<   2006年 04月 ( 28 )   > この月の画像一覧
『自由なれど孤独に』 森 雅裕 著、講談社
自由なれど孤独に
森 雅裕 / 講談社
このタイトル、大好き・・・・・・!!
と、思って借りて来て、ずっとずっと手元で寝かせてありました(^^;)
引越し前後のバタバタもようやく少し収まってきて、ようやく本が読める状態になってきました。
タイトルはシューマンが書いた"Frei Aber Einsam"(ヴァイオリン・ソナタの音階を示したF・A・Eから取ったアナグラムみたいな言葉遊び)というドイツ語が元になっています。
森さんの『モーツァルトは子守唄を歌わない』のベートーヴェン&ツェルニーコンビのクラシック推理物と同じ系譜のクラシック・ミステリです。この本の主役兼探偵役はヨハネス・ブラームスです。まだ若くてハンサムくんだった頃のブラームスですね。でもってウィーン版オスカルみたいな男装の麗人クリスタ・フォン・アムロートなる伯爵令嬢がアシスタント。他に憎まれ役のワーグナーが出てきたり(これが本当に嫌な奴で・・・半フィクションなんですけど、私はもうワーグナーのオペラ観るのやめようかと思いましたよ)、ベーゼンドルファーが出てきたり、ロスチャイルドが出てきたり、更にはハプスブルク家悲劇の王妃エリザベートが出てきたり、と盛りだくさんです。ブラームスがひょんなことから国家機密が絡むほどの陰謀に巻き込まれて・・・といった感じの内容です。
上で書いたように盛りだくさんで、エピソードや伏線もいろいろ詰め込んじゃったおかげで、少しごちゃごちゃしてしまったような印象が・・・。楽しむ分には楽しめましたが、私には少ぅし難しかったような気が致しました(^^;) と言うか・・・こう、今ひとつ、納得がいかなかったような・・・。史実も織り交ぜたフィクションだから、ま、いいのかもしれないけれど・・・もごもご。エリザベートもなぁ・・・。やはり先に挙げたベートーヴェン主役の一連のシリーズの方がずっと楽しめた気がします。でも森さんにはこういう感じのもの、もっともっと書いてほしいです。残念ながら、この本も絶版になっているのですよね。古本屋さんで十把ひとからげな雰囲気で積んであったりしたらすかさず「買い!」です。
[PR]
by bongsenxanh | 2006-04-30 00:33 | | Comments(0)
遠のく・・・
もう今日から大型連休に入っている方も多いのでしょうか。私の勤務先はカレンダー通りなので5月1、2日も普通に仕事です。そういうわけでこの連休にはどこへも行きません。友人と会ったりご飯を食べに行ったりはするけれど。
もともと、GW・お盆・年末年始にはどこへも行かない主義(主義というほどのものでもないけど)。ともかく混むのも列作って待つのも嫌いなのと、エアチケットも宿も値段が跳ね上がるので、家でじっとおとなしく引き籠っているのです。インドア派なので音楽かけて美味しいコーヒーを飲んで本が読めればそれで幸せを感じられる安上がりな体質でもありますし。
なのですが。最近、どうも自分の中で「元気がない」感じがするのです。引越しでバタバタしていたせいもあって疲れ気味だけど、そういうことではなく。「健康ではない」ということではなくて、「活力がない」というか「気力がない」というか「エネルギー不足」というか。ん―――・・・と、その原因を考えてみて思い当たったことがあります。
アジアに行っていない・・・!もう8ヶ月近くも・・・!!
今までだったら3ヶ月に一度くらいのペースで古巣ヴィエトナムか、そうでなくてもアジアの空気を吸いに(日本もアジアだけれど、あの猥雑で野卑でそしてちょっと倦怠感のあるアジアン・エネルギーは希薄だから)香港か中国辺りへは行っていたのに、今年はそれを押し退けて2月末にNYへ行ってしまったので、どうもエネルギー・チャージが出来ていないようです。充電不足であったか・・・。あぁ、2、3日でいいから香港にでも行ってごろごろ蝦ワンタンのどぉ~ん!と乗った雲呑麺が食べたいなぁ~。でもって許留山のマンゴーシェイクをじゅるじゅるっと・・・・・・。ほぁ~ん(妄想中)。a0054163_19231317.jpg
留学から帰って来てしばらくは、サイゴンが恋しくて恋しくて、日本の無味無臭な空気が冷たく感じられて仕方がなくて、隙あらばサイゴン行きのチケットを買ってかの街へひゅんひゅん飛んでいたのだけれど、これだけ行くペースが落ちてきてブランクが出来てきたということは、もしかしたらそろそろ自分の気持ちに一段落ついてきたのかもしれないです。
[PR]
by bongsenxanh | 2006-04-29 19:25 | | Comments(8)
ラフマニノフ『パガニーニの主題による狂詩曲 Op.43』 上原彩子
2002年チャイコフスキー国際コンクールライヴ
2002年チャイコフスキー国際コンクールライヴ
先週の引越しの数日前辺りから、体がクラシックしか受けつけなくなりました。時々そういう時期があって(理由はないのだけれど、そういうバイオリズムの波があるらしい)、そうなるとポップスもジャズも何も受けつけなくなってしまって、ともかくクラシックだけにどっぷり浸ります。狂ったようにクラシックばかり浴びるように聴いています。・・・なんなんでしょう?体の中の音を、ピアノの調律をするように、一音一音、正常のピッチに戻していく作業なのかもしれないです。
そんな私がここのところ、とりわけ怒涛のように聴いているのがこのCD、今や売れっ子ピアニストとなった上原彩子さんが2002年のチャイコフスキー国際コンクールでグランプリを受賞した時の一次予選、二次予選、三次(本選)の時のライヴ録音CDです。(チャイコフスキー国際は4年毎に開催されるので本来なら今年6月・・・のはずなのですが、諸々の事情により2007年開催に延期されました)

→Read more!
[PR]
by bongsenxanh | 2006-04-29 00:36 | 音楽 | Comments(2)
NYの朝
a0054163_024556.jpg
タイムワーナーのガラス張りの窓越しに見た、NYの朝。東の方向から差し込んでくる光と影で浮かび上がるビルとセントラルパークがまばゆかったです。また、来るから。
[PR]
by bongsenxanh | 2006-04-28 00:04 |   -NY'06 | Comments(2)
キッシュ!
a0054163_22101316.jpg
               
NY最後の朝に食べたキッシュ。
ほうれん草がた~くさん!
美味しかったなぁ。
たっぷりのカフェオレもうれしい。

[PR]
by bongsenxanh | 2006-04-27 22:15 |   -NY'06 | Comments(0)
会いたい人に会いに行く・後編
a0054163_12552123.jpg前編から少し日が空いてしまいましたが。
赤いチューリップを胸に抱いて地下に下り、ガラスドアの出口の手前にあったソファに座って急いでメッセージを書くことにしました。正方形の大きめポストイットに書くので、書くスペースには限界があって、そんなにいろいろは書けません。あれこれ考えましたが、結局はとてもシンプルな言葉だけにしました。しかし、いざ書こうとすると、今まさに観劇したばかりの興奮とこれからAaronに会うんだという緊張感で手が小刻みに震えてしまってうまく字が書けません。画数の多い漢字ではなくて、アルファベットなのに。震える手で二度も書き直しをして、ようやく三枚目のポストイットでなんとかきれいに書けました。それを花束のラッピングペーパーの内側にぺたん、と貼り付けて。
さ、これで準備OK。後は、バックステージのドアのところでAaronが出て来るのを待つのみです。どれくらいで出てくるかな・・・。

→Read more!
[PR]
by bongsenxanh | 2006-04-26 01:15 | 観劇周辺 | Comments(0)
ヤモちゃん
建て替えをする3ヶ月半の間、仮暮らしをする家はとてもスゴイ家である。コンクリート造りの堅牢な家ではあるのだが、天井が落ちている部屋がある。壁がはがれてきている部屋がある。水洗のトイレを流すと水が滝のように流れて止まらなくなる。そしてなぜか光のさす方向に窓がないのでキッチンもリビングも昼でも真っ暗である。当然、家の中はとても寒い。コンクリート造りなので底冷えする上、太陽光が入らないのだ。すごい、すご過ぎる・・・・・・・。冬の間、白夜が続くスウェーデンでは鬱病患者と自殺者が異常に多いというデータをふと思い出す。
そんな廃屋のような家ではあるのだが、私たちより先に住んでいたものがいる。ヤモリである。今まで住んでいた家にもヤモリはいたが、夜、人間が寝静まってから活動する控えめなおくゆかしいヤモリだった。それに比べてこの廃屋にいるヤモリは自分達の方が先住者であったことを強く主張するヤモリである。私の寝起きする部屋にも1匹、いる。保護色で、壁と同じグレイの砂のようなざらざらした色に染まっている。ぺたっと壁にはりついて動こうとしない。トントン!と壁を叩いて追い払おうとしても
「ここはワシの家なんじゃけん!!何されようとテコでも動かんのじゃけん!!」
と言って動かない。
ま、いいけどね、いたければいれば。
私は「両生類・爬虫類はこの地球上から消滅してもいい!」と思うほど大嫌いだが、ヤモリだけは辛うじて許容範囲内なのである。そんなわけで、この砂地模様のヤモリは、3ヵ月半の間、私の同居人である。よろしく、ヤモちゃん。寝ているときに顔の上に落ちてきたりはしないでね。
[PR]
by bongsenxanh | 2006-04-23 15:31 | 日常雑感 | Comments(2)
シュレッダー
引越し後の荷解き・荷物整理に追われている。引越し前にまさに家中引っ繰り返して荷物の大整理をして、大切に取ってあったりしたものも容赦なくふるいにかけてばしばし捨てた。もう読まないであろう本は涙を飲んで売り飛ばした(豆知識:今回いろいろ売り飛ばして、BO○K OFFよりもGEOの方が断然買取価格がいいことを知る)。
引っ繰り返した中から保育園の卒園アルバムなんかが出て来る。小学校の卒業アルバムなんかも出て来る。中学校の卒業アルバムも出て来る。見てみる。我ながら非常に可愛くない子どもである。容赦なく捨てる。
さらに中学校の通信簿(成績表)も発見する。うぎゃ!!!こんなやばいものが。見てみる。自分が思っていたのほどには成績優秀ではなかったことを知る。あぁ、私はこんなもんの成績しか取っていなかったのか。こんなもの取ってはおけぬ。すかさずシュレッダーにかける。
そんな中、大量の手紙が出て来る。中学時代の友達、高校時代の友達、大学になってからの友達、バイト先での友達、一人暮らししていた頃に実家の母から届いた手紙の数々である。大学前半くらいまではそんなにメールが普及していなかったので結構頻繁に手書きの手紙のやりとりをしていたのだ。携帯電話が発達した今の中高生や大学生はこんな手書きの手紙のやりとりはほとんどしないのだろうと思う。これは捨てられない。よっぽどのことでもない限り捨てられない。そしてそれらを見ると、私はその時その時で割合激しく友達が代わっていたことに気づく。継続している友達は数人を除いて他はほとんどいないのだ。年齢・環境の変化と共につき合う友達がどんどん代わっていったのだろうと思う。中には名前を見ても誰なのかわからない相手からのものさえある。それらはさすがにシュレッダーにかけた。
シュレッダーがそれらを飲み込むと、過去の私の断片―汚点や欠点や醜いものもの―がどこかへ霧散して消えていったような気がした。清清しくもあり、どこか後ろめたくもあり、淋しくもあり・・・。
[PR]
by bongsenxanh | 2006-04-21 18:12 | 日常雑感 | Comments(2)
『The Light in the Piazza』 Aaronピンポイント観劇
赤いチューリップを抱えてLincoln Centerへ行った私。お席は最前列、やや右手寄りのセンター。この劇場は古代ローマの円形劇場のような形になっているので、座る席によって舞台と役者さんが観える角度にかなり違いが出ます。11月にTKTSでチケットを取った結果、奇しくも右端・左端の両サイドから観ることになり、どちらがより観やすいか・どの場面でどの役者さんがより近くに観えるか、しっかりチェック出来ました(フフフ)。結果:Aaron演ずるFabrizioはソロナンバー”Il Mondo~”を歌う時は左寄りセンターが立ち位置、それ以外では右寄りセンターに立つことが多い=センターのやや右手寄りが最もAaronに近い位置で舞台を観ることが出来る。左端と右端では右端の方が見切れ部分が多いのでサブセンターになる場合は左端が買い。はい、ここまで来るともう本当にマニアです。ともあれ、そんなわけでもちろん狙って右手寄りセンターを買っておきました。この作品を観るのはもう四度目ですし、ストーリー(詳しくはこちら)も歌もしっかり頭に入っているので、こうなってくるともはやAaron鑑賞会の様相を呈してきますね(^^;) Aaronの姿ばかり目で追ってしまうのです。

→Read more!
[PR]
by bongsenxanh | 2006-04-20 13:11 | 観劇レビュ NY '06/'07 | Comments(0)
会いたい人に会いに行く・前編
a0054163_22444288.jpgNY滞在最後の日。この日は今回の旅の最大の目的であるAaronに会いに行く日です。日曜日なのでPiazzaの公演は午後3時からのマチネのみ。チケットはとっておきの良席があらかじめ押さえてあります。毎日TKTSで半額で買えることはわかっていたけれど、ともかく舞台間近かでAaronの姿が観たかったので、敢えて正規料金100ドル払って最前列のセンターを取っておいたのです。ランチをNY在住のQさんとご一緒して、予定していたお店がお休みだったりしたせいで考えていたのよりも時間を取ってしまい、いったん宿へ戻るつもりでいたのが、やむなくチャイナタウンから直接劇場へ向かうことになってしまいました。お花を・・・と思っていたのだけれど、ゆっくり選んでいる時間もなさそうなので、劇場へ向かう途中の59thのタイムワーナーの地下にあるWhole Foodsで見繕うことにしました。「お花を渡すの~♪」と言っている私にQさんは「お手紙は?ちゃんと書いた?」と言います。はっ!!「直接会いに行く」「お花を渡す」ということしか頭になかった私、メッセージカードを添えることすらまったく頭にありませんでした。素直にそう言うと、Qさん「ダメだよ!ちゃんとお手紙書かなきゃ!!人が沢山いてこっちの名前なんて覚えていられるわけないんだから!」と言います。言われてみればごもっとも。しかも「写真撮ったら送りますって言って相手の住所も聞きださなきゃ!」とまで言います。えぇっ?そういうものなの?そんなこと、私にはとても出来ない・・・!

→Read more!
[PR]
by bongsenxanh | 2006-04-17 00:07 | 観劇周辺 | Comments(9)




AX