「ほっ」と。キャンペーン
Countess Grey
a0054163_6593186.jpg
ロンドン土産~!と言って、こんな良いものを頂いてしまいました。
FORTNUM&MASON(フォートナム&メイスン)のCountess Grey(カウンテス・グレイ)。
Countessは伯爵夫人なので「グレイ伯爵夫人」ですね。
日本未発売なのだそうです。
F&Mの紅茶は、もともとSmorky Earl Greyが好きなので、嬉しい。
オレンジやベルガモットの香りがする繊細なアール・グレイという感じです。
良い香りのものって幸せな気分にさせてくれますね。

a0054163_76159.jpg
そして一緒にF&Mのビスキュイも(あ、ビスキュイは仏語読みか)。
ストロベリー&クリームとなっていて、素敵な缶の中から取り出すとこんな。
上にポチッとドライ・ストロベリーが乗っていて、ビスコットにはストロベリー・クリームがサンドされています。
英国王室御用達のものだから、もっと華やかなお味かと思っていたら、とても素朴な優しい味のするお菓子でした。
お上品ですね。
相変わらず忙しなくて、そして憂鬱なお天気が続く中で、少し心が安らぐひとときです。
感謝。
[PR]
# by bongsenxanh | 2016-09-29 06:37 | 食べもの | Comments(0)
大きなスピーカーのある珈琲店
先週の祝日・木曜日に立ち寄った珈琲店。
喫茶店とか、カフェとか、そういう呼び名よりも珈琲店というのが相応しいお店。
a0054163_22415480.jpg
自家焙煎の豆を注文が入ってからネル・ドリップで淹れたオリジナルのアース・ブレンドと、こちらも自家製のガトー・フロマージュ。
ガトー・フロマージュはしっかりメレンゲして作ったのがわかる、口の中で溶けるふわふわの触感と、カマンベールを始めとした数種のチーズを使った濃厚な味。
珈琲はアラビアのブラック・パラティッシのカップに並々と注いでくれた。

a0054163_22452540.jpg
店内の作り着けにされた棚には、珈琲を淹れるための道具が並べられて、それそものものが壁を飾るオブジェの様になっている。

a0054163_22463945.jpg
そしてひときわ目を引くこちら。
JBL(ジムラン)の大きなスピーカー!C40ハークネス。
素晴らしい音がする。
この日は、LOU LEVY TRIOのきらきらしたピアノの音が溢れていた。
通常よりも大きめの音量でジャズを流してくれている。
それをわかっていて、お客さん達もひそやかな声で会話をしているか、または静かに本を読んでいるか。
ゆったりめに置かれた革張りのソファの席とカウンターのみなので、一人のお客さんも多い。
私も、ピアノの音に包まれながら、伊坂くんの文庫本をねぶねぶ読んだ。
スピーカーの向こうにちらっと見えているのは自家用焙煎機。

a0054163_22521654.jpg
こちらの手間に少しだけ写っているのが、私が座っていたソファ席。
オリーブグリーンのソファは布張りのもの。
まるで民家のリヴィングの様に、毛のもじゃもじゃしたカーペットを敷いた上にリクライニング・ソファを2つどーんと置き、その前に小さめのティー・テーブルが置かれている。
テーブル席を3、4席は置けそうな空間に敢えてそれだけを置くところが、収益度外視と言うか、こだわりを感じさせるところ。
ものすごく寛げる。

a0054163_22552230.jpg
お冷やが、こんな薄手のグラスに注がれて出て来た。
グラスの薄さはそのものマウス・ブロウのそれなのだけれど、でもiittalaのカルティオのマウス・ブロウとは形状が違う。
グレーの色合いはよく似ていたのだけれど。
帰りがけにお店の方に訊いてみたら、デンマークのメーカーのヴィンテージなのだと言っていた。
多分、Hormgaardかな?と当りをつけた。
何でも北欧に買付けに行くお仕事のお客さんが見つけてきてくれたのだとか。
たぶん、あのシャチョウさんのことだな、と思い当たる人が。
最初はいくつかあったのに、どんどん割れてしまって、今ではグレーのものはこの1個しかないようなことを言っていた。
それでもお客さんに出すところが、お店の矜持かしら。

a0054163_2312970.jpg
素敵なお店で、席数も限られているので皆さんに内緒にしておきたいところだけれど、雑誌等でも既に紹介されている様なので、ちらりとお店の外観も。
スピーカーから取って、その名もジムラン・コーヒー。
[PR]
# by bongsenxanh | 2016-09-25 22:40 | 食べもの | Comments(0)
九份という町
不意に思い出して出て来る旅の記録。
今年2月に台北へ行った時、4年前に行こうとして地震のせいで鉄道が止まって行けなかった九份へ、ようやく行けました。
復興路のSOGO近くのバス停から出る路線バスに乗って。

a0054163_1473720.jpg
夕暮れ時~夜に行ったので、雰囲気たっぷり。

a0054163_1505014.jpg
よく雨が降っていて、皆さん傘を差していて、そして人手がとにかく多いものだから大渋滞。
ここまで辿り着くだけで一苦労。

a0054163_1571384.jpg
このお茶屋さんね(あ、京都のお茶屋さんみたいな意味ではなく、純粋にお茶を頂けるお店という意味で)、『千と千尋の神隠し』の湯婆婆の湯屋のモデルになった建物だと言われているのだけれど、宮崎監督はそれを公に認めてはいないそうです。
でも確かに、ロケーハンしたモデルの一つではあるのだろうな…という造り。

a0054163_1561175.jpg
九份は台湾の侯孝賢(ホウ シャオシェン)監督の映画『非情城市』の舞台ともなった町で。
そちらの方がむしろ、この町を語るのに相応しい気がします。

a0054163_21620.jpg
こんな大判焼きやら、ちょっとした食べ歩きのものを売るお店がいっぱい軒を連ねています。
情緒がある町並みと言うよりは、ごちゃごちゃしていて、どこかのお祭りの夜店みたいな感じ。
あまりに人混みがすごくて、期待していた雰囲気とはだいぶ違って、私はもう一回行ったらいいかな…という町でした。
でも、経験として一度はいいかも。
[PR]
# by bongsenxanh | 2016-09-23 01:25 |   -台湾・台北 Feb'16 | Comments(0)
だって、チョコミントが好き!
a0054163_0272096.jpg
少し前に、私のチョコミント好きをご存知の方が、こんな素敵な雑誌を送ってくださいました。
その名も『だって、チョコミントが好き!』
なんてそのものずばりな、正直者なネーミングなのでしょう。

中を開くと…
a0054163_0455967.jpg
こ~んな感じにばばーんと31(Baskin Robbins)のチョコチップミントのフレーヴァ―が迫って来て、「はじめに」と、チョコミント好きになったなれそめと、その所信表明がなされています。

a0054163_053212.jpg
この「チョコミント十番勝負」とかたまりませんね。
ちなみに私は、ミントのアイスクリームなら断然、31ですよ。
でもって、チョコなら日本でも手に入りやすいAndesではなく、やっぱりHershey'sですよ。
もちろん、Wholefoodsのとか、TRADER JOE'Sなんかのオーガニック系のミントも大好き。

とにかく隅から隅までずずずいぃっとチョコミント尽くしで、チョコミントへの愛で溢れております。
チョコミントの渦の中へ溺れたくなります。
送って下さった方は、偶然ネットで見つけられて、「これはあのチョコミント好きに送らねば!」と増刷予定のものに予約までかけて入手して下さったのだとか。
ありがたや、ありがたや。

というわけで、チョコミント好きの皆さん、いずこかで見つけられましたら、ぜひ。
結構薄い冊子ですが、内容は非常に濃いものとなっています。
[PR]
# by bongsenxanh | 2016-09-21 00:26 | | Comments(0)
『エリザベート』―新キャスト新演出2年目、梅田にて
a0054163_0275193.jpg
というわけで、気を取り直しまして。
このパネルの中央右寄りに写っている二人がメイン、左端に写っているルキーニとフランツが今回のキャスト。
画角が苦しかったのですが、ぎりぎり万里生さんまで入って良かった。

トート=井上 芳雄  ルキーニ=成河  フランツ=田代 万里生
ゾフィー=香寿 たつき  ルドルフ=古川 雄大  子ルドルフ=大河原 爽介
エリザベート=蘭乃 はな

なぜシシィが一番最後なのかは、ご推察下さい。
もうね、タイトルロールの人以外は、全員希望通りのキャストなのですよ。

→Read more!
[PR]
# by bongsenxanh | 2016-09-19 23:57 | 観劇レビュ 国内etc. | Comments(2)
大阪へ、『エリザベート』を観に…
a0054163_23402223.jpg
こういうものを観るために、大阪へ行って来たのですが。
先週から今週までずっと、連日夜9時過ぎまで職場にいて、家へ帰って来ると10時頃で、気がつくとソファで気を失っていて深夜1時か2時になっている…という生活をしておりまして。
その流れから、今日早朝に家を出て、大阪へ日帰りで行って来るというのは、結構きつかったりしまして。
行く道中から帰って来て今まで、何だか気分が悪かったりします…嗚呼。
観劇するには、体調も大切 ; ;

で。
今年の『エリザベート』は去年にも況してチケット争奪戦が激し過ぎて。
東京ではどうやってもチケットが手に入らなかったので、大阪は梅田狙いで行って来ました。
我が地元、愛知は名古屋公演も、今年の公演の大千秋楽ということもあって、ものすごく熾烈なのです、争奪戦。
大阪は狙い目でした(いつも言われることだけれど、梅田の観客動員は薄いらしい)
が。
色んな人から「成河さんのルキーニはすごくいいから必ず観て!」と言われている成河ルキーニが出る回が、組み合わせが良くなく、ことごとく蘭乃シシィだったり、または城田トートだったりして。
どうしても私が観たいキャストが揃う回がない。
仕方がないので、この際、歌唱力に難があり過ぎて、破壊力があり過ぎると評判の蘭乃シシィに目をつぶることにして、今日のチケットを取りました。
シシィ以外は、すべて希望通りのキャストなのです。
ヨシオがトートなのは言うに及ばず、フランツは万里生さんだし(大阪も名古屋も例のシュガーさんは出ない、lucky!!)、ゾフィーはたつきさんだし。
ただ、シシィだけ、あの人なのです。
仕方がない、これも成河ルキーニを観るため…と割り切って観たつもりなのですが。

それにしても酷過ぎた。

何あれ、何あれ、何あれ???!!!!!
これも人から「あの人、去年よりはマシになっているよ」と聞いていたのですが、今日観たあれがマシだと言うのなら、去年の酷さはいかばかりかと思うと恐ろしくて仕方がない。
巨額の金を積めば●塚はトップの座が買える場所だというのは本当だったのですね(ファンの方、すみません)。
あの変な声、そしてキーやピッチがずれる変な歌唱、耐えられなかった…。
我慢できる限界を遥かに越えていました。
私は相対音感だからまだ何とか持ち堪えたけれど、絶対音感がある人が聴いたら、気持ち悪くなっちゃうレベルだと思うわ…。
地方の合唱団にだって、もっと上手い人いっぱいいるよ。
芝居もそんな大して良いわけでもないし。
あんなの、舞台に立たせておいていいの?
あの人、どうして舞台で生きていられるの?
タイトルロールが舞台に出てこなければいいのに…って思ったのって、数々舞台を観て来た中でも、初めてだったと思います。
あんなものに手数料も含めると1万4千を越えるチケット代を払っただなんて。
私、そんなに熱烈なヨシオファンではないけれど、ラストで彼女がヨシオにキスするのさえ「やめれ。アナタにはその資格がない」って思ってしまったわ。
今夜、悪い夢を見そうです。

というわけで、ちょっと破壊力シシィは置いておいて、その他の皆さんについて、明日書こうと思います。
成河ルキーニは良かったのですよ!圧倒的に!!
[PR]
# by bongsenxanh | 2016-09-18 00:07 | 観劇レビュ 国内etc. | Comments(0)
『君の名は。』


私にしてはちょっと意外な映画を観て来ました。
知り合いの大学生男子に「すごくいいから絶対に観て!俺、2回も観た」と強烈にお薦めされたので。
日曜日の夜の回だったにも関わらず、田舎のシネコン、結構な入りでした。
やはりまだまだ観客動員、伸びている最中なのでしょうね。

書くとすべてがネタバレになってしまいそうなので、さらりと。
私、この新海誠監督という人のこと、全く知らずにいて、もちろんこの作品で初めて観たのですが。
この作品に関して言えば、大林素彦監督の『転校生』『時をかける少女』の影響をとても受けているかな、と。
作品の冒頭、ヒロインが住む場所がまだわからない状態で出てきた風景描写や坂道の雰囲気が尾道にどことなく似た感じがしたのもあり。
そして、知らずにいたがゆえなのですが、ものすごく美しい風景や自然の描きこみ方に魅了され。
後から知ったのですが、そうした風景描写でとても評価の高い監督さんなのですね。
べったりした作画しかしない細田守監督の作品よりも、ずっとずっと好きだと思いました。
物語の作り方も。

ほとんど予備知識を入れずに行ったので、よくある「男女入れ替わりもの」の「ベタな高校生ラブコメ」だとばかり思って観ていたのですが(エライ先入観だのう、すみませぬ)、途中から全く予期していなかった展開で、少し怖かった部分もありました。
いやはや、いやはや。
パラレルワールドの様で、所々矛盾点もないわけではなかったのですが。
そういうことをさておいても、よく出来ていたと思います。
夏の終わりに観るにはぴったりの、爽やかさと一抹の切なさがあって。
やや、中二病の思春期の男の子たちが喜びそうな映画だな…と思わないでもなかったけれど。

普段観ないこういうアニメ映画をわざわざ映画館まで観に行ったのは、主人公の男の子を神木くんが声を演じているからだ、ということもここに告白しておきます。
神木くん、やっぱり良かった。
モノローグの語り方とかね、女の子口調とかもね。

そうそう、Eテレでやっている『達人達』に新海監督が作家の川上未映子さんと一緒に出ていらした時に、「言葉を大切にしている」監督さんだ…というようなことを川上さんが感想として言っていましたっけ。
(再放送が水曜深夜枠でありますので、見逃された方、どうぞ。)
私も、アニメという枠でなく、そういう"詩"の部分にすごく意識を置いている監督さんだと感じました。
これって、羽海野チカさんが『ハチミツとクローバー』でやっていた手法と通じるものがありますね。

パラレルワールドな部分、確かめるためにもう一度観てみたい気もします。
[PR]
# by bongsenxanh | 2016-09-12 02:25 | 映画 | Comments(2)
『THE LAST~ENCORE~』 SUGA SHIKAO LIVE TOUR 2016
a0054163_2295571.jpg

土曜日の夜、こちらに行ってまいりまして。
今回のツアー、名古屋が初日だったのです。
熱かった!そして本当に暑かった!
ダイアモンドホール、空調壊れているんじゃないの?って感じの暑さでした。
実際、スタッフが何度も何度も出入りして何か調整してたから、本当に空調の調子悪かったのかも。
お客さんも皆汗だくで、ちょっと熱中気味だった様な…Liveって、そうでなくてもただでさえ暑いのに。

詳しいことは、ちょっとまた明日。

アンコールの

夜空ノムコウ
午後のパレード
イジメテミタイ


っていう流れがね、じんわり来ましたね。
シカオちゃん、今回のこのツアーで夜空ノムコウ、封印しちゃうって言っているし。
例のあのグループに大きくしてもらった曲だから、感謝している、と。
まだ無名の自分を世に出してくれたことにとても感謝している、と。
義理堅いな。
気持ちはわかるけれど、私たちシカオファンは、これからも彼が歌うこの曲を、聴きたい。

新しいサポートメンバーのことも、Live全体のことも、また明日。
あ、ちょうど中間くらいにやった"ふるえる手""黄金の月"の流れについても。
黄金の月、聴けて良かったな。
[PR]
# by bongsenxanh | 2016-09-11 23:57 | 音楽 | Comments(0)
谷中で見つけたもの
a0054163_031577.jpg
突如として出てくるのですが、谷中の思ひ出。
7月下旬に、初めての谷根千エリアを歩いて回った時に見つけました。
シベリア。
宮崎駿監督の『風立ちぬ』の中で、"シベリア"というものが登場して、主人公が買って食べているそれを主人公の友人が「シベリアか、妙なもの食べてるな」と言っている台詞から、ずっと気になっていたのですが。
今回、谷中をぶらぶら歩いている時に偶然見つけたのです。
昔ながらの雰囲気のパン屋さんのショーウィンドウ越しに見えました。
こういうものだったんですね。
昭和の、それこそ戦中・戦後の時代によく売られていたらしいシベリアを、昔ながらの風情が残る谷中の町の中で見つけたというのは、いかにもそれらしい趣があって、ノスタルジアを感じたりもして、何だか嬉しかったのでした。
[PR]
# by bongsenxanh | 2016-09-07 00:35 | | Comments(2)
『オペラ座の怪人』―千秋楽前日Aug.20 Matinee
まずは、こちらの画像をup。
名古屋の劇場closingに寄せて、俳優さんたちが書かれた色紙がロビーラウンジに飾られていたのです。

a0054163_0563066.jpga0054163_0564416.jpgなぜこの二人なのか、なんてそんな野暮なことはお聞きになりませんわね。
(北澤さんのも撮ったつもりでいたのに、どうもついうっかり忘れたらしい)
実はこのお二人以外に大好きな野中さんのものも撮っては来たのですが、ファントムには出演されていないので、ここでは割愛。
あぁ、本当に最後にもう一度涼太ラウルが観たかったなぁ…(未練がましく、まだ言っている)
私きっと、涼太ラウルを追いかけて来年3月横浜まで行くんだろうなぁ…。
色紙に書かれている「うれしかった!!」っていうのが涼太くんらしくて、人柄が出てる…。
どなたか、『王子とこじき』愛知県内公演のチケットをお譲りくださいませんか; ;
と言うか、『王子とこじき』のマイルスは涼太くんにとって久々についた新しい役だけれど、そろそろsurprisingなもう少し大きな他の役をあててあげてもいいのではないですか。
B&Bのビーストとかさ~、北澤さんも演っておられるし、歴代のビースト役者さんのキャラと年齢から考えたら涼太くんが演っても何らおかしくないと思うのだけれど。
もちろん、ものすごいお稽古が必要になりますが。
ずっとラウル縛りじゃ、ね。

というわけで、名古屋公演千秋楽前日のレビュ。
もうご存知の方はご存知の通り、
ファントム=芝 清道  クリスティーヌ=久保 佳那子  ラウル=北澤 裕輔
というキャスト。

→Read more!
[PR]
# by bongsenxanh | 2016-09-01 00:18 | 観劇レビュ 国内etc. | Comments(2)
『TRUTH』―ニュースの真相
a0054163_0445233.jpg
こちらの映画を観てまいりました。
何かもう、私ごときがごちゃごちゃ感想を言うのもおこがましいくらい…圧倒的な力を持つ映画でした。
凄かった。
これ、間違いなく、今年のMUST SEE映画の内の1本だと思う。
最近、映画のパンフレットなんて全然買わないのに、思わずこれは買っちまったわ。
あちこちの映画評で同じく報道を扱った問題作『SPOTLIGHT』と並び評されることが多い様だけれど、それも頷ける。
報道を扱った二作がこうして同じ年に公開されて(米国公開はどちらも2015年、日本公開が2016年)話題になるというのは、果たして偶然なのか、はたまた何か世相を反映したものなのか…。

2004年9月、米国大統領選真っ只中。
ジョージ・ブッシュは大統領2期目へ向けて選挙戦を繰り広げていた。
そこへ米国最大ネットワーク放送局であるCBSが一大スクープをぶち上げた。
ブッシュの軍役時代(=ベトナム戦争当時)の、大物政治家である父親の威を借りたコネ入隊&職務怠慢(兵役逃れ)疑惑である。
放送当初は現役大統領の大スクープとしてセンセーションを巻き起こしたが、それはすぐに別のスキャンダルに変わった。
決定的証拠として取り上げた文書に対して偽造疑惑が持ち上がったのだ。
果たしてその真相は…そして、それを取り上げて番組にしたプロデューサー(=ケイト・ブランシェット)とアンカーマン(=ロバート・レッドフォード)の辿る道は…。

最初、アイメイクぐりぐりのケイト様(もう、敬称をつけてお呼びするわよ)を観た時には、「あれ?」と思ったのだけれど、あのパンダメイクになりかけのシャドウが際立つメイクも、敏腕プロデューサーで、かなりBitchな印象のあるメアリー・メイプスという役を表現する一つの道具だったのだと思う。
そして顔中皺だらけ、とにかくしわしわしわしわのロバート・レッドフォードに「あぁぁ、ロバート、本当におじいちゃんになって…」と、何とも言えない感慨を覚えたけれど(リアルタイムではないけれど、『Out Of Africa』(邦題:愛と哀しみの果て)を観たりして、高校時代から憧れの人だったのです)。
この二人の迫真の演技が、この映画の大半を占めていたと思う――とりわけケイトの演技が。
最後の最後に来る、ケイトの独白シーンは凄過ぎて鳥肌が立ったし、その後にケイトが言う"I am what I am."(「これが私よ」という字幕がつけられていた様な)という台詞は、メアリー・メイプスのものでもあったろうし、また同時に演じるケイトのものでもあったと感じた。
(ニュースソースの裏取りは、正直詰めが甘過ぎる、とも思ったけれど)
こちら、参考映像。



思い起こしてみれば、この事件があった2004年は、ちょうど私もNYへ行っていて("Wicked"がトニーを獲った年ですよ)、それも10月でまさに大統領選真っ只中だった。街の至るところに"VOTE OR DIE"という投票を呼び掛ける看板が溢れていた。
劇場に通うのにいっぱいいっぱいで(それは今も変わらない)、NYが、米国が、こんなスクープの渦中だったことも知らずにいたけれど。
この映画が、また話題騒然のヒラリー・クリントンVSドナルド・トランプの大統領選に先駆けて公開されたことは、全く偶然ではないのだろう。
そして、この事件について、きちんと俯瞰&客観的に考えて、結果的には誰が一番得をしたのか。
結局、この一連の偽造文書及び疑惑のリークという計画を企てた大元は誰だったのか。
そこを見極める必要があると思う。
蛇足ながら付け加えておくと、この事件の後に、皮肉と言おうか、ジョージ・ブッシュは再選を果たしている。

メアリー率いる報道チームの誰かが、何かの折に「なぜそんなことをするのか?」と問いかけられた時に、"That’s what we do"と答えていたのも記憶に残った。
「仕事だから」という字幕だったけれど、これはちょっと違うかな、と思った。
字幕は松浦美奈さんだった。

それにしてもこの映画が『SPOTLIGHT』と同じくミニシアター系の扱いって、どうしたことでしょう。
観客動員が見込めない、ということなのでしょうけれど。
こういうのをきちんと全国ロードショウ出来なくて、毒にも薬にもならないちゃらちゃらしたラブコメor漫画の実写化邦画ばっかり垂れ流している大手シネコンが席巻している日本&観客って、実はものすごくやばいんじゃないだろうか。
と、小さく強く、世界の片隅でつぶやいてみたりするのでした。

P.S.映画の中で何度か出てくるテレビ(機器そのもの)が、SONY製で、それも今はなき(もしかしたら今も現役で使われているご家庭もある?)トリニトロンのブラウン管で、非常に懐かしいものに再会したような気分になりました。
  そう言えば、メアリーが息子にねだられたクリスマス・ギフトのハンディカム・カメラを包んでいるシーンで使われていたのもSONYのハンディカムだったなぁ。
  大学を卒業して最初に入った会社がSの字だったので、個人的にちょっと懐かしくて。
  それに対して、メアリーに曰くつきの文書を渡すビル・バーケットの自宅に置かれていたテレビはNEC製で、こちらもちょっと「おっ?」と思った。
  この辺り、道具係さんは意図して用意したのでしょうかね。
[PR]
# by bongsenxanh | 2016-08-31 00:45 | 映画 | Comments(0)




AX