カテゴリ:観劇レビュ NY '14/'15( 10 )
『The King and I』 ― West meets East?
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さて、今回の渡NYの一番の目的だったと言ってもいいくらいの、『The King and I』

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こうして写真で二人並んでいるのを見ると、すごく不思議なカップリングですね。
(いや、Ken Watanabeを見慣れている日本人だからそう思うのか…)

→Read more!(これからご覧になる方はご注意を)
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by bongsenxanh | 2015-04-13 00:12 | 観劇レビュ NY '14/'15 | Comments(0)
neverland notes
Finding Neverlandが予想外にとっても良かった!
これから4月、5月、6月と予定のある人は早めにチケット確保を。
入手困難になること必須。
いやー、マシュー・モリソン、あんなにやると思わなかった!
カーテンコールの時、彼にはギャーーっていう悲鳴みたいな歓声が上がっていたわ。
私もちょっとだけうるっとしかけた。
ディスカウントで観させてもらって申し訳ない気分。
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by bongsenxanh | 2015-03-28 13:00 | 観劇レビュ NY '14/'15 | Comments(0)
notes
Ken Watanabeは存在感はあった。
オケとKelliちゃんはいつもながらの安定感。
South Pacificの時と同じ、オケを聴かせる構成。

ばーばーのファントムは強いファントムですね。
俺様万歳!みたいな。
あれだったらクリスティーヌなんていなくても平気だよなぁ…。
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by bongsenxanh | 2015-03-28 04:14 | 観劇レビュ NY '14/'15 | Comments(2)
『Les Contes d'Hoffmann』 MET Live Viewing
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滑り込みで、METのこれ、観て来ました。『ホフマン物語』
やっぱりV.グリゴーロ、良かったわ!!!
最高だったわ!!!
私好みの声と演技だ!(容姿は違う)と思った通りでした。

Bartlett Sherの演出も、あぁ、Bartだなぁ…って納得するものでした。
それにしても相変わらず日本語表記が「シャー」になっているのが気になる。「シェー(ル)」よ。

さて。追記。
この作品の予告映像を観た時に、グリゴーロの歌声を聴いた瞬間、「あ!ルチアーノと似てる!!!」と思った。
声が、声質が、ということでなく(もちろんそれもあるけれど)、テイストが、歌から伝わってくるものが、ルチアーノの歌を聴いていた時を彷彿とさせたのだ。
その後、グリゴーロが"パヴァロッティの再来"とか"新しきテノールの大スター"とか言われていることを遅まきながら知った。
やはり。
とても伸びやかに、小細工なしに高らかに歌い上げる感じとか、かなり声を張り上げ気味に高音を出す発声とか(あれ、かなり喉に負担がかかっていると思うなぁ)、
これぞイタリアン・テノール!!!
とでも言いたくなるような歌唱。
聴けばすぐに彼だとわかる特徴(癖)のある歌唱なので、きっと好き嫌いが大きく分かれる歌声だと思う。
私は、大好きだった。
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『The Merry Widow』の時の予告インタビューで、グリゴーロ自身が、
「(リハーサルで)ホフマンを演じて歌っている時に、no,no,それはイタリアン・モード過ぎるよ、もっと抑えて!って注意されることがある。自分では抑えているつもりなんだけど、つい、イタリアンで情熱的になっちゃうんだよね」
みたいなことを言っていたけれど、本当にその言葉通りで、フランス語でホフマンを歌っていても(ホフマンはドイツ・ロマン派の詩人・作家ホフマンがモデルなので、ドイツ人か)、グリゴーロの演じるそれは明らかにイタリア~ノ!だった。
機械人形に恋し、夢破れる、滑稽で愚かででもチャーミングなホフマンも、歌姫アントニアを純粋に愛するホフマンも、高級娼婦のジュリエッタに呆気なく弄ばれちゃう他愛もないホフマンも、すべて愛すべきイタリア~ノのグリゴーロだった。
ただ、抑制するところはきちんと抑制している。
Bartはこの『ホフマン物語』にカフカに感じられる哲学も盛り込んだ、と語っていたけれど、そういった苦悩や苦悶も色濃く表現されていたと思う。
あと、グリゴーロの歌は、きちんと歌詞が聴こえるなぁ…とも。
大学の第二外国語でしかフランス語をやっていないへなちょこの私にも、グリゴーロのフランス語は音がしっかり聴き取れた。
『クラインザックの物語』のところ、グリゴーロのチャーミングさがしっかり出ていたなぁ。
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幕間にデボラ・ヴォイトのインタビューに応えるグリゴーロも、ラテン系のやんちゃ坊主という雰囲気たっぷりで、ぺらぺらぺらぺらグリゴーロ節で喋りまくり(笑)
デボラもやや辟易しているかのような受け答えで、最後には「残念!もう時間切れよ!」みたいな感じでインタビューを打ち切り、グリゴーロと唇の端だけでキスをして、追い払っていた(笑)
追い払った後にフゥーーー!That's enough!!!みたいな感じで肩をすくめるようなジェスチャーもしていたし。
面白いなぁ、グリゴーロ。憎めないなぁ。
4月の5日と10日に来日リサイタルをするのだけど、東京だけなのが残念。

グリゴーロ以外には、ミューズ/ニクラウスを演じたケイト・リンジーが素晴らしかった。
もともとの見た目が非常に中性的で、クールで理知的なのだけど、それに加えてとっても芸達者で、1幕でオランピアに惚れたホフマンを揶揄して歌うシーンでは、人形を使って振りを入れて歌うのも巧かった!
終幕で、ミューズの姿に戻ってホフマンを優しく抱きとめるのも、包容力のある歌声と演技が良かった。

4役の悪役をこなすバリトンのトマス・ハンプソンも堂に入った悪役振り。
バリトンの響きも貫録たっぷり。
ジュリエッタをダイヤモンドで釣るシーンの歌唱は惚れ惚れする響きだった。

他に、オランピアを歌った新人エリン・モーリーも凄かった!
あのコロラトゥーラの最大の見せ場(聴かせ場)、『生垣には、小鳥たち』のハイトーン、スコア以上の高音をばんばん出していた。
機械人形のぜんまい仕掛けの独特の動きと発声がきちんと連動しているところは天晴れ!
幕間インタビューでは、自分でも高音のことを「音とは言えないような金切り声」と言っていたけれど、いや、でもあれだけ正確に、あの人の業とは思えない音を出せるのは凄い。
私、オランピアのこのクプレは、森摩季さんの歌うものがとても好きだったのだけれど、いやはや、人の個性によって、それぞれ違った色彩を聴かせてくれるものです。

アントニアのヒブラ・ゲルツマーヴァもそれは素晴らしいソプラノだったけれど…(彼女、チャイコ国際コンクールで"グランプリ"を獲った天才だそう。グランプリって、各部門通しての優勝者の中からのたった一人。あと私の知る中ではピアニストのダニール・トリフォノフくらい?)いや、声だけなら本当に、まさに、プリマ・ドンナに相応しいアントニアだったけれど。
あのずどーーーん!とした体形は何とかならないものだろうか…。
あの体だからこそ、あの声が出るのだと言われればそれまでかもしれないけれど。
アントニア、薄幸の、瀕死の、歌姫なのだけれど…あの体型ではとても瀕死に見えない。
健康そのもので溌剌としていそう。
以前は、オペラ歌手、それもソプラノとなれば、太っていても当たり前、みたいなところがあったけれど、最近では容姿もスリムで美しい歌手が増えてきているので…もう少し努力してくれると嬉しいなぁ。

ともあれ、Bartの創り出す妖しくも幻想的な世界と、グリゴーロ演じるホフマンをたっぷり堪能できたプロダクションだった。
これ、DVD化してくれないかしら。
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by bongsenxanh | 2015-03-16 00:56 | 観劇レビュ NY '14/'15 | Comments(0)
『The Merry Widow』 MET Live Viewing
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こちらを、観てまいりました。
Susan Stromanによる新演出ということ、更には我らがKelli O’Haraの華麗なる(念願の?)MET debut!!ということで、期待に期待をミルフィーユのように重ねて観に行きました。

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Susan演出・振付の魅力が如何なく発揮された、とてもゴージャスな舞台でした。
先に観られた方が、「Broadwayとオペラの融合!」というようなことを口々に仰っていたけれど、確かに。
普段、グランド・オペラを上演しているあの大劇場に、Susanのとっても洒落た現代的センスを持ち込むとこんなにも華やかに花開くんだ...という。
男爵邸でのパーティの群舞もしかり、シェ・マキシムでのカンカンはもう、お見事!Susan!!としか言い様がないほどの素晴らしくて粋な振付。
Susanの振付が素晴らしいのは、単に「ダンスを見せている」だけではなくて、そのダンスのひとつひとつの振りに、きちんと意味があること。
その時の登場人物たちの個性や、考えていること、気持ちの揺れがしっかりダンスに表れるように降り付けられている。
感情や動機の裏付けがあるダンスって、持っている力が全然違うのだ。

で、MET debutを飾ったKelliちゃんも頑張ってた...けど、あのカツラとお衣裳でMETの舞台に立つと、前より老けたな...と感じてしまったり。
歌ももちろん、Kelliちゃんのよく通る澄み切った声で良かったけれど...やはり本家のオペラ歌手、Renéeとデュエットしちゃったりなんかすると、一目(耳)瞭然で、違うのですよねー。
デュエットでなく、ソロでも、ま、Renéeとの差は歴然で。
ま、それはそれで。
Metropolitanの華と呼ばれるRenée Flemingも、このMETのポスターでは大分若作りしているな...と思っていましたが、やっぱりもう初老の域に入っていましたね。
いや、それでも流石のRenée Fleming、そのソプラノは健在で、そしてなんだか貫録もたっぷりで、聴かせてくれました。
ソロで聴かせるところは、やはりオペラ歌手の腕の見せどころ、喉の聴かせどころですものね。

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そうそう、Kelliちゃん演じるヴァランシエンヌに言い寄るカミーユ・ド・ロシヨン、Alek Shraderですが、ちょっととっつぁんぼうやの様な雰囲気の、でもまだ若いテノールさん、声もなかなかですが、演技もなかなか良かったです。
全然好みではないのですが(ルックスとして、ね)、この背後からヴァランシエンヌを抱き締めて口説き落とすところでは、ちょっと私も誑し込まれそうになりました。
背後から来られるのに弱いのか、私。
ヴァランシエンヌを口説き落とすのには成功して、あずまやへと導くわけですが、その後...というのがこのオペレッタの面白さ。
Alek以外にも、ヴァランシエンヌの夫・ツェータ男爵を演じたバリトンのThomas Allenも上手いの何の!
オペレッタなので、オペラにはない長い台詞も多くて、コメディなのでそれで笑いを取るシーンも多いのだけれど、それを難なくこなして、非常にチャーミングなおじさまでした。
あと、何と言ってもダニロを演じたバリトンのNathan Gunnがものすごく素敵だった...!!!
その美声ももちろんのこと、台詞を語る時のお声も美声で、更に演技もダンスもこなしちゃって、その上全身からフェロモンがむんむん漂っていて、恰幅のいいお体ながら、ものすごい美丈夫っぷりでした。
そりゃ、あれじゃ、ハンナも元恋人のダニロのこと、忘れられないわけです。
あ、唯一と言っていいほど歌わない役ニェグシュを演じていたCarson Elrodは流石のコメディアンっぷり。
喜劇役者ここにあり、という感じで三の線のおとぼけ従者の役どころを演じていました。

この作品、言わずと知れたことですが、オペレッタなのですよね。
今日の私は、どちらかと言うとがっつりオペラのアリアを聴きたい気分で、Live Viewingへ足を運んでしまったので、この上もなくwell-madeな舞台だったのにも関わらず、
「あぁ...こんな台詞いっぱいなやつじゃなくて、もっとこってりしたアリアを聴かせてほしいなぁ…イタリア・オペラの馬鹿丸出しの"わたしはあなたを愛しているぅぅぅ~~~!"みたいなやつでいいんだよなぁ…」
なんて不謹慎なことを考えてしまいました。
ごめんなさい。
決してこのプロダクションに不満があったわけではないんです。
あ、あと、英語だったのも最初「あれ?あれれれ??」と思ったことのひとつでした。
そうか、ドイツ語ヴァージョンじゃないのか、そうよね、METだものね、前にMETで英語ヴァージョンの『魔笛』だって観たことあるものね。
と思ったけれど。
やっぱり気分としてはイタリア語かドイツ語の響きを聴きたいような気分だったのです。
オペレッタを観に行く時は、オペレッタの気分を盛り上げて行かないといけませんね。
さ、次は『Les Contes d'Hoffmann』だ。
予告映像で観たら、Vittorio Grigoloがめちゃめちゃ良さそうだったので(とってもsexyな歌声)、楽しみ。
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by bongsenxanh | 2015-02-24 23:51 | 観劇レビュ NY '14/'15 | Comments(0)
『Il Barbiere di Siviglia』 MET Live Viewing
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MET Live Viewingでバルビエ(『セヴィリアの理髪師』)観て来ました。
お目当てはもちろん、ロジーナを演じるIsabel Leonard!!!
今シーズンの幕開けを飾った『Le Nozze di Figaro』(フィガロの結婚)のケルビーノがとっても良かったので、その前作となるバルビエで、どんなロジーナを演じてくれるか楽しみだったのです。

いやぁ、何ともキュートなロジーナちゃんでした。
Isabelはとびきりチャーミングで、「にぃっ」と頬を上げる笑顔が愛嬌があって魅力的。
巷で言われている様に美人なのはもちろん美人なのだけど、人を寄せつけない様な"ばっちり美人"ではなくて、とても人懐こくて、お友達になれちゃうんじゃないかと思わせるような愛くるしさがありますね。
で、歌の方はと申しますと。
よく伸びる、ちょっとコシの太い感じのするメゾ・ソプラノで、概ね好感が持てました。
1幕2場での彼女の最初のアリア、『Una voce poco fa』(今の歌声は)は、Isabelの魅力が余すところなく発揮されていましたが、発声の出だしや低音から高音への上昇フレーズで、少しだけ声が裏返り気味になるのが気になりました。
そのアリアを歌っている動画がこちら。



Isabelのことばかり考えていて、全く念頭になかったのですが、このプロダクション、Bartlett Sherが演出したものだったのですね。
幕間のInterviewでIsabelもアルマヴィーヴァ役のLawrence Brownleeも「今回の演出だから(この作品の演じ方が)特にどう変わるということはないけれど、張り出し舞台だとお客さんが近くて臨場感があって…」みたいな話をしていたけれど、それって演出家に対してどうなの…?と一瞬思ったり。
それはさておき、Bartlett Sherの演出は、やはり彼らしい、と思わせる舞台作り。
セットの造り、光の当て方、そして登場人物たちの配置―――すべてがBart色でした。
1幕ラストで、ドアが沢山配された部屋に登場人物たちが並ぶ様や、その後、バックの舞台装置を全部取り去って真っ白なホリゾントのみをライトで白く浮かび上がらせて見せる演出は、いかにもBartのもので、にんまりしてしまいました。
(余談だけれど、字幕が「バートレット・シャー」になっていたのがすごく気になった。「シェール」よ!
 Interviewとかでも皆「シェール(ルは消え気味)」って発音してるじゃない!)
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2幕のリヴィング(?)での音楽レッスンのシーンなんかも、『The Light in the Piazza』の舞台が思い出されて、何だか切なくなってしまって。
あぁ、やはり私、2005年の9月~12月のLCTに戻りたいな。
Vivian Beaumontのあのすり鉢状の客席に座ったら、もうそれだけで泣いちゃいそうだな。
いやいや、話をバルビエに戻して。
1幕でも2幕でも、Isabelちゃんのコメディエンヌ振りが光っていました。
彼女、シリアスなものより、こういう明るい喜劇の方が断然似合いそう。
NY生まれNY育ちの生粋のNYっ子なので、陽気な方が質に合っている感じ。
表情にしても、しぐさや身のこなしにしても、コメディ・センスがたっぷり漂っていました。
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それに対して、アルマヴィーヴァのLawrenceは、ちょっと残念だった。
あれでは、ロジーナちゃん、惚れられないんじゃないかしら…。
African-Americanだから駄目、なんて差別的なことを言うつもりは全然なくて、単純にロジーナよりかなり目立って背が小さくて足も短いので、悲しいくらい舞台映えしなくて、素敵な伯爵に見えないのです。
それを凌いで余りある程の歌唱力があれば…だけれど、うーん、ま、この役のテノールとしてはまぁまぁ歌えてはいるけれど。
でもアルマヴィーヴァは何て言ったって、狭い部屋に閉じ込められているロジーナちゃんを救い出しに来る白馬の王子様なわけだから。
(そう言えば、何年も前にJuan Diego Florezのアルマヴィーヴァを観逃したことがあった。今考えても惜しかった)

あ、そうそう、この画像でIsabelちゃんが着ているローズピンクのフード付きのガウンというかコート、とっても好き。
形や雰囲気が、少し『Phantom』のクリスティーヌが"All I ask of you"の時(オペラ・ガルニエの屋上のシーン)に着ているコートに似ていますよね。

フィガロのChristopher MaltmanはBravo!!!でした。
1幕でFigaroが登場するカヴァティーナ『Largo al factotum della città』(私は町の何でも屋)はお見事でした。
Christopherのフィガロは、体中からフェロモンがむんむん立ち昇ってくるようなイケイケ伊達男なフィガロで、歌も美声のバリトンさんで、観応え聴き応えばっちりでした。

は―――、いいもの観ました、お腹いっぱい(いい意味です、もちろん)。
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by bongsenxanh | 2015-01-25 00:35 | 観劇レビュ NY '14/'15 | Comments(2)
『The Last Ship』
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年末年始、海外へ飛ばず、日本で過ごすのは実に5年振りのこと。
ということで、いったい何をどうしたら良いかわからず、友人にそう話したところ、一言
「掃除するんだよ」
と、さくっと言われた。
そうか、そういうことか。
というわけで、年末最後にこの作品だけは観劇レビュを。

あのStingが、数年来、「何が何でもこの作品でB'way入りを!」と野心を燃やして上演に漕ぎ着けた今作。
Stingの少年時代の実体験に基づいて作られているというストーリー。
脚本に『Red』でトニー賞を受賞したJohn Loganと、こちらも『Next to Normal』でトニー賞を受賞したBrian Yorkey、演出には『Wicked』のJoe Mantelloを迎えて、かなりがっつり狙って行くぜ!の制作陣。

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by bongsenxanh | 2014-12-31 23:37 | 観劇レビュ NY '14/'15 | Comments(2)
恋とはどんなものかしら
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あ、私が「今恋してます」とか、そんな浮かれポンチな告白をするわけではなく。
『Le Nozze di Fagiro』でケルビーノが歌う、かの有名なアリアです。
先月12日にMETでこのアリアを聴いて、更におとつい日曜日にLive Viewingで再びこのアリアを聴いたら、もうすっかり耳から離れなくなってしまって、始終私の頭の中でケルビーノの美しい歌声が鳴り響いています。
観劇レビュを早く書きたいのだけれど、全然時間が取れずにいるので、少しだけ走り書き。

このプロダクションが成功したのは(もう成功と言っていいでしょう!)、Richard Eyreの演出が素晴らしいのは然ることながら(あの心が浮き立つような序曲に合わせて展開される登場人物達のお屋敷内での様子、素晴らしい)、役者陣が誰も皆、その演出に十分応え得る芝居心とコメディ・センスを持っていたからだと思う。
中でも際立って芸達者だったのは、主役スザンナちゃんを演じた(あ、主役はフィガロか。でもスザンナちゃんも主役ですよね)Marlis Petersen!
彼女の身のこなし(セクシーな足の見せ方とかね)や表情、演技力がこのプロダクションの成功に大きく寄与していたのは言うまでもない。
で、そのコメディ・センスとはギャップを感じるくらいの可憐で美しいソプラノ。
バルコニー席から遠目で観ると、本当にものすごく可憐で若々しく可愛らしいスザンナちゃんに見えて、でもオペラグラスを覗くと、結構皺の目立つお顔だったので(46歳です)、私はオペラグラスを出来るだけ覗かないようにして鑑賞いたしました。
そのスザンナとパートナーを組むフィガロを演じたIldar Abdrazakovも、Marlisに比べると少し若いのだけれど(38歳)、とっても愛嬌があって何とも憎めない、チャーミングなフィガロだった。
こんなフィガロとだったら、お婆ちゃんになるまでずっと、毎日笑って楽しく暮らせそうな。
フィガロがケルビーノをからかって歌う『Non più andrai farfallone amoroso(もう飛ぶまいぞこの蝶々)』も良かったなぁ。
そう言えば、Live Viewingで、MarlisとIldarが一緒にRenée Flemingのinterviewに応えていたけれど、Ildarがちょっと英語が不得手なのか、「国際的な...」って言おうとして"international"がすぐに出て来なかった時に、横からMarlisが「international!」って言ってあげていて、とっても仲が良さそうな雰囲気だったのが、和やかで良かった。
Marlisは「(冒頭のシーンを)6週間も彼とベッドの上で練習していたのよ!」って楽しそうに笑っていた。
ドイツ人とロシア人が一緒に舞台に立つっていうのが、まさにオペラの国際的なところですね。
そうそう、Renéeがinterviewの最後に「Toi, toi, toi」って言っていたけれど、これを言うのを直に聞いたの、初めて!
ミュージカルの舞台ではたいてい「Break a leg!」だものね。
元々はドイツ語なので、やはりオペラ界では当たり前にかける言葉なのでしょう。

そして!
冒頭でも触れたケルビーノ!
ケルビーノを演じたIsabel Leonardが本当に可愛らしくて良かった。
それに彼女の歌声は、変なてらいや計算がなくて、とっても素直にすっと聴衆の耳の届く。
『Voi che sapete(恋とはどんなものか)』ってこんなにも可愛らしく素敵なアリアだったんだ...と今更ながら思った。
Isabelは今度のバルビエ(『セビリアの理髪師』)でもロジーナちゃんを演じることになっているし、楽しみ♥
こちらも必ず観にまいります。
今ならMETのwebに行くと、Isabelがバルビエのお稽古している動画が見られます。
このお稽古のinterviewでも「Toi, toi, toi!」って言っています。

あ、そうそう、レヴァインは電動車椅子に乗って指揮をしていたけれど。
でもにこにこして楽しそうに振っていたから、健康状態としては悪くないのかしら?
少し心配だけど、出来るだけ長くMETで振っていてほしいな。

P.S.そう言えば、Aaronに会った時に「フエ、今回は他に何を観た?何が良かった?」って訊かれて
   やたら発音に気をつけながら『Le Nozze di Figaro』って答えたのだけど。
   よく考えたらイタリア語なんだし、発音気をつけるところなんてどこもないじゃん、Figaro。
   Aaronが相手だからって、気取り過ぎだわ、私..._/ ̄¶●

Fri evening Oct.12 2014 The Metropolitan Opera
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by bongsenxanh | 2014-11-19 00:58 | 観劇レビュ NY '14/'15 | Comments(0)
『Le Nozze di Figaro』notes
MET Live Viewingで観たフィガロについて。
いろいろ、書きたいことはあるのだけれど。
もうとにかくスザンナちゃんとケルビーノが最高なのだけど。
あと、フィガロもすごく人のいいチャーミングなフィガロで愛嬌がある。

これ聴いていると、あぁ、アンドリュー・ロイド・ウェバーって、本当にモーツァルトの真似してファントムの重唱のスコアを書いたんだなぁ...というのがよくわかる。
フィガロは本当に美しい他重唱のオンパレードで、それこそ重唱のお手本みたいなオペラなのだ。
伯爵と伯爵夫人、フィガロにスザンナちゃん、それにケルビーノ...って重なる歌声を聴いていると、ファントムの『プリマ・ドンナ』のシーンの重唱とか浮かんできて、ちょっとにんまりしちゃう。
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by bongsenxanh | 2014-11-17 02:06 | 観劇レビュ NY '14/'15 | Comments(0)
『Macbeth』 MET Live Viewing
METのLive Viewingでアンナ・ネトレプコの(と言ってしまおう)『Macbeth』を観て来たので、走り書き。

いやぁ...ネト子(と呼ばせて頂く)、天晴れですよ、圧巻ですよ。
流石としか言い様がない。
もう本当、お腹いっぱい、満腹満腹、という感じ。

と言うかそもそも、私はネト子は明らかに"悪女の種"を持っている人だと思っていて。
デビューした若かりし頃から現在に至るまでの行状を色々知っていることもあるけれど。
あの美貌はあからさまに"意地悪美人顔"だし、数々のインタビューからもわかる通り、気の強いロシア女性だし(ま、オペラ界でスター歌手と言われるディーヴァ達はたいてい気が強いけれど)。
だから、METでレディ・マクベスを彼女が演ると知った時も「似合う。絶対に似合う」と思っていたけれど。

想像していた通りの、否、その期待を凌駕するくらいの、見事な悪女っぷりでした。
ネト子、似合い過ぎ。ハマり過ぎ。
これ、今後しばらく彼女の当たり役になりそうです。

しかし。
ネト子、やっぱり激しく崩れた体型は如何ともし難いのよ。
そのビア樽体型でランジェリー姿はやめておきましょうよ。
その姿で舞台にどでーん!と横たわって身悶えたりするのは、キツいわ...。
そして、あの体型になると本当に老けて見えるのですね。
なまじLive Viewingは、劇場で客席から観るのと違って、close-upで大写しになってしまうので、見た目が誤魔化し様がなく、今日のネト子を見ていたら、「あら、彼女、もう50代だったかしら...。立派なロシアンおばちゃんになっちゃって...」なんて思ってしまったのですが。
調べてみたら、まだ40代前半ではないですか。
いけないわ、あれではいけないわ!
せっかくオペラ界では稀に見る美人なのだから!
それに輝くばかりに美しかった20代の頃を知っているだけに、今がもったいなく思えて仕方がない。
何とかもう少し体を絞ってくれないかしら。

ただ、そんな体系をカヴァーして余りあるほどに、彼女の歌唱と演技は素晴らしかったのも事実。
素晴らしいソプラノであるのと同時に、彼女は女優だなぁ、と。

あと、intermissionでのネト子のinterviewが微笑ましかった。
今シーズン、METでカルメンを演じるElina Garancaがinterviewerだったのだけれど、Elinaが悪女であるレディ・マクベスを演じるにあたって、
「あなたはいつもはこんなにもいい人なのに(You are such a nice person...)」と言ったのに対して
ネト子が、
「えぇ、私はいい人よ!(YES! I'm NICE!!)」と普通に応えて、その直後、背後にいた他のキャストやスタッフ達(backstageの休憩ベンチみたいなところでinterviewしていた)に対して
「誰よ?!今、笑ったのは?!!」って、すかさずツッコミを入れるところとか、ネト子らしくて笑えました。
ちょっと『Wicked』のGlidaみたいですね。
マクベスを演じることを決めた動機について話す時に「私の歌声も成熟してきたし、and I'm crazy...」って自分で言っていた通り、子どもを産んでMomになっても相変わらず、陽気なイカレ姉ちゃんっていう雰囲気のネト子でした。
NYやウィーンに住んで長いし、NYの水が合っている感じですよね、ネトレプコは。

今回初めてLive Viewingに参加してみましたが、期待した程には音質が良くなかったです。
ま、仕方がないか、映画館ですものね。
METの客席で生で聴くのに敵うわけがないのですし。
3枚セットのチケットを買ったのですが、残りあと2回、何を観ようか考え中。
先日、METで観てきた『Le Nozze di Figaro』をもう一度観たい気もするし、今日初めて知ったけれど、Kelliちゃんがなんと『The Merry Widow』に出るそうなので、そちらも気になるな。
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by bongsenxanh | 2014-11-04 00:20 | 観劇レビュ NY '14/'15 | Comments(4)




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