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直木賞
そうなりましたか・・・。いや、もう、いいですけど。
松井さん、ちょうど先週の『週刊ブックレビュー』のインタビューに出演されていて、もちろんこの本のことを語られていたので読もうと思っていた矢先だったのですが(受賞が決まった後に読むのが嫌な私。なんだか悔しいんですもの)。この作品、ミステリ仕立てなんですよね。失踪した花魁について複数の人間が証言していく・・・という作りの。松井さんがそう語ってらっしゃるのを聞いて、あぁ、芥川の『藪の中』の作りなのね、と思いました。あと、なぜだか浅田次郎氏の『珍妃の井戸』も思い出しました。あれも、井戸に落ちて殺されたとされる珍妃について、複数の人間が証言していくお話だったので。松井さんが「吉原という場所を女の自分が書いてみたかった」という風にも語っていらっしゃって、そこもまた興味を引かれた点のひとつ。確かに今まで吉原について書かれた本は数多あれど、女の側から、というのはあまりなかった気がしますよね。いつも男性目線で。はてさて。あとは読んでみてのお楽しみです。
by bongsenxanh | 2007-07-18 00:58 | | Comments(0)


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