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『まほろ駅前番外地』 三浦 しをん著、文藝春秋
まほろ駅前番外地
三浦 しをん
4163286004

読み終わってからだいぶ時間が経っていますが。
しをんちゃんが直木賞を受賞した『まほろ駅前多田便利軒』のスピンオフもの、番外編ですね。
だから、"番外地"。
んー、もともと私が本編の『まほろ駅前~』をそんなにも好きではなかったせいかもしれませんが、今作もまぁほどほどには楽しんだものの、「これぞ!」というところまではいかなかったのでした。
あとどうしてもスピンオフものの短篇集独特の"ブツ切り感"みたいなものは出てしまいますね。
ただ、3篇目だったかな、『岡夫人は観察する』というお話は、しをんちゃんの巧さ加減に改めて舌を巻かされました。
るるるるる.....。
しをんちゃん、どうしてこんな老夫婦の胸の内をほろ苦く、ほんわりと書けてしまうのだろう?
巧い。
最後の方で多田の新たな淡い恋慕みたいなものが出て来たり、行天の暗い過去が口を開けたり、というところが出て来たので、これはまだまだ続きがあるということなのかな。
どこかに連載中のものをひとまずまとめてみました、という感じもした短篇集でした。
by bongsenxanh | 2010-11-28 21:46 | | Comments(0)


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