カテゴリ:観劇レビュ NY '16/'17( 7 )
Sunday in the Park with George!!
時差ぼけでふらふらになりつつ、気力だけで既に1泊2日の間に3本観ました。
明日には5本になる予定です。
ほぼ修行です。
幸せ過ぎますが。

そんな中でこれだけは言わせてください。
ソンドハイムは天才!!!!
もう、今更ですが。
でも改めて。
今日のマチネで、1幕の終盤からぼろぼろ泣き、インターミッションで一旦は止んだかと思ったら、また2幕終盤から号泣し。
舞台でこんなに涙が零れたのはいつ以来だろう?
もしかして、前回のSunday~再演以来なのではなかろうか。
今回の舞台がコンサート版の域を出ていなくても、衣装も装置も残念な簡易版でも、GeorgeがJakeじゃなくても良さそうでも、アンサンブルが今一でも、演出がやや残念でも、この作品の持つ力の凄さは変わらない。
そんなことではびくともしない。
何よりAnnaleighのDotが素晴らしい。
彼女に泣かされた。
詳しくはまた帰った後で。
あぁ、まだあともう一度観られるのです。
帰国前夜の最後の夜に。
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by bongsenxanh | 2017-03-23 15:46 | 観劇レビュ NY '16/'17 | Comments(0)
『Romeo et Juliette』MET Live Viewing 2回目
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1週間限定の『ロメオとジュリエット』METライブビューイング公開、最終日の先週金曜夜に(今シーズンは特定演目に限って、昼夜2回ロードショウです。ありがたや!)観納めの2回目、観てまいりました。
あぁ、もう、このバルコニー近くまで柱をよじ登っていくグリゴーロ、大好きだわ。
2回目になると、1回目の昂揚からもう少し落ち着いて、細部までじっくり観て味わえるようになりますね。

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by bongsenxanh | 2017-03-09 23:57 | 観劇レビュ NY '16/'17 | Comments(2)
『Romeo et Juliette』つづき
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はい、のっけからなんだ?という感じですが、今回の『Romeo et Juliette』のプロダクションのリハーサルの1コマ。
これを私は昨年のクリスマスの頃に目にしたのですが、その時点でNY行きをキャンセルするか、仕事をぶっちぎってでも無理矢理飛んじゃうか、もんのすごいジタバタして苦悩しておりました。
だって、こんなの見ちゃったら、心は飛んじゃうじゃないですか、METへ。
やーーーん、なんてロマンティックなの、ヴィットリオったら~♥♥♥
(既におかしくなっておりますので、温かい目で見守って下さい)

で、昨日も書きましたが、今回のプロダクション、指揮を振るのはジャナンドレア・ノセダで、METのオケはそれはそれはbrilliantな音を響かせていましたが。
そこへ被って来るグリゴーロとダムラウの歌声がまた華やかで、甘く、美しくて。
聴いている耳が幸せでした。
このプロダクションでは、二人による"愛の二重唱"がとても多くて、3幕以外ではすべて、つまり1幕でも2幕でも4幕でも5幕でも、ゴールデンカップルのデュエットが聴けます。
それがまた、二人の息がぴったりで。
二人とも世界トップのテノール&ソプラノなのだけれど、「私が、私が」って前に出ちゃってお互いを相殺することがまるでなく、互いを尊敬して互いの声をよく聴いて声を合わせているデュエットなのがまた、得も言われず美しいのです。
幕間のインタビューでグリゴーロが、ダムラウと息がぴったりだけど、連絡を取り合っているの?テキストしたりする?って訊かれて「全然。稽古に来て会うだけだよ。電話もしないよ、ね?」って言っていたけれど、プロフェッショナルってそういうものだなぁ…と。

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by bongsenxanh | 2017-02-27 00:59 | 観劇レビュ NY '16/'17 | Comments(2)
『Romeo et Juliette』MET Live Viewing
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こちらを観て来たのです。
METの『ロメオとジュリエット』
そもそも今年の1月に、今回のこのプロダクションは生で観られるはずで、でもそれをキャンセルせざるを得ず、涙を飲んでからというもの、ずっとずっと心待ちにしていたLive Viewing。
世間では『LALALAND』の公開初日ということで大騒ぎになっていましたが(私ももちろん観に行く予定だし、楽しみではある)、それをさておいても『ロメオとジュリエット』を最優先で観なければ!
なんてったって、たった1週間で終わってしまうのだから。

で、ナントカの一つ覚えみたいに
素晴らしかった!!!!!
Bravo!Bravo!Bravissimo!

と叫んじゃいたい出来栄えでした!!!

もー、もー、もー、期待を裏切らないわ、バートレット・シェールったら!!!
あ、蛇足ながら書いておくと、今回のプロダクション、演出はバートレット・シェールによる新演出。
バートは紹介し始めたらキリがないけれど、METでも数々のプロダクションで演出を手掛け(『セビリアの理髪師』『ホフマン物語』等)、そもそもは演劇界で演出をしていて、2005-06年に私を狂わせてくれた『The Light in the Piazza』の演出が素晴らしく、Lincoln Centerでは『South Pacific』、新しいところでは『The Bridges of Madison County(マディソン郡の橋)』『Fiddler on the Roof』のrevival、更には一昨年に『King and I』の演出も手掛け、渡辺謙を王様役に抜擢した演出家です。
バートは、奇をてらったことはしない、クラシカルで王道な、それでいて童話の様に幻想的で美しい舞台を作り出す演出家です。

でもって、バートと主演二人に気を取られていて見落としていたのですが、指揮を振るのはなんとジャナンドレア・ノセダ!!
なんて贅沢なんでしょう。
ノセダが振ったMETのオーケストラは、木管も弦楽も輝いて聴こえました。
1幕始まっての木管がくっきりと耳に届いて、綺麗だった~。

で、言わずと知れたロメオ=ヴィットリオ・グリゴーロとジュリエット=ディアナ・ダムラウのカップル。
もうねー、この二人については、言いたいことがたくさんあり過ぎて、とても書き尽くせません。
仕事に押されて、1月にNYへ飛べなかった自分を、心底悔しくて呪いたくなるくらいに、本当にこの二人のロメオ&ジュリエットは素晴らし過ぎる。
でもって、二人とも可愛過ぎる!
ディアナなんて、劇場で遠目に見たら本当に10代のジュリエットに見えるだろうっていうくらいに軽快な動きで愛らしかった。(45歳なのに)
グリゴーロも、少年少年していて、若々しくて。(40歳なのに)
自分でもインタビューで、「どうやってあんな若いロメオになっているの?」と訊かれて、「僕は普段から話し方や考え方が子どもっぽいって言われることがあるんだけど、心の片隅にいるピーターパンを出してあげて(演技して)いる」ってにこやかに応えていて、もー、グリゴーロったら!!!愛おし過ぎる!!!って思いました。
グリゴーロ、オペラ歌手にあるまじき身体能力の高さで、ジュリエットのいるバルコニーにも建物の柱をつたって身軽によじ登ったりしちゃうし。
カーテンコールでは、ダムラウをまさかのお姫様抱っこまでしちゃうし!(羨ましぃ!!グリゴーロになら、私もされたい!!!<おい)
ダムラウも顔を赤らめて照れてたなー、嬉しそうだったけど。

詳しくはまた書くとして(書き切れないんだもん)、MET公式に出ているTrailerなどどうぞ。
この映像観るだけでも、舞台の素晴らしさが伝わるのではないかと。
舞台装置も衣装も素敵なんです。
衣装担当のCatherine Zuberが「皆、フェリーニの映画が好きなんだけど、今回は特に『カサノバ』を参考にした」と言っていて、とっても良い雰囲気です。
「18世紀のとある町。デカダンスとミステリアスの漂う町にしたかった」と。
私は必ずこの1週間以内にもう一度観に行くと思います。
少しでも興味を引かれた方、今回のプロダクションを観逃したら確実に後悔します。
一生ものの損失になると思います。
ストーリーはよく知られたあれで、場面がピックアップして濃縮されていますので(オペラだから)、戯曲のものよりもっとドラマティックになっています。
グリゴーロの歌、ロマンティックで色気があって、とろけちゃいそうです。
ぜひぜひご覧下さい。


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by bongsenxanh | 2017-02-25 23:30 | 観劇レビュ NY '16/'17 | Comments(0)
『Madama Butterfly』 MET Live Viewing
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こちらの作品を観て来たのです。
MET Live Viewingの『Madama Butterfly』(蝶々夫人)
えーと、最初に言っておきますと、私はこの作品、あまり好きではない…と言うか、積極的に観たい作品ではありません。
それは、この作品がそもそもアジア蔑視であったり、女性差別であったり、誤ったジャポネスク幻想の様なものに基づいて作られていたり、あるいは偏った日本文化解釈がなされていたり…といった色々な問題を含んでいるからであり。
同時に、そもそも"蝶々さん"というヒロインを同じ女性として好きになれないということもあったりして。
ですが、それを脇に置いても、蝶々さん=クリスティーヌ・オポライス(Kristine Opolais)、ピンカートン=ロベルト・アラーニャ(Roberto Alagna)という組合せは魅力的で、作品に目をつぶってでも観に行ったのです。
この二人、もう皆さんご存知ですが、先の『Manon Rescaut』でも主役カップルを演じた二人ですね。
写真は、幕開け冒頭で演じられる、ダンサーによる日本舞踏(もどき)。
この長く伸びる赤い帯を使った視覚的な演出が美しく、このダンサーの姿を通して、蝶々さんの辿る悲劇が暗示される。

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by bongsenxanh | 2016-05-07 23:54 | 観劇レビュ NY '16/'17 | Comments(4)
『Manon Rescaut』 MET Live Viewing
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土曜日にこちらを観て来て、このこともすごく書きたいのですが。
今日はちょっと時間がないので、また明日にでも。
売り出し中のクリスティーヌ・オポライスはまぁまぁ。
美貌のソプラノではあります。
彼女よりも誰よりも、急遽デ・グリューの代演を務めたアラーニャが素晴らしかった!
そしてリチャード・エアの演出と、それを引き立てる舞台装置と、ファビオ・ルイージの指揮が素晴らしかった!
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by bongsenxanh | 2016-04-05 01:40 | 観劇レビュ NY '16/'17 | Comments(2)
『Lulu』 MET Live Viewing
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ちょっとNYの更新が進まないままですが(今週末には…!)、先週土曜日にはこちらを観て来たのです。
今年最初のMET Live Viewing。

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観て来たのは、もちろん、『Lulu』
希代のファム・ファタル、ルルをMarlis Petersenが歌います。
この役で世界へ躍り出た彼女がこの役を歌うのは今シーズンが最後。
彼女自身がそう決めたのだそうです。
18年間演じてきたこのルルという女を、もう自分が手放す時だと。
そして自分もルルから解放される時だと。

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正直言って、ベルクのスコアはこの上なく難解な上に、決して心地良い甘美な音楽でもない。
だから、決して万人受けするものではありませんし、これが初オペラ体験!という方にはお薦めしません。
けれど、難解だからこそ、何か人の心の中にひっかき傷を創って、人の気持ちを絡め取っていくような、そんな魅力がこのオペラにはあるように思えます。
そのスコアをすっかり自分のものとして歌いこなして、ルルという女を生きるMarlis Petersenはお見事!
彼女のことを色んな人が"女優"と呼んでいますが、まさにMarlisはオペラ歌手とかソプラノと呼ぶよりも"女優"と呼ぶに相応しい演じっぷりです。
街で乞食同然に花を売っていたところを、シェーン博士に拾われ、その愛人となり、けれど同時に他の男性と結婚し、更には自分ではなく他のうら若き令嬢と結婚しようとしているシェーン博士を籠絡して結婚させ、ようやく妻の座を手に入れたと思いきや他の男や女をも虜にするルル。
博士を精神的に追い詰め、悲劇的な形で撃ち殺し、自らも裁判にかけられ、牢獄に入り、脱獄し、その成れの果てとして自分の身を売るしか道がなくなったルル。
そんな破滅的なルルを、Marlisは生き生きと、自然に呼吸するかのように退廃的に演じていました。
Marlisは去年のMETの『フィガロの結婚』で、あのコケティッシュでキュートなスザンナちゃんを演じていたソプラノさんです。

後から調べたら、このルルの脚本のそもそもの原作は、『Spring Awakening』と同じF・ヴェデキントなのですね。
ヴェデキントって、本当に不幸で救いのないお話ばっかり書く作家なんだなぁ。

上映は今週金曜日まで。
機会のある方はどうぞ。
とても斬新な演出と美術(奇才W・ケントリッジ!)も見物です。
と言うか、このプロダクションは現代美術の斬新さに負うところが非常に大きい。
最初、画家のアトリエでモデルになっているルルの体に、紙に書いた乳房や女性器をぺたぺた貼り付けていくのだけれど、その斬新さや、そしてそれが表すルルの毒婦っぷりときたら…!
同時に、常に舞台上にいるルルの分身のような、内面を表すかのような、マネキンぽい人物も不気味であり滑稽であり。
あれはマイムですね。
あー、でもこんなの、1回観たらしばらくは観なくていいな。
魂吸い取られて消耗するもの。
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by bongsenxanh | 2016-01-21 00:55 | 観劇レビュ NY '16/'17 | Comments(0)




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