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お宝
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今回の台北で買った一番大きなもの。
茶壺(チャフーと読みます)。
中国茶を淹れる、日本で言う急須です。
台湾の茶器メーカー「陸羽茶藝」による品物。

私、そんなに本格的ではないのですが、ちょろっと中国茶を嗜みます。
中国茶器セットも既に数セット持っています(そんなに何セットもあっても仕方ないのに)
そもそも日本茶は大好きですし(母が日本有数の茶所の出身なのもあり)、紅茶もコーヒーも、嗜好品は大好き。
というわけで、今回の台北旅行の目的の一つにお茶の買い出し、というのも入っていたのですが。
茶器を買う、ということまでは考えていませんでした。
が、立ち寄ったお茶屋さんでこの茶壺を見た瞬間、一目惚れしてしまい。

もとはこの茶壺、茶杯や茶海、茶船、茶托などとセットになって売られていました。
セットで3,300台湾元でした(1万円を切るくらい)。
しかし私が欲しかったのはこの茶壺のみ。
お店の親切な女性店員さんに交渉して、なんとかこの茶壺だけで売ってもらえないか頼んでみました。
彼女は仕入れ元やお店の本店(?)に電話をかけて問い合わせてくれ、無事、この茶壺だけで売ってもらえることに。
茶壺のみで1,100台湾元(約3,000円)でした。
日本ではこのお値段では手に入りません。
良いお買いものをしました。

この茶壺の、壺肌にデザインされた雲がなんとも言えないのです。
あと、蓋にもぽっちりあしらわれた小さな雲も。
もともと雲(瑞雲)は、中国では良いことの前兆として現れると言われています。
日本でも同じですね。
平安の世から、貴い方のことは「雲の上におわすお方」って言ったりしますし。
写真だと大きく見えるかもしれませんが、実際は日本の急須よりずっと小さくて、この茶壺は200ml入るか入らないか、の大きさです。
中国のお茶の作法では、少しづつ、何煎も淹れて、ちびちび飲むものなのです。
口がやや斜め上を向いて形作られていて、凛としているのもいいなぁ。



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お茶っ葉もたっぷり仕入れて来たので、しばらくは幸せ中国茶生活です。
中国茶の茶葉って、日本で買うと20gとか30gとかいう小単位でエライこと高いんですよ。
台湾で買えば100gとか300gとかで売っています。
この春韻茶は、上でも書いた親切な店員さんのお薦め。
最初、私は阿里山金萱茶を買おうとしていたのですが、彼女が「今なら絶対にこの春韻茶がお薦め。ほんのり甘みがあってミルキーで美味しい」と勧めてくれて、阿里山金萱茶と春韻茶の両方を試飲させてくれたのです。
本当にその名の通り、春の若葉の味のする、とても品が良くて優しい味のお茶でした。

あぁ、こういうお茶の味がわかる文化圏に生まれて、良かったなぁ。
by bongsenxanh | 2012-03-19 00:45 |   -台湾・台北 Feb'12 | Comments(0)


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