訃報に思う。
本田美奈子さんが亡くなられました。今年初め頃、『レ・ミゼラブル』と『クラウディア』を降板して闘病生活に入られたことは知っていたのですが、彼女ならしっかり闘病してまた舞台へ復帰するだろう・・・と、どこか信じて疑っていなかったので、少なからずショックを受けました。彼女の舞台は、『ミス・サイゴン』でオーディションに受かってミュージカルデビューした時と、その後の『レ・ミゼラブル』のエポニーヌを観ています。

本田さんの訃報を知って、ふと、思い浮かべた人がいます。劇団四季の看板女優さんだった故・志村幸美さんです。彼女もまた、劇団を背負って立つ、深くて豊かなメゾソプラノが魅力の、押しも押されもせぬ主役級女優さんでした。まだまだこれから・・・という時に病に倒れられ(癌でした)、ある時期から突然舞台から姿を消してしまい、その約2年半後に亡くなられました。39歳の若さでした。その訃報を知った時、自分でも気が付かないうちに涙を流していたことを覚えています。私が初めてミュージカルというものを観たのが『CATS』で、その時にグリザベラを演じていたのが志村さんでした。深くて美しい歌声に惹き込まれて、たぶんその日から私のシアターゴーアー人生が始まったのだと思います。縁あって、直接お話させて頂いたこともあっただけに、尚更その死が信じられず、受け止められず、ただただ悲しくて悔しかったです。それ以来、私の中で『CATS』はお蔵入りの演目となりました。彼女以外の人が演じるグリザベラを観る気には、どうしてもなれないのです。

本田さんも幸美さんも、きっと凝縮された密度の濃い人生を送られて、自分の持っているもの・与えられたものすべてを出し切って生きられたのだと思います。神様に愛された人は早く逝くとも言います(私は無神論者ですが)。それでも尚、残念でなりません。ひたすら、ご冥福をお祈りします。合掌。
[PR]
# by bongsenxanh | 2005-11-06 22:50 | 日常雑感 | Comments(4)
『イッツ・オンリー・トーク』
絲山 秋子 著、文藝春秋

あら、ここのブログってamazonの本ページにリンクを入れ込んだりできないのかしら・・・(いまいち使い方がよくわかっていない・・・すみませぬ)。というわけで、絲山さんのこれがデビュー作・・・ですね?絲山さんの他の本は読んでいたのに、これはずっと後回しになっていて今頃になって読みました。・・・あぁ、もっと早く読むのでした!なんて、なんて凄いのでしょう、この人は。『海の仙人』が大好きだと思ってきたけれど、こちらのデビュー作の方ががごん!ときました。表題作と『第七障害』の二つのお話が入っています。たぶん、『第七障害』の方がとっつきやすくて、入りやすいのかと思います(私自身が、そう)が、でもどちらの出来が良いかと言われたら私は表題作、と答えると思います。とても上手いのです。唸らされました。ごちゃごちゃした余計な修飾が何もない。(この本の前に三島由紀夫の『春の雪』を読んでいたので尚更そう思った。三島の修飾がごちゃごちゃしている、と言っているわけではなく。)ぱっと本を開いて「字が大きい!」と思ったくらいに、字が大きく、余白も沢山あって、ごっちゃり詰まっている感じはしない。それでも濃い。けれど、手触りはとてもドライ。・・・う~~~む、凄いです。表題作は一人称、『第七障害』は三人称で書かれているので、その辺りの対比も新鮮でした。
[PR]
# by bongsenxanh | 2005-11-06 17:07 | | Comments(7)
円安が・・・
止まりません。今日は一気に1円近くも安くなり、もう1ドル=118円代になろうかという勢いです。あぁ、もう・・・!!私が行く時期になってこの急激な円安って・・・!!旅のプランを見直さなければいけないか?とヒヤヒヤしているところです。
[PR]
# by bongsenxanh | 2005-11-05 02:38 | 日常雑感 | Trackback | Comments(0)
犬とチョコとグラウンド・ゼロ
NY滞在中は毎日、セントラルパークに沿ってお散歩しつつミッドタウンなどの中心街に出掛けます。セントラルパーク沿いをぐんぐん歩いているとすれ違うのはたくさんの犬・犬・犬・・・そしてまた犬。犬を連れて歩いている人たちが多いのです。

→Read more!
[PR]
# by bongsenxanh | 2005-11-05 02:06 | -NY'04 | Comments(0)
コスモス畑
a0054163_1494543.jpg
うちの近所で一面に咲き乱れているコスモス。今、一番の花盛りです。私の持っているデジカメはコンパクトカメラタイプのものなので、やはり綺麗に撮れないのが残念。マニュアル撮影がまったく出来ないタイプなので。「きちんと」撮りたいものは、銀塩の一眼レフで撮るのが合っているみたいです。
[PR]
# by bongsenxanh | 2005-11-05 01:49 | 写真 | Trackback | Comments(2)
『モーツァルト!』
先月、中日劇場で公演していたミュージカル『モーツァルト!』。最近、観劇熱が少し冷めていたのですが、この作品にはどっぷりハマって、私にしては珍しく通いました。(1週間に二度、三度劇場へ行っていたら通っていることに・・・なりますよね)
この作品、初演も観ているのですが、主演の二人(井上芳雄&中川晃教)が遥かに成長していて(と言っても、初演の時は井上くんしか観ていないけれど)、今回ものすごくいいものを見せてくれました。まったく個性の違う二人がダブルキャストで同じ役を演じるということがここまで生きてくる作品も珍しいと思います。井上くんのヴォルフガング(モーツァルト)を観ると中川くんのヴォルフガングを観たくなり、中川くんを観るとまた井上くんが・・・という感じで、しっかり無限ループにはまってしまいました。井上くんが凡人(と言うと語弊があるかな?努力家、と言うべきか)で作り込んだモーツァルトなら、中川くんはまさに「天然」で天才のモーツァルトだと、私は思います。どちらがいい、どちらが悪い、という比較ではなくて、どちらも素晴らしいのです。まったく持ち味が違っていて。ちなみに、号泣させられたのは中川くんのモーツァルトでしたが。
今月5日から、福岡の博多座でまた1ヶ月公演です。そしてそれが今回の再演の最終となります。九州近圏の方、どうぞお見逃しなく!!
[PR]
# by bongsenxanh | 2005-11-04 02:43 | 観劇周辺 | Trackback | Comments(2)
NYの本屋さん
おそらく私は活字中毒です。のっけからなんだ、という感じですが。
字を見たら読まずにはいられない、という人は少なくないと思います。
例えば電車に乗ったら中吊り広告は読まずにいられない、という様に。まったく興味のないゴシップ誌の広告であっても一字一句逃さずに読まずにはいられない。あるいはバスの降車ボタンの「降車する前にこのボタンを押してください」という但し書きを何度も何度も読み返してしまう、などなど。別に読みたいわけでもなんでもないのに、字があると目が勝手にそれを追ってしまうのです。それが長じて(?)本も、手当たり次第読まずにはいられない。とにかく手元に読むべきものがあればそれでしあわせ。逆に読むべき本がないと精神的にどうも安定を欠いてしまう。
場所も同じで、本が沢山ある場所にいるとものすごく落ち着くのです。本屋さんしかり、図書館しかり。大量の紙とインクとメッセージに囲まれている安心感。
ということで、今回はNYの本屋さんのお話。

→Read more!
[PR]
# by bongsenxanh | 2005-11-04 02:29 | -NY'04 | Comments(0)
スコーン
a0054163_18385471.jpgものぐさな私ですが、たま~にこういうものを作ります。パウンドケーキとかクッキーとか手のかからないものを。中でもスコーンは大好き。材料もシンプル(ほぼバターと小麦粉だけ)で、作るのがとても簡単な上、本当に美味しいのです。紅茶にも合いますし。ブルーベリージャムとかサワークリームと合わせて食べるとなお美味です♪
[PR]
# by bongsenxanh | 2005-11-03 18:39 | 食べもの | Trackback | Comments(0)
USドルが・・・
どんどんどんどんUSドルが上がっています。と言うより、円安が下げ止まらない。よりにもよってこの時期に~~~!!NYに行こう!と決めた時には1ドル=110円前後で見積もって旅のプランを立てていたのですが、現行の銀行キャッシュレートでは既に1ドル=120円になりつつあります。うわ~~~ん、全体の出費が1、2万円は上がっちゃうかも?
[PR]
# by bongsenxanh | 2005-11-01 16:57 | 日常雑感 | Trackback | Comments(0)
シアターアドバイザーというお仕事
今日、機会があって、劇団四季のシアターアドバイザーをされている方のお話を聞くことができました。某高校のOB・OGの企画によるもので、高校生の進路や生き方などの参考になれば・・・という主旨の講演だったのですが。
私個人としては、せっかくそういうポジションにいらっしゃって、普通の人間からは見えないものを見聞きしていらっしゃるのだから、それを生かして突っ込んだお話が聞けるものと期待していたのですが・・・少し期待はずれではありました。あまり人前で話すのが得意ではない方だったのかしら?くか―――っと眠りこけている高校生が大半でしたし(^^;
なのですが、中には熱心に聞いている子もいて、これを機会に演劇や舞台芸術に興味を持ってもらえるといいな・・・と思いました。そうしないと、演劇人口は減っていく一方ですし、裾野が広がらなければこの国の演劇も発展していかないと思うのです。
そのためには、今の舞台の質とつり合っていないチケットのお値段もなんとかしなくてはいけませんが。もっと誰もが親しみやすい、間口の広いものにしないと、この国の演劇は結局は廃れていく一方だと思うのです。
[PR]
# by bongsenxanh | 2005-11-01 02:25 | 日常雑感 | Comments(0)
『Die Walkure』
今日(2004/10)はミュージカルではなくてオペラ観劇記です。でもそんな大した感想は書けないです。
なぜなら・・・

NYに到着した、その当日の夜に
無謀だな~と自分でも思っていたのですが
無理を押してメトロポリタン・オペラ・ハウスへオペラを観に行ったのです。

今日観るオペラはワーグナーの『ワルキューレ(Die Walkure)』。
とりたててこの演目!と思って選んだわけではなく、日程の都合でこの日しか観に行ける日がなかったのと、世界のテノール、プラシド・ドミンゴが出演する(もちろんメインで)ということがあって、この演目となりました。
ワーグナーなので、つまりはドイツオペラで、ドイツ神話&英雄伝説を題材にとった『ニーベルングの指環』の一部です。『ニーベルングの指環』は4部(4夜かけて上演する)に分かれているオペラ史上最大の作品で『ワルキューレ』はその中の2夜目にあたるのですが、これが1部だけでもまた長い!!上演時間は約4時間、3幕ものなので2回の休憩を挟むのですがそれも合わせると〆て5時間!!この日は6時半開演だったのですが、終演は実に11時半をまわってからでした。到着初日にこんな大作を選んだ私、我ながら無謀過ぎました・・・。

→Read more!
[PR]
# by bongsenxanh | 2005-10-31 21:31 | 観劇レビュ NY '04/'05 | Comments(0)




AX