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邂逅
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コートを、買ったのです。
羊皮の、ムートン。
この写真では、光が回ってしまっているのでセピアっぽく、赤味を帯びた写りになっているけれど、実際は真っ黒。漆黒。
革でトリムされたラインが入っていて、シルエットが美しい。
上半身は体に沿うようなラインで、腰から裾にかけてがややAラインのよう。




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このコートと、私は2年前に出会っていて。
その時には、買おうか買うまいか、非常に悩みました。
だって、ムートンのコートなのです。
しかも、ロングコートなのです。
正値で25万円近くもしました。
私が出会った時点で、1シーズン前のディザインだったので、その半額になっていたけれど、それでもやはりお高い。
悩みに悩みました。
ムートンとは言っても、内側の毛は短く刈り込まれているので、もこもこせずにとてもすっきり着られて、ムートンにしては細身のラインがとても綺麗だったのです。
自分で言うのも難だけれど、シャープで、我ながらとてもよく似合っていたのです。
悩んでいる私の横で、友人Yが
「ふえちゃん、やめておきなよ。とっても似合っているけれど、ムートンのロングコートなんて、暑くて日本では着ないよ。それにやっぱり高いし」
と言ってストッパーになってくれたので、辛うじて買うのを回避していました。




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でも、その後、ずっとずっと気になり続けていたのです。
1ヶ月くらい経ってから、お店にもう一度覗きに行った時には、もう売れてしまって手に入らなくなっていました。
それから2年経って。
再会したのです、このコートに。
古着として売られていました。
古着と言っても、前の持ち主さんは2、3度しか着なかったらしく、新品に近いとても良い状態が保たれています。
買いだ、と思いました。
これは出会うべくして、再び出会ったのだ、と。

かくして、このコートは私の手元にやって来ました。
前を開けて襟を開いて着るのと、ボタンをすべて留めて首元まで襟を立てて着るのとでは全然雰囲気が違います。
1月の、極寒NYで、これを着て暖かくして歩きます。
by bongsenxanh | 2011-12-23 01:18 | 美術 | Comments(4)
Commented by みちよ at 2011-12-23 10:30 x
うがーーー!かわいすぎる。かわいすぎる!
そうだよ、NYで着て、今度極寒の北海道にも着てきてちょうだーい。
ほわ~。かわいい。夢のムートン。
Commented by rient at 2011-12-23 13:49
こんにちは。お久しぶりです。
本当に運命のコートだったんですねー。
素敵なコート、私も一目ぼれすると思います。

来月NYにいらっしゃるんですね。
今年は今のところ超暖冬で昨日はコートがいらないくらい暖かかったです。
でも、このまま暖かいはずはないし、1月にはコートが活躍するくらい寒くなるのではないでしょうか。
気をつけていらしてくださいね。
Commented by bongsenxanh at 2011-12-24 01:36
♪みちよさん

そうー?そうー?ありがとうー。
前のボタンを全部閉じると、確かにかわいい感じかもしれないけれど、実際に着ると、「かわいい」より、割とマニッシュと言うか、しゅっとしている感じです^^

あー、そうだ、確かにみっちーのいる北海道は、日本の中ではムートンの必要な地域ですねー。
今頃もうそちらはドカドカ降っているのかしら。
行きたいわ~、極寒北海道!
Commented by bongsenxanh at 2011-12-24 01:42
♪rientさん

お久しぶりですー!
元気にしていらっしゃいますか?
rientさんのところの、ロックフェラーの天使の写真、ものすごく素敵~と思って見ていました。
大学の講義も楽しそうでいいですねー。
NY life、とっても素敵で羨ましいです。

そうですか、今年のNYは暖冬なんですねー。
去年は確か、holiday seasonに入ってからドカ雪で、地下鉄や空港がストップして大変でしたよね。
今年はそんなことにならなくて済むかしら...だとすると嬉しいのですが。
あと10日くらいしたら、そちらなので、いろいろ覚悟をしつつ、コートを小脇に抱えて行こうと思います♪
rientさんの「運命のコート」っていう言い方、いいですねー。
確かに、物との出会いも運命的なところがありますものね。


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