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『Harry Potter and the Deathly Hallows part1』
『Harry Potter and the Deathly Hallows part1』_a0054163_2223251.jpg最終章の前編、観て来ました。
前作の『the Half-Blood Prince』からの流れを引き継いで、ますますダーク・ホラー。
原作を読んで知ってはいても、やっぱりおどろおどろしくて怖かったです(←怖がり)。
最終章ですし、展開から言っても、暗い色彩になるのはもうわかりきっていたことなのですが。
そしてこちらも前作から引き継がれたマトリックスチックな超ディジタルに作り込んだ映像。私はもう少しクラシカルな映像の方が、好みですけどね。ま、好みの問題で。
それにしても原作を読んだのはもう2年以上前のことですが、やはり細部ってごっそり忘れてしまっているものですね。
映画を観ながら原作の復習と言うか、おさらいをしているような気分でした。
「あー、そんなこともあったっけね」というような。
以下、原作を読んでいない方にはネタバレになるかもしれませんのでご注意を。



冒頭、おどろおどろしく、重苦しく、ビル・ナイさんのどアップから始まります。
あれ、ビル・ナイさん、この作品にも出ていたんだ?と、ちょっとびっくりしました。
魔法省の大臣なんですね。

で、今作はもう本当に、冒頭から負傷者や人死にのオンパレードですよ。いや、原作がそういう展開だからそれに忠実に作っているだけのことなのですが、観ていてつらく苦しくなってきます。観ていてつらい映画って、いやだなぁ。
私は始まってすぐの、ハーマイオニーが両親の記憶をそれと気づかれないように密かに消すシーンで、もう既に涙が出、ヘドウィグがハリーを守ろうとして攻撃を受け、落下していくシーンでまた涙が出、更には追手を逃れてハリー、ハーマイオニー、ロンの3人が隠れ家で再会して抱き合うシーンでも涙が出...なんだか泣いてばかりでした。
原作で読んだ時も悲しかったけれど、映像にするとつらさが倍増しますね、最終章。
でもって、最後の...最後の......ドビーのシーン。
ドビー、大好き。さよなら、ドビー。
あそこはもう、どばどばうるうる泣かずにはいられませんでした。
と言うか、私だけではなくて、映画館中からすすり泣きの声が聞こえていましたよ。
今日あの映画館にいて字幕版でこの映画を観ていたのは皆いいお客さんでしたよ。

映画全体の作りから言えば、ちょっと飽きちゃうところはどうしてもありますね。
原作でもそうだった通り、ハーマイオニーとハリーが森を彷徨いながら旅していくシーンは、これといった展開がなくて、迷いながら解決策を模索している部分なので、どう作っても冗長になってしまう。それは仕方のないことで。
あと、ロンが分霊箱を破壊するシーンの、あのロンの心の弱さや醜さの部分っていうのは、あそこまで時間を取ってリアルに映像化する必要があったのかなー、監督さん?とは思いました。
ウォンウォン、かわいそう。

あとあと、私としてはダドリー坊ちゃんのあの台詞はぜひとも入れてほしかったのにー!
原作で、家から逃げ出す時にダドリーがハリーへの気持ちと成長を見せたあの台詞ですよ!!
監督さん、どうしてここをカットしてしまったのよーーー?!!

それにしてもダニエルもエマちゃんもルパートも大きくなりましたね。
5作目くらいから「もう無理無理」って思っていましたけど、あのでかさも見慣れちゃうとなんでもOK!になってきますね。
それでもダニエルはなんか...苦しい...無理がある...と思ったけれど、ま、エマちゃんがあまりにも綺麗になっていたので許す(笑)

映画の中で、何箇所か笑いたいシーンがあったのですが(主にロン絡み)、日本のお客さんってあまり映画館でわはわは笑わないので、私も目立たないようにこっそり忍び笑いで我慢しました。
ああいう時、大声で笑えると気持ちいいのになぁ...って少し淋しかったり。

さて、これで次回いよいよラストです。
後編は来年の7月15日公開予定だそうです。
by bongsenxanh | 2010-12-12 22:13 | 映画 | Comments(0)


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