヤコとシンは、卒業式の日に十年後、お互いの夢を叶えて、またここ(田んぼのあぜ道)で会おうと約束した。アヤコは漫画家を目指し、シンはミュージシャンを目指す。その二人はその後それぞれの道を歩み、それぞれの現実と向かい合って―――。というストーリー。これだけ読むと随分"甘い"感じがしますよね。実際、"甘い"です。いや、"青い"と言ってもいいかもしれない。なんだか読むのが気恥ずかしくなる部分もあり。ただ、その中にそれぞれが味わう現実の苦さ、残酷さが描かれていて、悪くはないなぁ...と思いました。かといってものすごくいい!とも思わず...。ご都合主義のエピソードもあるかな、という気が...。ミホさん、もっと書けるような気がするのだけれど。この本、ヤングアダルトとして中高生にお薦めするにはいいかもしれません。
余談ですが、とっても大きな間違いを発見してしまいました。77ページ。世界名作劇場。どうしてこれ、編集者も誰も気がつかなかったんだろう?マニアックネタだからかなぁ?
by bongsenxanh | 2006-08-05 13:50 | | Comments(2)
Commented by nero at 2006-08-25 12:29 x
はじめまして。
「エバーグリーン」の検索から来ました。

名作劇場の間違いに気付いた方がここにも!
と、コメントさせて頂きました。

http://www.mypress.jp/v2_writers/gatto_nero/story/?story_id=1476955

旅行がお好きなんですね。
出不精のワタシは、羨望のまなざしです・・・

突然のコメント失礼しましたm(__)m
Commented by bongsenxanh at 2006-08-25 23:30
neroさん、こんばんは。はじめまして。
来てくださってどうもありがとうございます!

あの名作劇場の間違いは、あってはいけませんよねぇ。
私は子どもの時、あの二作とも好きだったので(ああいう女の子を主人公にした"開拓もの"とか"冒険もの"っていいですよね)余計に「なんで?!」って思ったんです。
neroさんと同じく「これはわざと間違えて、皆が朦朧としながらゲームをやりつつ原稿書き作業をしているゆるい雰囲気を出しているのかしら?」とまで裏読みしてみたりしました。
作者が間違えても編集者とか校正さんが気づくべきミスだった気がします。
と、ストーリーの筋とは違うところで熱くなったりしました(^^;)
でも単行本の誤字脱字や単純ミスって、読む時にとっても邪魔な"ノイズ"になりますよね。

本のこともちらちら書いていますのでまた覗きに来てください。


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