カテゴリ:映画( 127 )
『Beauty and the BEAST』―実写映画版
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今頃になってようやくですが、こちらを木曜日の夜に観て来たのです。
4月下旬早々にご覧になった方達の評判がとっても良かったので、さぞかし…と思って観に行ったのですが。

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by bongsenxanh | 2017-06-12 00:17 | 映画 | Comments(0)
『3月のライオン 後編』―映画版・原作とは別物別物別物
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前編観ちゃったしな…後編も観るしかないよな…仕方ないよな…と、何だか最初からあきらめの気持ちで、でも一縷の望みをかける様な気持ちで、観に行って来ました、後編。

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by bongsenxanh | 2017-05-07 20:02 | 映画 | Comments(0)
『3月のライオン 前編』―映画版
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数日前、こちらを観て来たのです。
ずっと以前に書きましたが、私、原作が大好きなんです。
映画化することももちろん知っていて、神木くんが零なのも知っていて、映画に対して期待6割不安4割くらいの気持ちでいたのですが。
3月18日公開だったせいで、トニー賞コンサートやらNY行きやらとばっちり被り、なかなか観に行くことが出来ませんでした。
そして、ようやく。
以下、まだ観ていなくてこれからご覧になる方はご注意。
(でももう、後編の公開も始まっているからいいかな?)

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by bongsenxanh | 2017-04-29 22:47 | 映画 | Comments(0)
『LA LA LAND』
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観に行こうとは思っていたのに、これよりMETの『Romeo et Juliette』を優先させたり(しかも2回も観た)、これより『この世界の片隅に』を優先させたり(しかも2回目)、とにかく後回しにしまくっていて、ようやく観に行けました。
『LA LA LAND』
機内でも観られそうだったので(毎年3月の機内プログラムは充実していて、有難い&楽しい)、劇場でも観ようとは思っていたけれど、そちらが先になるか?と思っていたのですが、詳しい方が「機内ではスクリーンサイズの関係で画面がカットされているので、劇場で観るのが良い」とアドヴァイス下さったので、やはり先に劇場で観ることに。
教えて頂いた通り、この作品、シネスコ(シネマ・スコープ)なので、映画館のワイドスクリーンで観ないともったいないです。
特に、オープニングのシーンなんかは。

詳しくは語りませんが、良品でした。
が、この作品でアカデミー作品賞受賞はあり得なかっただろうなぁ…とも思いました。
アカデミーが作品賞に選ぶ好みの作品ではありません。
純粋なる良質なエンターテインメント作品です。
で、これは古き良きアメリカン・ミュージカル・コメディへのオマージュでもあるのですよね。
パラマウントが作るミュージカル映画が輝いていた時代への。

王道のボーイ・ミーツ・ガールのラブ・コメディ。
主演のエマ・ストーンは確かに魅力的だったけれど、ん?これで主演女優賞?というのも、少し思いました。
例年、オスカーに選ばれる主演女優とはちょっと毛色が異なりますよね。
どうしたのかしら、今年は他に強力な対抗馬がいなかったのかしら(すみません、今年の授賞式、全然チェック出来ていません。しかもNHK-BSの総集編放送も予約し忘れて見逃した;;)
エマはまた、とってもチャーミングではあるけれど、決して歌が上手いわけではないですよね。
She's not a singer, but an actress.―彼女は歌手ではなく、女優なのだ。
と、強く感じました。
演技や存在感や、そういった諸々の総合力でこの役に選ばれて、その上での受賞だったのだろうなぁ、と。
エマは決して、ものすごい美人女優さんではないのですよね。綺麗だけれど、どちらかと言えばファニーフェイスで、だからこそ他の誰にも似ていない個性がある。
そういったところも彼女の魅力のひとつなのだと思いました。
エマの主演映画は『HELP』『Amazing Spider-Man』『Birdman or The Unexpected Virtue of Ignorance』と観て来ているけれど(BWでも彼女の『Cabaret』を観るチャンスがあったけれど、他作品との都合でパスした気がする)、彼女、どの映画でも"賢そうな雰囲気"が前に出て来ますね。
『HELP』みたいな作品ではそれが良かったけれど、今作では最初、ちょっとドジで不器用な感じの運の悪い女の子、という設定だと思うので、もう少し「ほやっ」とした感じがあっても良かったかも。
相手役のライアン・ゴズリングも良い味出していました。
あの、ただ、小さい声で言わせて頂くと私の好みのルックスからはかけ離れていて…ああいう顔立ちがものすごーく苦手なんです。どうしてなんだろう…。ごめんなさい。

この作品、『Whipslash』(邦題:セッション)と同じデミアン・チャゼル監督ですね。
賛否両論だった(世間では絶賛のお客さんが多かった様子)『Whipslash』ですが、以前にも書いたけれど、私はあれが大嫌いで…。
そこからすると、今作はかなり好きな方の部類に入りました。
そうそう、その『Whipslash』で重要なキャラクターを演じていたJ.K.シモンズが、今作でも存在感のある脇役として出演していましたね。

エンドロールで流れるエマのハミングが良かったなぁ。より余韻が残って。
ラストが少し、『MEMPHIS』に似ている気もしました。
これ、未見の人には絶対にネタバレ禁止の映画でもありますね。
このラストを観ていない人にバラす様な人とは、友達になれないと思います。
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by bongsenxanh | 2017-03-18 00:47 | 映画 | Comments(0)
『この世界の片隅に』
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年の瀬に一緒に仕事の研修を受けていた年下の男の子(20代前半!)に、「『この世界の片隅に』良かったですよ。少なくとも『君の名は。』なんかよりずっといいですよ。ぜひ観てください」とお薦めされていたので、観て来ました。
『君の名は。』がお好きな方には申し訳ないけれど、確かにずっと良かったです。
いや、『君の名は。』は、あれはあれで良いのだと思うのだけれど。
作品の質が、全然違うのです。

平凡な、でも穏やかで満ち足りた日常生活の中に、じわじわとひたひたと戦争が入り込んでくるっていうのは、こういうことか…と。
そうでありながらも、日々は続いてゆき、日々の生活を地道に積み重ねていくことはこんなにもかけがえのない貴いものであるのか、と。
『夕凪の街 桜の国』が衝撃的だったこうの史代さん原作のアニメーション化作品。
主人公のすずさんを演じたのんの声―と言うか、演技―も、とても良かった。
私、彼女は演技力があるのかないのか、上手いのか下手なのか、それともヘタウマなのか、今一つ判じかねていたのですが、この作品の演技は、本当に"天性のカン"みたいなものがあるなぁ…と思わされました。
ぼ――っとした、のんびりした性格の主人公、という役どころも合っていたのかも。
すずの夫の周作さんを演じた細谷佳正さんも良かった。本業の声優さんなのですよね?
最近、声の仕事としては素人同然の俳優がアニメ映画のアフレコをすることが多くなってきたけれど、やはりプロフェッショナルの声優さんは好いなぁと思いました。

ぼ――っとしていたすずが、少しずつ、色々なものを失ってゆき、そうしていく中で少しずつ倦んでいく様がありありと描かれていて、胸が痛みました。
じわっと涙が出て、思わず頬を伝いました。
白く閃光が光った時。

あ、でも、大きな視点で見ると、この作品はラヴ・ストーリーでもあるのです。
周作さん、"日常"から"異世界"へと連れ出す王子様でもあるわけで。
お薦め。
私ももう一度観に行くと思います。
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by bongsenxanh | 2017-01-20 23:57 | 映画 | Comments(0)
『剱岳 点の記』
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昨年のGW頃にBSで放送していて録画したままになっていたものを、今頃になってようやく観たのです。

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こちらね。


明治末期、日本陸軍が軍事力強化のためにと急ぐ日本地図の完成に向けて、最後に残された日本海側の北アルプス、前人未到の剱岳の測量に命懸けで挑んだ男達の物語。
新田次郎原作作品。

いや―――、かねがね、一番最初にその山へ足を踏み入れて道を作った人達はなんて凄いんだろう…と畏敬の念を抱いていたのですが、まさにその"最初に山へ足を踏み入れた人達"の話です。
しかも、その足を踏み入れる山は、あの剱岳
魔の山ですよ。
この作品の中では「死の山」と呼ばれていますが、まさに。
これ、少しでも山を歩いた方ならおわかりになるかと思いますが、この映画を撮るということは、想像を絶する様な過酷なロケを敢行しなければいけないということで。
スクリーンの中に描かれているのを遥かに上回る壮絶さだったことが、容易に窺われます。
それの証拠に、どうも本作よりも、この作品のメイキング作品の方がよっぽど見応えがあって面白いとか何とか…。

劔岳 撮影の記 標高3000メートル、激闘の873日 [DVD]

それはさておき。

この作品を観始めてすぐ、

あ―――、私やっぱり、
浅野忠信が大好きだ―――!!!
と思いました。
いやもう、剱より何より、そのことを思いました。すみません。
何なんでしょうね、この俳優さんの存在の仕方は。
そこに立っているだけで、佇んでいるだけで醸し出される迫力の様なものは。
それでいて演技している気配が漂って来ないと言うか。
どうにも上手く言い表せないので、あとは映画を観て下さい。

共演の香川照之さんも非常~~~に!良かったです。朴訥で。

浅野さんも香川さんも、山登ラ~でも何でもないのに、この撮影のために剱岳と下界を何往復もしたんだよなぁ…凄いなぁ、役者さんって。

他にも皆さん、良かったのですが。
唯一、宮崎あ●いちゃんだけが残…もごもごもご。
あのー、ファンの方には本当に申し訳ないのですが、私、未だかつて彼女の演技や在り方を良いと思ったことがほとんどなく…とりわけ、私の好きな作品や硬派作品には出来れば遠慮していただければと思うことも多く…もごもごもご。
硬派作品ではないけれど、三浦しをんちゃんの『舟を編む』の時にも、どう考えてもあの役は彼女の役ではなく…もっとたおやかでしっとりした純和風美人な女優さんに演じてもらいたいなぁ、と。

話は逸れましたが。
これを撮影しようと思った木村大作監督は凄いなぁと思い。
(そう言えば、前に機内で観て割と良かった『春を背負って』も木村監督作品だった。あれも撮影は立山でしたね)
画像的な凄さと同時に、この原作を書いた新田次郎氏の凄さもまた、改めて感じた新年第一作でした。
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by bongsenxanh | 2017-01-11 01:44 | 映画 | Comments(2)
『Fantastic Beasts and Where to Find Them』
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色々なことが年末進行で、忙しいにも関わらず(ヒョシンさんの『PHANTOM』のことも書けていないし)、こちらを観て来ました。
ファンタスティックビースト。
この作品の制作が発表された時に、「どうしてエディ・レッドメインが今更ハリー・ポッター映画?」と訝しんだものでした。
だって、エディですよ?!
『My week with Marilyn』『Les Miserables』も経験してきて、ホーキング博士を演じた『The Theory of Everything(博士と彼女のセオリー)』でアカデミー賞の主演男優賞まで獲って、続く『The Danish Girl(リリーのすべて)』でもその演技で話題をさらって。
それがなぜ今更、ハリポタ映画なんて…と。
それくらい、英国俳優にとってはハリポタ映画って大きなブランドなのかしら。
で、ともあれ、エディが主演でなければ観なかったかもしれないハリポタのスピン・オフ映画は…

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by bongsenxanh | 2016-12-27 23:57 | 映画 | Comments(0)
『聖の青春』
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私にしては珍しいものを、と思われるでしょうか。
こちらの映画を観てまいりました。

あの、別にカミングアウトというわけではないのですが、実は私、10代の一時期、プロ将棋の世界に熱中していた頃がありまして。
まだ羽生さんが名人位を獲る前で、もちろん、七冠になって世間に持て囃される様になるのよりも前で。
(むしろ、羽生さんが七冠になった頃は、私の将棋熱は醒めてきた頃だった)
何がきっかけだったかは今となってはもう覚えていないのだけれど、その頃、プロ棋士の郷田真隆さんが大好きだったのです。
郷田さんの紋付袴姿、凛々しくてものすごく格好良かったのです。
今、自分で思っても変な10代女子だけど。
月刊誌の『将棋世界』を毎月購読するのはもちろんのこと、公開されている将棋トーナメントの対局も見に行ったりしていました。
(相当変な10代女子だ。周りはおじいさんばっかりだった記憶が…)
小学校低学年の頃に覚えて将棋は指せたし、詰将棋もやっていたので。

というわけで、この映画、村山聖さんのことを知らない人達にも話題になっている様なのですが、私にとってはリアルタイムで姿を知っている"あの村山さん"を松山ケンイチさんが演じるということで、かなり気になっていました。
私が熱中していたあの時期に、村山さんはまさに飛ぶ鳥落とす勢いだったのですよね。
東京へ移ってからは郷田さんとも仲が良くて、一緒に遊んでいる様子だったし(そんなことまで知っているミーハー)。
懐かしいなぁ。
相次ぐ引っ越しであの当時の『将棋世界』はもう廃品回収に出してしまったけれど、今手元に残っていたら、村山さんの在りし日の姿や、まだ20代になりたての頃の羽生さんや郷田さんの姿も見られるのになぁ。
来週で公開が終わってしまうという今頃になってようやく観られました。

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by bongsenxanh | 2016-12-13 23:39 | 映画 | Comments(0)
『SULLY』―ハドソン川の奇跡
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昨日、こちらを観て来ました。
先月から公開していて、観たい観たいと思っていたものの、私の身近な場所の映画館の上映時間と私の都合とがなかなか合わず…今週でもう公開終了してしまうというこのタイミングでようやく観られました。

まだ記憶に新しい2009年1月15日の"ハドソン川の奇跡"で、当日の事故機を操縦していたチェズレイ・サレンバーガー機長(愛称Sully)をめぐるお話。
バード・ストライクによる双エンジン停止という緊急事態に遭遇し、瞬時の判断でエアバスA320機(日本ではANAがよく飛ばしているあれですよー)をハドソン川に不時着水させ、乗客乗員155人全員を救い、一瞬にして"英雄"ともてはやされる様になったサリー。
しかし、国家安全運輸委員会(NTSB)は「ラガーディア空港への引き返しは可能だったのではないか?」「左エンジンは損失しておらず、飛行可能だったのではないか?」「なぜハドソン川などへ不時着水して、乗客を危険に晒したのか?」として、厳しくサリーを追及する。
自分の判断は正しかった、と確信を持っているものの、次第に追い詰められていくサリーは…。

私、頭のどこかに知識としてはあったのですが、エンドロールでその名前を見るまで、この映画がクリント・イーストウッド監督作品だということを失念していました。
で、そのお名前を見て、あぁ、そうか…と非常に得心が行き。
『American Sniper』の時もそうだったけれど、イーストウッドは、望むと望まざるとに関わらず外野によって"国民的英雄"に祭り上げられた人を日和りもせず突き放しもせず、ただただ客観的にじわじわとカメラで追うことでその内面に迫っていくという手法に非常に長けている。

そしてまた、そのイーストウッドの手腕で浮かび上がってくるサリーという一人の機長(パイロットという職業人と言ってもいいと思う)を、トム・ハンクスは相変わらずの彼らしさで演じている。
そう、トム・ハンクスはいつどんな役を演っても、トム・ハンクスだ。
それは彼が大根役者だという意味ではなく。
何て言うのか、トム・ハンクスが演じている信頼性みたいなものがあると思う。
私は特別、彼のファンでも何でもないけれど。

そう言えば、この作品のパブリシティで先月来日していたトムが、インタビューの中で今回の大統領選に触れて「僕はヒラリー支持だけれど、でも、いずれにせよこの騒々しいお祭り騒ぎは11月8日になれば終わるよ」と、ちょっと呆れ気味に語っていたのが印象に残っている。
そのお祭り騒ぎが終わった米国時間11月8日(日本時間11月9日)にこの映画を観たのは、奇妙な偶然だ。
そして更に、トムが支持すると言っていたヒラリーが敗れたのも、皮肉な結果だ。
ま、トムに限らず、NYの劇場関係者も舞台俳優も、LA(ハリウッド)の映画関係者も俳優も、皆軒並みヒラリー支持と言うか、民主党支持者なのだけれど。
「米国の東西沿岸部だけ見て米国を知った気になってはいけない」と、言われたことがある。
むしろ米国の本質は内陸部にある、と。
沿岸の都市部と、内陸の田舎では、経済格差も教育格差も、人種観も世界観も全然異なるから、と。

この映画が描いている"ハドソン川の奇跡"が起こったのは2009年1月15日で、ちょうどその当時、バラク・オバマが当選を果たして大統領に就任をしたのも因縁めいている。
サレンバーガー機長は、オバマ大統領の就任式に「是非に」と招待されたのだそうだ。
映画をめぐって、前回の大統領選、今回の大統領選に様々思いを馳せてしまった。
ちなみにクリント・イーストウッドが昔から強固な共和党支持者なのは有名な話。
けれど、その彼でさえ、今回はトランプ支持の立場を明確には示さず、党大会に姿を現すこともなかった。

字幕は安定の松浦美奈さんだった。
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by bongsenxanh | 2016-11-10 23:11 | 映画 | Comments(6)
『永い言い訳』
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水曜日の夜に、こちらの映画を観て来ました。

詳しい内容は知らずに、西川美和監督だということと、本木さんが深津絵里ちゃん演じる妻が亡くなっても何も感じないダメ男だ(しかも、妻が亡くなった時に他の女と情事の真っ最中だった)という設定だけを知って、観に行きました。

いや―――、そういう前知識を持ってはいたけれど、実際に観てみて、本木さんは聞きしにまさるダメ男でした(あ、役の上で、ね)。
こんなにも男として最低過ぎる男っているのか、という(しかし、世の中には沢山いるのよね、実際に)。
本木さんが監督と一緒に出演したTVのインタビューの中で
「今まで演じたどの役よりも素の自分の性格に近い、決められなくてどっちつかずの、ダメな人間」
みたいなことを話していて、監督も本木さんはそういう人だ、という様なことを語っていたけれど。
うん、確かにそうなのかも。
今まで観た"立派な人"を演じているどの本木さんよりも、本木さんらしさが出ていると言うか、無理に演技していない自然な感じの本木さんでした。

また、本木さん演じる人気作家のマネージャー役・池松壮亮くんも嫌~な感じなのですよね。
映画中で、本木さんと同じく事故で妻を亡くした竹原ピストルさんの子ども二人を本木さんが面倒を見るようになるのだけど、それに対して池松くんが「まー、育児って、わかりやすい贖罪ですもんね」みたいな台詞を言うシーンがあるのですが、それがもう、嫌な奴度高くて高くて。
池松くん、演技力があるがゆえなのでしょうけど、どの役で見ても嫌な奴にしか見えない(^^;)
私が彼を特に「この人、嫌だ」と思ったのは、映画版『紙の月』でしたっけ。
宮沢りえちゃんが主演した方のね(TV版の方が原田知世主演)。
池松くん、そう言えば私、彼のヤング・シンバも観ているような気がする…。

ちょっと話が逸れましたが。
改めて、西川美和監督は、人が普段は人に見せないようにしている人間の嫌なところ、汚いところを「これでもか!これでもか!」とえぐり出して見せる監督さんだなぁ…と思いました。
『ゆれる』の時にもつくづくそう思ったし、『ディア・ドクター』の時は少しはユーモラスで緩和されていたけれど、それでもやはりそういうところはあるし。
今回、観ている途中で、何だか『そして父になる』を彷彿とさせるような色彩を持っている映画だなぁ…と感じたのだけれど、最後のエンド・ロールのクレジットを見て納得しました。
原案(?)が是枝裕和監督だったのですね。
そして、知らずにいましたが、西川監督はそもそも最初、是枝監督の元で修業を積んだ人なのですね。
納得、納得。

自意識が強過ぎて人にいい恰好ばかりしようとする、そのくせ狡くて卑怯な小さい男が、幾多の苦難を乗り越えて最後には"善人"になりましたとさ、みたいなお綺麗過ぎる物語ではなく、最後にもやはりほろ苦さの残る終わり方をするのが、西川監督らしい映画でした。
あ、そうそう、物語の終盤の重要なシーンで手嶌葵ちゃんが歌う『オンブラ・マイ・フ(Ombra mai fu)』が流れるのだけれど。
これ、オペラの中で王様が自分の国の領土を見渡して、「おぉ、わが愛しき木陰よ、優しき木陰よ」みたいに歌うアリアなのですよね。
監督がどういう意図であの場面にこの歌を宛てたのか、わかりませんが、私にはすごく皮肉に聞こえてしまったりしたのですが…。
またね、葵ちゃんのあのウィスパー・ヴォイスで歌われたりするものだから尚更ね。
それとも単に教会に響く讃美歌の様な、癒しの歌として使ったのかしら?

で。
今回のこの映画の中で、一番の熱演賞を、私は子役の藤田健心くんにあげたい。
素晴らしい演技でした。
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by bongsenxanh | 2016-10-29 22:19 | 映画 | Comments(0)




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