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山復帰
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更新しないままでしたが(すみません、すみません💦)生きています!
先週末、約半年振りにようやく山復帰しました!
まだ足は完治しておらず、まだ痛みも残っているのですが。
それでもこれくらいなら、低くてゆるやかな山トレッキングくらい耐えられるだろう、と判断して。
5月に職場で階段を転がり落ちて負傷してから、半年。
半年振りの青空の下の山歩きは最高でした。
幸せでした。

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歩き慣れた御池岳を、コグルミ谷から日本庭園~鈴北岳~鞍掛峠と周回するルートで。
これ以上はないくらいの快晴。
久し振りだったせいか、生来のうっかりのせいか、コンディジを持って行くのを忘れてしまったので、スマホで撮った写真ですが。
遠く向こうの空に、御嶽山~乗鞍岳までの山なみが見えているのです。
更に乗鞍の脇には槍~穂の北アルプスの山なみまで。
豪華豪華。

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こんな可愛い天然きのこちゃんにも会えました。
こちらはクリタケ。
10月下旬から雨が降っていないので、乾燥してカサがひび割れてきていますが。
あぁ、山ってなんて恵み深いのでしょう。

というわけで、私は元気です。

# by bongsenxanh | 2019-11-17 23:20 |   -山 | Comments(0)
会津松平氏庭園 御薬園
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色々書けないままですが…会津松平氏庭園 『御薬園』
鶴ヶ城から車で5分ほどのところにありますが、訪れる人は少なく、ひっそりしています。
その分、落ち着きがあり、心が安らぎます。
歴代会津藩主もここを別荘とし、憩いに訪れたとか。

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庭園内は隅々まで手入れが行き届いていて、苔に覆われた地面と池の周りに廻らされた小道が美しく。


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苔が陽の光を浴びて輝いています。

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池の畔でくつろいでいる鴨たちは人慣れしていて、人が歩いて来ると寄って来ます。
なぜなら池の畔には「1杯百円」の餌が売られているから。
来園者がこれを買って餌をくれることを知っているのですね。

会津の人たちは本当に親切で、鶴ヶ城でも御薬園でも、入口の係の人が「お荷物預かりますよ、ここに置いて行ってください」と私の大きな旅行用トートバッグを預かってくれ、帰りのバスの時間の心配までしてくれました。

ここの人たちに限らず、友人のアパートの大家さん、バスの案内所、運転手さん、お店の人、コンビニの店員さんまで、福島の人たちは親切で、嫌な思いをすることが一度もありませんでした。
これって結構稀有なことなんです。
海外・国内津々浦々旅していますが、意地悪するまではいかないまでも、素っ気なかったり冷たかったり、親切でない人たちの方が多いので。
福島、良いなぁ…と。

それだけに台風19号の被害が気がかりで。
何か出来ることはないものか…と彼の地に思いを馳せています。


# by bongsenxanh | 2019-10-20 01:06 | | Comments(0)
会津若松へ
会津若松へ_a0054163_00392139.jpg
9月の記録を全く書けないままでしたが。
神戸へ行ったり、京都へ行ったり、我ながら阿呆なのかな…というほど動き回っておりました。
仕事も忙しくて、家へ持ち帰ってせこせこやっております。
そんな中。
会津若松へ行ってまいりました。
今年4月、友人が転勤で福島に赴任し、「遊びにおいで~」と言われて気楽に「行く行く~!」と応えたものでしたが。
その時の私は、福島は飛行機で飛んで行けるものだと思っており、ここ愛知からはまさか陸路しか移動手段がないとは思ってもいなかったのでした。
夜行バスで10時間もかかるような場所だとは思ってもいなかったのでした。

ということで強行軍で行って来て、また詳しく書くのですが。
初日、二日目とお天気に恵まれなくて天にそびえる鶴ヶ城も、会津の誇り磐梯山も美しく見えなかったのですが。
最終日の午前中だけは奇跡的に晴れ渡って、青空をバックにした白壁の鶴ヶ城がきれいに見えました。

会津、良いところでした。
何より、人が誰も彼も親切で。
水と空気と野菜が美味しくて、人が親切な町は良いところだなぁ、と。

# by bongsenxanh | 2019-10-10 00:44 | | Comments(0)
8月の記録
すみません、8月は全く何も書かない月でした。
海外にも山にも行けず(足の怪我が未だ治らない)、何かを書けると思っていたのですが…お盆に突如としてお掃除の神様が降臨したこともあり。
ひたすらカオス状態の家の片付けと掃除に明け暮れておりました。

あと、こちらへ書こうかどうしようか迷っていたのですが…6月下旬の深夜に、わが家の敷地の庭に不審者が入り(家には入っていない)、警察が事情聴取にやって来たりして、諸々あって、何と言うのか、何をするにも無気力になっております。
不審者は、当初は侵入盗かと思われたのですが、どうやら入浴時間を狙った覗き犯だった様で。
おそらく犯人は捕まらないままなのですが。
覗きやすい女性なら誰でも良かったのか、「私」という個人を特定した上で狙ったのか、わからず。
自宅での安心安全が奪われた心持ちで、何をしていてもどこか落ち着かず。
すべてに対して疑心暗鬼になった状態で。
こういったことって、想像以上に心を蝕まれますね。
一応、家の周囲3ヶ所に強力なセンサーライトを設置し、更には覗かれてた場所へ防犯カメラを設置し、覗かれていた窓も磨りガラスのブラウンの色がついたガラスに取り換え、防犯措置は施しました。
は―――、私、何も悪いことはしていないはずなのに。
普通に清く正しく慎ましく生きているだけなのに。
出費もさることながら、本当に精神をやられますね。

それはさておき。
8月は
『王様と私』『エビータ』×2、『ノートルダムの鐘』『神の子どもたちはみな踊る』
というラインナップでした。
思ったよりは観ていない…?
ケリ・オハラは来日公演でもやはり素晴らしく(当然です!)
そして私は改めて『JCS』『エビータ』のアンドリュー・ロイド・ウェバーの不協和音が好きで好きでたまらないのだということを実感しました。
『神の子どもたちはみな踊る』はやはり、原作がそうである以上、村上春樹ワールドなのでした。
舞台での古川雄輝くん観たさについふらっと取ったチケットでしたが、木場勝己さんが流石はベテランの味で膨大な量かつ難解な長台詞を自分のものにして素晴らしいお芝居をされていました。
舞台役者さん、凄いなぁ。

# by bongsenxanh | 2019-08-31 23:57 | 日常雑感 | Comments(4)
『新聞記者』
『新聞記者』_a0054163_23505296.jpg
こちら、もう7月半ばの3連休には観に行っていたのですが、なかなか書く時間が取れず、今頃。
政権から圧力をかけられ、TVでは広報も宣伝もさせてもらえなかった今作。
それでも公開前から必ず観よう…と、待ち構えていたのですが。
公開第1週には仕事が忙しく観に行く時間を取れず、次の週に観ればいいや…と思っていたら翌週にはもう夜の上映回が軒並み無くなって、朝昼の上映しか選択がなくなってしまっていました。これも圧力?
というわけで、平日昼に観に行けない勤め人は、やむなく連休中の昼上映に出向いたのでした。

現政権による、真っ黒過ぎる日本政治と日本社会を描いた作品。
これを企画から上映までこぎつけて、しかも参院選の直前というタイミングで封切した制作陣に敬意を表する。
おおよその内容は想像がついていたけれど。
フィクションと言いながら現実とダイレクトにリンクしている時事ネタが沢山。
観ている間ずっと気になったのは、主演した韓国女優シム・ウンギョンのたどたどしい日本語の発音だった。
彼女の表情演技や、存在の仕方は、とても良かったと思う。
ただ、健闘したとは思うけれど、どう聞いても日本語習得者ではない人が音だけなぞった日本語の台詞に、違和感が拭えなかったのは確か。
役の設定が「日本人の父と韓国人の母の間に生まれ、米国で育った」となっていたので、それで納得してくれ、ということなのだろうけど。
観ている最中ずっと、「これは本当は日本人の女優の役だったのではないか?某所からの圧力や、今後のキャリアに支障が出ることを危惧して、この役を演じることを避けた日本人女優が多くいたのでは…?」と、余計な邪推をし続けてしまった。
映画を観た後知ったけれど、それは邪推ではなく、事実だったらしい。
こういう作品の、こういう役を演じるだけで"冒険"になってしまう日本は、何て薄暗くて嫌な社会なんだろう。
それに対して、脚本を読んで「この作品には出なければと思った」という松坂桃李は、よくぞおかしな忖度をせずに、と思う。
誰だ、「忖度」なんていう卑しい言葉を流行らせた愚か者は。

作中で、田中哲司演じる内調参事官が「この国の民主主義は形だけでいいんだ」という台詞が、ヤバくて、でもこの国の実情を表している。
そしてこれは、現在権力を握っている者たちの本音だろう。

この映画を観ている間、私の頭の中で「民は愚かに保て」という言葉が回っていた。
選挙の結果を見ても、街頭インタビューなどを見ても、それはすこぶる滞りなく加速して進行していないだろうか。

少し話は逸れて、キャスティングは概ね良かったと思うのだけれど、松坂桃李演じる官僚の妻(本田翼)だけがちょっと…。
忙しく働く夫をただただ家で待ち、「(身重の体の)私のことはいいの。あなたはお仕事頑張って」と夫を送り出し、甘ったるい声で夫に「たっくん~」と呼びかけ、「(赤子に向かって)パパですよ~」とか言うのを聞くと、何だかぞわっとした。
あれは一昔前のとってもティピカルな"健気に家庭を守って夫を支える若妻"ではあるまいか。
現代にあってもあんなものですか?
あと、平の国家公務員、あんな夜景の綺麗な高級タワマンみたいなところに住んでいないと思うけど…。
公務員宿舎ってもっとボロッちいよ。
自腹切って良いとこ住めば別だけど。

# by bongsenxanh | 2019-07-30 01:07 | 映画 | Comments(2)
MET Live Viewing アンコール上映2019!
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はい!今年もありますよ!

MET Live Viewing アンコール上映!

本当はもっと早くお知らせ出したかったのですが、何だかんだ結局忙しいのがもつれ込み…(ちょっとそれ以外にも事情があり)
私としては、初っ端からスケジュールが合わなくて見逃したネトレプコの『アイーダ』が観られるのがとにかく嬉しい‼
がっ…!
またしても、名古屋ばっかり迫害されていて、東京ばっかり良い演目目白押しなんじゃありませんか!関西もまあまあ良くて。
東京は亡きディミトリ王子の『エフゲニー・オネーギン』あるし、デセイの『ランメルモールのルチア』あるし(METで生で観たのです)、クリスティーヌ・オポライス×ヴィットリオ・グリゴーロ♥の『ラ・ボエーム』があるし(これが一番羨ましい!)、ガランチャ×アラーニャの『カルメン』あるし(2018-2019シーズンのあのカルメンより絶対良いよ!ガランチャだもん‼)、もう本当に東京ばっかりず~る~い~~~!!!

と、ハンカチ噛みしめておりますが、ともあれチャンスのある皆々様はぜひ観に行って下さいませ!
公式webで、東京・関西・名古屋のスケジュール確認出来ます。

# by bongsenxanh | 2019-07-29 23:39 | 観劇周辺 | Comments(2)
取り急ぎの7月の覚え書き!
もう、こんな状態ばかり続いてしまっていますが、明日以降ちょっと時間が取れるかもしれないので書きます!明日、詳しく!
最近観たもの

『新聞記者』―これは記録として書いておかねば。いろいろ書いておきたいことがある。
『ロミオとジュリエット』―デヴィッド・ルヴォ―演出のブロードウェイ版。松竹ブロードウェイシネマ、最終日駆け込みで。
日本版『ピピン』―これは絶対書いておきたい!! と思って、BWで観たものの観劇記録を遡ろうとしたら、そもそもBWの時のレビュが書けていなかった。泣ける。でも、書いておきたい。
劇団四季『ジーザス・クライスト・スーパースター』―これは名古屋楽前日に観納め。6月に観た時から印象変わらずだけれど。

そんなとこ?
それ以外にも何か観ていない?
とりあえず、そんなとこ。
そして一昨日、20日に今年も誕生日を迎えました。
無事に…いや、無事か?5月に階段を転がり落ちた足首、まだ痛みが残ったままで、山復帰出来ておりません;;
喜寿じゃったかのぅ、米寿じゃったかのぅ、長生きし過ぎて忘れてしもうた。ご―――ん。

# by bongsenxanh | 2019-07-23 00:51 | 日常雑感 | Comments(0)
5月と6月は疾く過ぎゆく…
えーと、えーと、5月の終わりに5月の観劇まとめを書いて、更に観劇月間となるであろう6月の観劇予告なんぞを書こうと思っていたのに。
どうして今日はもう6月最終日なのでしょうか。

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そんな中でも一応、日常生活で旬の仕事はしているのよ、というために今年の梅仕事の写真なんぞ。
去年、バカルディとウォッカで梅酒を2瓶も漬けたので、今年は梅酒は1瓶だけ(だけ?去年のも飲みきれるかわからないのに?)にして、もう1瓶は梅シロップに。
去年のバカルディ・スペリオール(ラム・ホワイト)×黒糖がとっても美味しくて周りにも好評だったので、それに味をしめて今年はゴールド・ラムで漬けてみました。
そのため、漬け始めからもうこの琥珀色。
漬け上がる来年の今頃が楽しみです。
梅シロップは、上白糖を使うのはためらわれたので(普段から砂糖は使わない生活をしているし)、さとうきび糖で漬けました。
こっくりした味で美味しいです♥

さて一応、観劇&Live記録、演目だけ書き出し。
【5月】
音楽劇『ライムライト』『ノートルダムの鐘』(名古屋楽前週)、『ノートルダムの鐘』(名古屋前楽)、『キンキ―ブーツ』(大阪・オリックス劇場)、『She Loves Me』(松竹ブロードウェイシネマ)、スガシカオLive Tour2019『労働なんかしないで光合成だけで生きたい』

【6月】
『カルメル会修道女の対話』(MET Live Viewing)、『ジーザス・クライスト・スーパースター』(劇団四季イェルサレムバージョン)、『エリザベート』(帝国劇場)、『レ・ミゼラブル』(新生御園座)×3

あの、6月の『JCS』『レ・ミズ』×3までは8日間の間に詰め込まれていたんです。
ほぼ毎日みたいな密なペースで観劇していました。
その間、仕事も結構詰まっていて、「あんた、阿呆なんちゃうん?」って自分に言いたくなりました。
『レ・ミズ』なんて今更3回も観たいほど好きなわけじゃないのに(しかもオリジナル演出の足元にも及ばない悪評高い新演出よ)、観たいキャストを押さえるためには3回観ざるを得なかったのです。無念。
あ、観たいキャストって、上原理生ジャベール、伊礼彼方ジャベール、小野田龍之介アンジョルラス、濱田めぐみファンティーヌ、海宝直人マリウス、昆夏美エポニーヌ辺りです。
ダブル、トリプルキャストを組んで何度でも通わせる東宝の戦略ですね。

観劇レビュ書ける日、あるのでしょうか…。
7月の観劇はもう少しペースダウンする予定です。
あ、久しぶりに聴いたシカオちゃんのLive、めちゃめちゃ良かった&楽しかった!!
やっぱり彼の歌は生で聴くのが一番ですね。

# by bongsenxanh | 2019-06-30 23:57 | 観劇周辺 | Comments(0)
『カルメル会修道女の対話』― MET Live Viewing
5月のまとめなど(キンキ―ブーツとかシカオちゃんのLiveとか行っていたのです、いつの間にか)を書きたいと思っていたのですが、その前に昨日観た今季最後のMET Live Viewingの『カルメル会修道女の対話』があまりにも素晴らしかったので、まずはそちらを。
『カルメル会修道女の対話』― MET Live Viewing_a0054163_00123155.jpg
パブリシティでフィーチュァされていたこの舞台写真が印象に強かったこの作品。
この画像を一目見ただけで、既にこの作品が描こうとしている内容、これから始まるであろう悲劇を暗示させるものになっている。
暗闇の中に白く浮かび上がる十字架の形になった床、そこに十字に手を広げてうつぶせになる13人の修道女たち。
(13という数字も意図的に演出されたもの。イエス+使徒の数。実際には修道女たちは16人いる)
この画像から察せられる通り、作品内容は暗く、重たく、苦しい。
フランス革命中&直後、革命派による恐怖政治下で、神に祈りを捧げることだけに身を捧げていたカルメル会の修道女たちが弾圧されるというお話。
これが作り話ではなく、実際にあった話を元に作られているというからまた更に恐ろしく、悲しい。
私も本当はこういったお話のオペラは避けて通りたかったのだけれど(何せ、オペラは元N響の鶴我さんの言葉を借りれば「馬鹿丸出しのイタリアオペラ」が良い!と思っているくらいなので)、その内容の暗さ重さから上演機会が少なくそれゆえ観られるチャンスもなかなかない、MET Live Viewingでも取り上げられるのは今回が初めてとあっては、観ないわけにはいかない。
加えて、ヒロイン=カルメル会に入る貴族の娘ブランシュを演じるのが大好きなイザベル・レナードとあっては、ますます観ないわけにはいかないのです。

『カルメル会修道女の対話』― MET Live Viewing_a0054163_00572656.jpg
その、イザベル・レナード。
彼女はコメディ・センスがあって、にぃっと笑った顔がこの上なくチャーミングなので、『フィガロの結婚』のケルビーノとか『セビリアの理髪師』のロジーナとか本当によく似合うな~と思っていたのだけれど(そう言えば『ロメオとジュリエット』のステファノも演っていましたっけね)、今回のブランシュ役はイザベルの真っ直ぐ前を見据える眼差しと清楚な雰囲気、凛とした佇まいが役の悲劇性によく合っていて良かった。
歌唱はもちろんのこと。以前よりもっと脂が乗って来て、絶好調な感じ。

『カルメル会修道女の対話』― MET Live Viewing_a0054163_01072158.jpg
脇を固める歌手陣も素晴らしかった。
修道院長のカリタ・マッティラ(あの死に際の迫真の演技と歌唱、恐ろしくも素晴らしい!ブラヴァ!!)、マザー・マリーのカレン・カーギルの存在感、そしてイザベルと同年代の見習いシスター・コンスタンスを演じるエリン・モーリー。
幕間インタビューで話していたけれど、イザベルとエリンは音大時代からずっとの親友で、この作品のこの役も今までにも何度か一緒に演じたことがあるそうで、それゆえに幕切れ近くで怯えから逃げ出しそうになるシスター・コンスタンスの前にイザベルが姿を現して手を握り締めるシーンは胸が詰まって涙がこぼれた。
あれこれ書くとネタバレになってしまうのだけれど(いや、オペラで大まかな筋はもうわかっているのだから、ネタバレも何もないか?)、この写真の修道女たちが自らの死を覚悟して最後の祈りを捧げ、『サルヴェ・レジーナ』を歌うシーンの残酷さと素晴らしさと言ったら…!
『サルヴェ・レジーナ』悲劇の響きに満ちていて、それでもまだなお果てしなく美しいのです!
そして最初は14人で歌っていた『サルヴェ・レジーナ』の合唱が、一人、また一人と抜けていくのが音楽的にも物語の演出的にも非常に効果的で物悲しく。
その合間に挟まるある音―そう、フランス革命の際に完成した発明品と言えばアレですね―の音が、1回、また1回…と繰り返されるのが限りなく恐怖心をかき立てられ。
オペラ史上、ここまで恐怖を駆り立てる恐ろしく残酷な効果音があっただろうか?

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先にも最後の最後のシーンで、民衆の後ろに隠れていたブランシュが姿を現してシスター・コンスタンスの手を握るのが、唯一の救いの光の様に思えた。
そこで、イザベル・レナードが、まるでそんな残酷な状況の中ではないかの様に、神々しいまでに無垢な笑みを浮かべるのですよ!
イザベル…!イザベルだって、これからあの恐ろしい音のする場へと向かうのに…。

大半が強い信仰を持たない私たち日本人には、カトリック修道女の思想や心情が理解しにくい部分もあるけれど、それでも何が正しくて何が悪なのか、信仰とは何なのか、そして人の崇高さについて考えさせられる作品。
私、これを観ている間中、この作品を『レ・ミゼラブル』とか『ベルサイユのばら』とか、フランス革命ものが大好きな日本のミューオタもとい、シアターゴーアーの皆さんに観て頂きたいと思って仕方ありませんでした。
革命派がすべて正しいわけではない、王政派がすべて間違っていたわけでもない、そもそも戦争とか革命とか動乱とか、異常事態の元では人間はかくも残酷に、非人道的になり得るのだということ。
そんな中で、その争いに最も遠いところにいた修道女たちが故なく犠牲にならなければならなかった悲劇。

フランス現代音楽のプーランクの楽曲はどれも素晴らしく。
レチタティーヴォを多用したスコアは、オペラの中でもより台詞的芝居的に響き。
あらゆるものをそぎ落としてシンプルさを追求したジョン・デクスター演出。
白と黒を基調とした舞台装置と照明は物語の悲劇性を浮かび上がらせ、ブランシュや修道女たちの信仰心の強さを際立たせる。
通常、オペラに求められる豪華さや色恋のドロドロは皆無だけれど、物語のドラマティックさで言えば、『トスカ』『カルメン』等に負けず劣らず、いえ、それらを遥かに凌ぐほどのドラマティックさ。

強く、お勧めです。
今度いつ観られるか、わからないですしね。
今週水曜日までの上映です。

# by bongsenxanh | 2019-06-10 01:41 | 観劇レビュ NY '18/'19 | Comments(2)
『She Loves Me』観ました!!-松竹ブロードウェイシネマ
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昨日、名古屋ミッドランドスクエアシネマでこちらを観て来ました!
松竹が『ブロードウェイシネマ』と銘打って、映画館でのブロードウェイ作品の映像上映を始めたものの第1弾。
てっきり東京と大阪でしか上映がないとばかり思い込んでいたのですが、通例の"名古屋飛ばし"をせずに、1週間だけ名古屋の映画館でも上映してくれましたよ!
ということで、何とか慌てて駆け込んで、観ました!

で、もう観てすぐに「あぁぁ、どうして私はこれをBWで生で観なかったんだ⁈って言うか、2016年ってNY行ってたはずなのに、どうしてこの作品を観てないの、私?」って激しく後悔して、自分の観劇記録を見返してみたら、確かに2016年にはNYへ行っていたのですがそれは1月で、この『She Loves Me』は2月openで10月にはcloseしていたので時期が合わず、観られていなかったのでした;;
そういうこともある。
と言うか、日本に住んでいてBWに観に行くっていうことは、そういうことの方が多いのです。
上演しているそのどんぴしゃのタイミングでNYへ飛べることの方が少ない。
だから機会はものすごく貴重。

『She Loves Me』観ました!!-松竹ブロードウェイシネマ_a0054163_00372626.jpg
キャストがね、もうこれだけ豪華で!!
ボーイ・ミーツ・ガールの主役二人を演じるザッカリー・リーヴァイとローラ・ベナンティの二人がもう抜群に上手くて、しかも本当にチャーミング。
歌も演技も上手いのはもちろんなのだけど、上手いとかいう域を超えて芸達者!!!って大きな声で叫びたくなるくらい圧巻で、もう舌を巻きます。るるるるる。
笑いを取っていくコメディ・センスが素晴らしいのですよね~!
ああいう役者さんって日本にはいないなぁ…と、何て言うのか、しみじみBWの役者さんの凄さを体感した気分でした。
やっぱりNY行きたいなぁ…日本じゃ観られないものが観られる街なのよね。
LCTの『My Fair Lady』が観たいと思いながら、去年も今年も年末年始or3月のNY行きを見送ってしまったのだけれどバートレット・シェールが演出でローラ・ベナンティがイライザだったら、例えお目当ての作品が1作しかなくても絶対に飛んでおけば良かったわ!
私の馬鹿馬鹿馬鹿…;;
と、そんな後悔ばかりが先立ってしまうくらい、この『She Loves Me』が良かったってことなんです。
あ、ちなみに何でBWで観なかったのにPlaybillは持っているかと言えば、いつもBW情報を教えて下さる師匠がその2016シーズンに親切にもPlaybillをどっさり送ってくれたからです。
そうそう、この松竹ブロードウェイシネマの上映、東京の映画館ではプログラムを無料で配ってくれていたそうなのですが、名古屋ではそんなサーヴィスはありませんでした;;
名古屋だからね、仕方がないのね。
同じ特別興行料金3,000円を払っているのにね。

話を戻すと。
宣伝文句にもなっている通り、メグ・ライアン&トム・ハンクス主演で映画化された『You've Got Mail』の元になった舞台作品で、ハンガリーのブダペストにある香水店が舞台の、お互いが文通相手だとは知らない男女が少しずつ距離を縮めていくお話。
で、この男性の方を演じるのがザッカリー・リーヴァイなのですが!
少し失礼なことを言うと、ザッカリーみたいな顔立ちは私は全然好みではないのですが!
それでもこの舞台を観ている内に、「もしかして。もしかして。わたし、彼のこと、好き?」って何か錯覚を抱いてしまうような気分になってしまうほど、ザッカリーがものすごく魅力的なんですよ!!!
彼が2幕で、ローラ・ベナンティ演じるアマリアが自分に好意を寄せているということを確信した時に歌うタイトル・ソングの"She Loves Me"がもうもう、この上もなく素晴らしくて!チャーミングこの上なくて!
いや~、私は心臓撃ち抜かれましたよ、本当に。
ザッカリー、なんて罪なやつ!

ローラ・ベナンティがまた魅力的でチャーミングで。
彼女が歌うアイスクリームの歌、なんであんなに可愛くて、しかもソプラノが響き渡って、最高なんだろう!
2011年のこの作品のコンサート・ヴァージョンで私の大好きなケリ・オハラがこの役を演じたのを遅まきながら知ったけれど、確かにこれはケリちゃんの声質にぴったりのナンバーで、ローラは役柄的に今やBWの女王とも言えるケリちゃんの後を追っているようなところもありますね。
私のだーりん(久々登場のあーろん)が、何年か前に「お気に入りの女優は?」って訊かれて、「うーん、何でかわからないけど、ローラ・ベナンティは好きだな」とか答えていたけれど(確か、パティ・ルポンの『Gypsy』に出た後くらい?)、今ならわかるよ、あーろん。
それはね、声質とか歌う雰囲気とかがケリちゃんに続け!な感じだからだよ。

ザッカリーとローラ以外の脇を固める俳優陣もこれ以上を望むべくもないくらいで。
だってギャヴィン・クリールがコダーイなんだものね。
ジェーン・クラコウスキーがイオーナだし。
私は香水店オーナーのマラチェック氏を演じたヴィクター・ガーバーの歌声がとっても好きだったなぁ。
あと、老舗カフェのヘッドウェイターを演じていたピーター・バートレットは、もはやBWでああいうお爺ちゃん役では顔みたいな役者さんで。
私は『The Drowsy Chaperone』でも『Something Rotten!』でも彼の姿を観た気がします。
いやはや、本当に豪華でした。
やるな、ROUNDABOUT。

あぁ、何か良いもの観た幸せ感と。
なぜこれを観ておかなかった、過去の私!という後悔と。
ともかく日本で上映してくれてありがとう、です。
でも、松竹さんはもう少しパブリシティを何とかした方が良いよ。
こんなに良い作品で、もっとシアター・ゴーアーにピンポイントで宣伝流せばお客さんが確実に入る上映のはずなのに、あれだけ集客が悪いのは…広報が下手だとしか思えない。

# by bongsenxanh | 2019-05-31 01:36 | 観劇レビュ NY '18/'19 | Comments(0)
レースラヴェンダーの季節
レースラヴェンダーの季節_a0054163_01300487.jpg
先週の水曜日の午前中、職場で階段を転がり落ちました。
この春異動し立ての職場、赴任した時から階段の傾斜が急で嫌だなぁ…と思ってはいたのですが。
その日、仕事がぎっちり詰まっていて、そしてどうにか解決したいことがあって考え事をしていて、資料やら書類やら機器やらを両手に抱えていて、それらが全部災いして、階段の角にヒールを引っ掛けてごろごろっと。
両手が塞がっていたので、咄嗟に手が付けなかったのも不運でした。
目の前に迫る階段がやけにスローモーションで過ぎて行った記憶が残っています。
全身打撲で、最後の方で顔も打ったので、口の中を歯で切ったらしく、口の中いっぱいに血の味が。
その上、仕事が詰まっていたので、保健部で全身にぺたぺた湿布を張って業務続行したのも悪かったらしく、夕方には歩行困難になってしまいました。
仕方なく整形外科に駆け込んだのですが、医師には「なんですぐに来なかったの?」と。
まぁ、そうだろうなぁ。
でも、悲しいかな、業務第一で遠慮する日本人は「医者に行きますっ!後の仕事はよろしくっ!」とは言えないんだよなぁ。
更に、週末には山に行きたいと思っていたので、「運動はいつからしてもいいですか?」と尋ねて、医師に笑われました。
今はまず、普通に立って歩けるようになることを考えなさいね、と。
大量の湿布とロキソニンと松葉杖を渡されて帰宅しました。

そんなわけで、木曜日は自宅療養、金曜日は業務の関係もあってやむなく出勤したのですが、数日の療養休暇をもらいました。
全治約1ヶ月だそうです。
医師にはあくまでも通常歩行までが1ヶ月であって、運動するのはその先ね、と言われました。

あ――――――…。
鈴鹿のあのイブネ北尾根の急登を歩いて、シャクナゲの咲き具合を確かめに行こうと思っていたのになぁ。
でも、頭を打たなかったのは不幸中の幸いの様です。
内臓に異常がないことも。

写真は今、わが家の猫の額よりも狭い花壇で咲いているレースラヴェンダー。
毎年植えているものなのですが、今年もまた鮮やかな青紫色が目に爽やかです。

# by bongsenxanh | 2019-05-21 02:06 | 日常雑感 | Comments(0)




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