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カテゴリ:本( 185 )
未読
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芥川賞・直木賞が発表された。
そんなタイミングで、読めないままになっている直木賞候補作が2冊も手元にあるこの悲しさ…。
前々から買って&借りてあったのに。
発表後に読むのって、ミーハーっぽくて、"本読みの正しい姿"ではない気がして、何だか嫌ですよね。
仕方がないけれど。
うだうだ言い訳していないで、さっさと読もう。
無冠の女王・恩田さん、ようやくの直木賞受賞おめでとう。
(本屋大賞は、ちょっとカウントに入れられない気がするので)
この作品のために、かなりの歳月をかけてショパコンやチャイコン、浜松国際の取材・研究をされたそうな。
特に浜松国際には通い詰められたらしい。
浜松国際と言うと、昨年亡くなられた中村紘子さんのことを思い出す。
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by bongsenxanh | 2017-01-19 23:37 | | Comments(2)
『3月のライオン』実写化ですって…?
3月のライオン 12 (ヤングアニマルコミックス)

『3月のライオン』12巻を買って初めて知ったのですが!
この10月からアニメ化して放映することは知っていたけれど、なんと実写映画まで作られるのですって?!
しかも零ちゃんの役を演るのはなんと神木くんですって?!
いやいやいやいやいや…とにかくもう、びっくり!!!
実写化するということが、まずびっくりで。
次に、零ちゃんが神木くんというのがびっくりで。
でもでもでも、言われてみれば確かに零ちゃんに神木くんはぴったりだ。
と言うか、実写化して、神木くんほど零ちゃんがハマる若手は他にいないだろう。
と言うか、神木くんくらいしか、やれる人はいないだろう。
少なくとも、『ハチクロ』実写化の時みたいな「あちゃー…」なことにはならないだろう。
そう言えばあの時、真山は加瀬亮くんだったっけ。
ちょっと…ちょっと…楽しみになってきている。
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by bongsenxanh | 2016-10-02 23:35 | | Comments(0)
だって、チョコミントが好き!
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少し前に、私のチョコミント好きをご存知の方が、こんな素敵な雑誌を送ってくださいました。
その名も『だって、チョコミントが好き!』
なんてそのものずばりな、正直者なネーミングなのでしょう。

中を開くと…
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こ~んな感じにばばーんと31(Baskin Robbins)のチョコチップミントのフレーヴァ―が迫って来て、「はじめに」と、チョコミント好きになったなれそめと、その所信表明がなされています。

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この「チョコミント十番勝負」とかたまりませんね。
ちなみに私は、ミントのアイスクリームなら断然、31ですよ。
でもって、チョコなら日本でも手に入りやすいAndesではなく、やっぱりHershey'sですよ。
もちろん、Wholefoodsのとか、TRADER JOE'Sなんかのオーガニック系のミントも大好き。

とにかく隅から隅までずずずいぃっとチョコミント尽くしで、チョコミントへの愛で溢れております。
チョコミントの渦の中へ溺れたくなります。
送って下さった方は、偶然ネットで見つけられて、「これはあのチョコミント好きに送らねば!」と増刷予定のものに予約までかけて入手して下さったのだとか。
ありがたや、ありがたや。

というわけで、チョコミント好きの皆さん、いずこかで見つけられましたら、ぜひ。
結構薄い冊子ですが、内容は非常に濃いものとなっています。
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by bongsenxanh | 2016-09-21 00:26 | | Comments(0)
『サブマリン』 伊坂 幸太郎 著、講談社、『陽気なギャングは三つ数えろ』祥伝社
サブマリン

大好きだった『チルドレン』の続編のこちらと

陽気なギャングは三つ数えろ (ノン・ノベル)

こちらも大好きな『陽気なギャングが地球を回す』の続編のこちら、読みました。
どちらももちろん、伊坂作品。

時が経って、それこそ『サブマリン』『チルドレン』から実に12年もの時が流れての続編。
しかも前回は短編集だったのが、今回は長編での再登場。
それだけの時を経て続編を書こうと思った心境を、伊坂くん自身が語っているインタビューがこちら
帯にも「家裁調査官・陣内と武藤が出会う、新たな「少年」たちと、罪と罰の物語」と謳われている通り、今回は長編になった分、まさに"罪と罰"を深く掘り下げた内容になっていると思う。
相変わらず、陣内と武藤と、そして永瀬さんとラブラドールレトリバーが出てくるお話。
今回は最後の最後で、「陣内、やるなぁ」「陣内、すごいなぁ」と感嘆させられて、そしてちょっとだけうるっとさせられた。
伊坂くん、やるなぁ。

十年くらい前に伊坂作品を夢中で読んでいた頃(最近はちょっと醒めているので、ね)、好きな作品は?と訊かれたら『チルドレン』、『陽気なギャングが地球を回す』、『砂漠』、『ゴールデンスランバー』辺りを必ず挙げていたのだけれど、その内の2作がこうして続編が出されて、そして今後もう、この続きが書かれることはないのだろうな…という感触を抱くと、それはそれで少し淋しい。
それでも、久し振りに自分の好きだった伊坂作品にまた出会えた気分がした。
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by bongsenxanh | 2016-08-25 23:29 | | Comments(0)
『葛野盛衰記』 森谷 明子 著、講談社
葛野盛衰記
葛野盛衰記

観劇記録がなかなか進まなかったのは、実はこの本を貪り読んでいたこともあり。
森谷明子さんの『葛野盛衰記』
夏になると、森谷さんの平安もの、がっつり読みたい気分になる。
『異本源氏物語』みたいなものとは少し趣が異なり、"平安京"という地―人が集まりその欲望や怨念が渦巻く場―を、正面に据えて描いた一大叙事詩。
平安遷都を行った桓武天皇がまだ日の当たらない皇子だった時代から、その末裔である平家が興隆し、そしてまた滅亡していくまでを描いている。

とにかく、森谷さんの、壮大な物語を紡ぎ出し、大きなうねりと共に動かす筆力に圧倒される。
『異本源氏物語』からの三部作でも吃驚させられたけれど、それともまた風合いが異なる。
この人の物語を読み解く力と、同時に自分で物語を編むその泉はどうなっているんだろう?
とにかくずぶずぶと、深い底なしの沼に絡め取られるように、無我夢中で読んだ。
大河の『平清盛』を観ていた時にも感じたことだけれど、私はやはり、あの平家興亡前後の時代に疎い。
こんなにも私は日本史を知らなかったんだと思い知らされるのと同時に、「知らないことの面白さ」を存分に味わった。
知らないからこそ、新たな知識を得るのがこんなにも楽しい。
平城京から長岡京、そして平安京遷都までの経緯も、そこに多治比氏や秦氏といった古くからの一族が関わり暗躍していたことも、何もかもが新鮮で興味深かった。
平城天皇や藤原薬子といった人々が平安京から逃れようと画策した――という辺りのことなんて、無知同然だったので、まるで小学生に戻って歴史の本を紐解いている様な気分さえした。
最後の常盤のくだりは、ちょっとトンデモの香りもしたけれど。
でもこれは、あくまでもフィクションなので。

万人にお薦めの本ではないし、最初、少しとっつきにくいところもあるかとは思うのだけれど、興味を引かれた方はぜひ。
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by bongsenxanh | 2015-08-24 21:16 | | Comments(0)
『アイネクライネナハトムジーク』 伊坂 幸太郎 著、幻冬舎
アイネクライネナハトムジーク

久し振りにちょろりと読書(全然本が読めていない…)。
職場にいる本読みさんに「軽いですよ」「強いて言えば『チルドレン』の雰囲気ですけど、あれがもっと軽くなった感じ」と言われていて読んだけれど、やっぱりかなり軽かった。
確かに系統でいけば『チルドレン』で、伊坂くんの書くものの中では好きな方だけれど。
これはちょっと軽過ぎたかも。
伊坂くんお得意の、登場人物が少しづつつながりのある短編集。
もともと伊坂くんが大好きな斉藤和義との対談や彼から作詞を依頼されたということがきっかけになって生まれた話を中心に編まれているので、斉藤和義の曲を知っているとより楽しめる。
と言うより、斉藤和義の曲は聞いたこともない、という人が読むと、ちょっともったいないかも。
(ストーリーがまったくわからない、ということはないのでご安心を)
登場人物たちのほとんどが高校生~20代半ばくらいで、読者対象がちょっと若いところ設定なのか、踏み込みとか掘り下げが甘いところもあり、読んでいて正直、物足りなさも感じた。
「伊坂くん、お姉さん、もう少しガツンと手応えのあるやつ読みたいんだけどな…」
と言いたくなるような。
(なんて言いつつ、私の方が伊坂くんより年下ですが)
それでも疲れている時にさらっと読むにはちょうど良かった。
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by bongsenxanh | 2015-05-30 14:13 | | Comments(0)
『花野に眠る』 森谷 明子 著、東京創元社
花野に眠る (秋葉図書館の四季)

こちらを読みました。
森谷明子さんの、『れんげ野原のまんなかで』の続編にあたるお話。
えーと、私が『れんげ野原~』を読んだのが...2005年4月なので、おぉ、何と10年も前のことではありませんか。
筆者自身もあとがきで書いていましたが、続編としては時間が経ち過ぎているのですが、10年前からすぐ続く続編なだけに、時代設定はもう10年程前、もしかしたらもっとそれ以上に前かもしれない、"同時代性"には堪え得ない――「現代の世相を鋭く切り取って」はいない作品、となっています。
ただ、筆者の描きたかったものは、そういったものではないのでしょう。
それこそ、子どもの頃の図書館を思い出させるような、"平成"ではなく"昭和"の図書館を彷彿とさせるような、温かく懐かしいような雰囲気の作品になっています。
いや、懐かしい以上に、これは世知辛い現代には存在し得ない"おとぎ話"を描いたものなのかもしれません。
今回も図書館にひょんなことから舞い込んだ"ご近所の謎"を解くミステリ仕立てになっていますが、前作よりも今作の方がミステリとしてはちょっと弱い気もします。
様々な事象や証拠が提示されないまま、謎解き役の新米司書・文子と先輩司書・能勢の推理ばかりが先行する、ちょっとご都合主義的とも取れるような展開。
ただ、本格ミステリだ!と構えずに、「ほっこりした田舎の図書館を舞台としたお話だな」と思いながら展開を楽しみながら読めば、面白さは十分味わえるか、と。
春の気配が漂ってきた今時期にはちょうど良い作品。
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by bongsenxanh | 2015-03-05 23:51 | | Comments(2)
『白の祝宴(逸文紫式部日記)』、『望月のあと(覚書源氏物語『若菜』)』
白の祝宴 (逸文紫式部日記 )

望月のあと (覚書源氏物語『若菜』)

この2冊を、この二日間、文字通り寝食忘れて読んでおりました。
読み出したら、止まらなくなってしまって、PCにもほとんど触れず読書三昧。
久し振りに段組みのヴォリュームある本、がっつり。
私って、こんなに読むの遅かったかしら...?と思った程だったけれど、いやいや、でも森谷さん、変わらずプロットは巧いし、ストーリーテリングも抜群で、ぐいぐい読まされる。
面白くて面白くて、本当にやめらない。
おかげでしっかり睡眠不足に。

上記2冊は、こちらの続編となるのだけれど。
千年の黙―異本源氏物語

こちらの本編は2003年10月に刊行されていて、2冊の続編の刊行は2011年。
私も続編が発売されたのは知っていたものの、多事な日々に追われて、なかなか手をつけられずにいて、今になってようやく。
(なぜ今かと言うと、今年の8月は天候不順で山に出かけられず、登山用に確保してあった夏期休暇を読書に充てられたから)
しかし。
こんなにも面白いなら(面白いということは承知していたはずなのに!)、もっと早く読めば良かった...!

『白の祝宴』は、『紫日記』成立の裏側を、『望月のあと』『源氏物語』『若菜』執筆の背景を、謎解き探偵役の式部を主に描いています。
式部を取り巻く登場人物たちの生き生きとした描き込みも素晴らしい。
森谷さんて、ご本人は「あの時代の物語が出来上がっていく過程や、物語の生き残り方を自分なりに妄想して書いただけ」というようなことを仰っているけれど、ものすごい稀有の"書く力"を持っている方だと思う。
もっとベストセラーになってもおかしくないと思うのに、知る人ぞ知る、なのが勿体ない。

森谷さん自身が「はっきり言って、つまらない」と言っている『紫日記』が、どうしてそんなにつまらないのに千年も生き残れたのか、という疑問に対して彼女が出した答えに、私は目から鱗がぼろぼろっと零れ落ちた気がした。
何と言うのか、現代まで生き残ってそこにある"古典"を、至極当然のものとして受けとめていたけれど、実は本が成立した後に後世まで生き残るには、それが強烈なまでに人を惹きつける"面白い大ベスト&ロングセラー"でなければならない、という必然のことに今更ながら気がつかされたのだ。

また、『源氏物語』も、作者である式部の思うままに書けた物語ではなく、時の権力者・道長の意に沿うものでなければならなかったこと、それと同時に、式部と同時代を生きていた数えきれないほどの宮中女房たちの嗜好を満足させる内容でなければならなかったことにも。
でなければ、印刷技術も流通(拡散)経路もなかった時代に、沢山の人に写本をしてもらい、世に広めてもらうことは不可能だったはずなのだから。

森谷さん、この後の、源氏約10帖分と宇治十帖分のプロットも既に練っている...とあとがきで書いているけれど、2014年8月現在、未だ刊行されておらず...。
いつになるのでしょう。
早くまた、香子(式部の名)と阿手木、小仲や秋津たちに会いたいのだけれど。
それにしても、徹底して道長が「権力だけの、女心は全然わからなくて、魅力がなくてつまらない男」として書かれているのが、可笑しい。
その道長に巧妙な意趣返しをする香子が、胸がすく格好良さなのだ。
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by bongsenxanh | 2014-08-29 02:43 | | Comments(0)
『花咲ける青少年 特別編5』 樹 なつみ 著、白泉社
花咲ける青少年 特別編 5 (花とゆめCOMICSスペシャル)

忙しさにかまけて、これが出ていることに気づいていませんでした。
それも発刊されたのは、もう先月のこと。
昨日の夜、ハタ!と気がついて、慌てて本屋さんに走りました。深夜11時過ぎに。
...あぁ、もう、これで本当に終わりなのね、『花咲ける青少年』の世界が。

深夜、こちらを読んでいたら、やはり私は無性に立人が好きなのだということに改めて気づかされて(いや、この作品のほとんどのファンはそうだと思うのだけれど)、今日のティータイム後から、『花咲ける青少年』を第1巻から再読していたら、1日が終わってしまいましたよ。
貴重な連休中日の1日が。
いえ、もっと言うと、1年にたった1日しかない誕生日が。
お昼は会食に出かけたので、辛うじて"漫画を読んでいただけで終わった誕生日"というのは避けられたけれど。
で、立人に話を戻して、確か以前に三浦しをんちゃんがエッセイの中で「『花咲ける青少年』の立人が理想だ、なんて言っているのは十分に現実離れしていて、リアルで恋愛なんて出来ない人だ」みたいなことを書いていた記憶があるのだけれど、10代や20代の頃よりも年齢と経験を積んだ今になって再読すると、しをんちゃんの言っていることはつくづくよくわかる。
こんな人、現実にいるわけない。

それはともかく、改めて、樹なつみは凄い!と感嘆させられたのと同時に、私はこれから仮に何度転居をしようと、あるいは人生の節目でたくさんの物を処分しなければならない事態に追い込まれようと、樹なつみのこの『花咲ける青少年』『OZ』だけは、何があっても手放さないだろうな、と思ったのでした。
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by bongsenxanh | 2014-07-21 01:00 | | Comments(5)
『八月の六日間』 北村 薫 著、角川書店
八月の六日間

こちらを推薦されていた方がいらして、読んだ。
その山に登らない方が、「山に登る人の気持ちがわかっていなかった。その本質のところが。でもこの本を読んでわかった。自分を掘り下げることなんだ」とおっしゃっていて、あぁ、それを読者に伝えてくれる本なんだ、と思って手に取った。

主人公は、山登りを始めて3年になる編集者。女性。
この小説の中では、編集から副編集長、副編集長から編集長へと出世する。
傍目から見れば、女性会社員としては花形コースだ。
その主人公、最初は同じ編集部の同僚に誘われて軽いハイキングコースから歩き始めた。
その内、一人で登るようになり、この小説では、北アルプスの表銀座コースで槍(槍ヶ岳)に挑むエピソードから始まる。
山に入らず、下界にいる時には、仕事、人間関係、失ったかつての恋愛――いろいろある。
けれど、山に入ると、そうしたものをどこか一歩引いたところから、または遠く距離のある世界から、客観の目、俯瞰の目で見られるようになる。
一歩一歩、山の中を歩きながら、過去の、そして現在の自分と向き合う。

まず、読み始めて、あぁ、北村さん、入念に、綿密に、取材をされたんだろうなぁ...と感じた。
主人公が編集者という設定である以上、ご自分の担当編集者や、周辺にいる編集関係者にはもちろんインタビューしただろう。
それと並行して、山に登る女性にも取材し、登山に関する知識も積んだだろう。
それが随所で感じられた。
女性の気持ちを、よく掬い取ったな、と思わせられたのと同時に、しかしこれは、確かに男性によって"観察された女性の姿"が書かれた文だな、と思うところもあった。
北村さんの文は、非常に簡潔で、余計な修飾は一切削ぎ落とされている。
それが小気味良く、登山というテーマにはよく合っていると思った。

主人公が山に登る前に、登山用の持ち物を用意してザックに詰めていく過程が、いつも私がやっていること(と言うか、山に登る人は皆当たり前にやること)と同じで、とても親しみが湧いた。
ハイドレーション・システムと粉末ポカリを用意する辺りなんか特に(私は粉末アクエリアス派だけど)。
が、「ちょっと違うな」と感じたところもあった。
この主人公、山に本を持って行くのだ。それも時には3冊も!
あり得ない。どう考えてもあり得ない。
否、どうしても活字がなければ生きられない活字中毒の人は、文庫本1冊くらいは持って行くかもしれない。
が、3泊4日や4泊5日の縦走コースを歩くのに、文庫ですらない単行本を持って行く人は、いないと思う。
また、この主人公が行動食として持って行くおやつの量が、行程に対して多過ぎる気がした。
これは、その人の好みかもしれないけれど。
常々、山の師匠である友人から「荷物は1gでも軽く!」との訓示を叩き込まれている身としては、ものすごい強者や猛者でもない限り、無駄に荷物を増やすような真似は禁忌だと思うのだ。
あと、山に登る前日に飲みに行ったり、または早く寝なければいけないとわかっていつつ夜更かしをする辺りなども、少し疑問の残る部分だった。
「ちょこっとお洒落もしたいかな」という気分だけで、沢沿いの急斜面のコースで山スカートを履く辺りも、甘い、という気がした。
そして、「山に行くと涙もろくなる」という点も。
これは、その人の気質にもよるのかもしれないけれど、少なくとも私は、下界では涙もろくとも、山に入ると泣けてくるなんてこと、ない。
そんなことしていたら、下界では触れられない崇高なものに接していると言うのに、折角のその機会がもったいない気がするし、第一、体力を消耗する。

などなどありつつも、山での一期一会の出会い(下界では会わないからいいと思うのだけれど...)、誰のペースにも合わせず、また会話を交わさず自分の思考に没頭出来る一人歩きの醍醐味なども、しっかり書いてくれた北村さんに、何か感謝のような気持ちも感じた一冊だった。
この本を読んでいたら、今年こそは私も燕から大天井を通って常念へ抜ける表銀座コースを歩きたい、と思った。
主人公が歩いたのとは逆から辿るコースだ。
ただ、縦走すると、後から車を回収するのが大変なのだけど。
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by bongsenxanh | 2014-07-07 00:56 | | Comments(5)




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