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in this weekend
先週金曜日に起きた大災害についてはあまりのことに胸が塞いで、何も言えない心境でしたが...。
この週末にあったことについて。

私の母方の親族は関東に多くいます。
東京と千葉と茨城と。
東京の伯母は、やはり電車が止まった影響で家へ帰れず、勤務先のソファで一晩を明かしたそうです。
そしてその翌日はそのまま勤務したそうです。
伯母は某病院で婦長として看護師をしています。
千葉の伯父伯母は大丈夫だったようですが、その伯母の息子つまり私の従兄弟の妻が、出先から帰れなくなったそうです。
従兄弟の妻は、妊娠中です。
妊婦が屋外で一昼夜を明かすなんてことは、とても無理です。
幸いにも出先から歩いて1時間程のところに遠い親戚の家があったとかで、そこに泊めてもらうことにしたそうです。

私の別の従兄弟は、小さい頃から人工透析を受けている人でした。
昨年、40歳になったばかりのところで突然亡くなってしまったけれど。
地震が起きて、公共交通が麻痺した時に真っ先に頭に浮かんだのは、透析を受けている人たちはどうなってしまうのだろう?ということでした。
被災地でも、透析を受けられる最寄りの機関を案内しているようですが、心配でなりません。

被災地で、不安と困惑と悲嘆の只中にいる方たちは皆、本当に大変だと思いますが、その中でも身体に不自由がある方たちの大変さはいかばかりかと思います。
妊娠していて、まだ安定期に入っていない方や、またはもう臨月で出産間近の方は、どんなにつらいことだろうと思います。
どうか、その方たちに今宿っている命が、無事にこの世に生まれてきますように。
その命のひとつたりとも失われてしまうことのありませんように。

こんな時なのですが、この週末に私は友人の結婚式に参列してきました。
結婚式はもう去年の春頃から計画されていたものなので、このような時でも予定通り宴を持たざるを得ません。
小ぢんまりした、新郎新婦との距離のとても近い会場で、晴れの日を迎えた花嫁姿の友人はとても綺麗でした。
その友人が、「胸を張って一緒に買い物に行ける自慢の父」と言うお父さんに向けて読み上げる花嫁の辞に、私は後から後から涙が湧いてきて仕方がありませんでした。
失われてしまった命もあるけれど、こうしてひとつの家族からまた新たな家族へと受け継がれていく温かい気持ちがあって、そうしてfamily treeは確実に脈々と繋がっていって、いずれまた新しい命が生まれてくるのだろう......と。

悲しいこと、辛いことがあまりにも多いけれど、でも、前を向いて一緒に生きていこう。
by bongsenxanh | 2011-03-14 00:40 | 日常雑感


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