人気ブログランキング | 話題のタグを見る
小屋まで、一山。
さて、尾根の稜線に出て、あともう一息で山小屋、というところで目の前に立ちはだかったもの。

小屋まで、一山。_a0054163_23453827.jpg
これ。
険しい岩に、クサリがちゃんと設けられている。
「これ、まだ、越えなきゃいけないの?」と、友人Kに確認して、
思わず私は「うっうっうっ...」と泣き真似。
それくらい、6時間近く登って来た後での、この岩場はキツく感じられた。
Kは「たったこれだけじゃ~ん!」と笑っていたけれど。
いや、そりゃ、海外の6,000m級の山にもばんばん登っているあなたにとっては、ね...。


小屋まで、一山。_a0054163_2350929.jpg
もう目の前に、こうして北岳のピークは堂々と姿を見せているというのに。
いや、頑張って登るしかないのだ。


小屋まで、一山。_a0054163_2351048.jpg
そして一山越えて辿り着いたのが、この北岳肩ノ小屋。
今晩はここに泊まる。
肩ノ小屋のすぐ裏手が北岳のピークになっている。
ミルク色のガスが巻いてきているのが、背後に見える。


小屋まで、一山。_a0054163_23535422.jpg
「金曜日だから混んでいるのも覚悟して。一人一畳あればいいから」とKに言われて、覚悟を決めていたのだけれど、この日は予想よりずっと空いていた。
小屋に泊まる人は20人程度だっただろうか。
女性は私達以外にもう1組、2人連れがいただけで、この中二階のようなスペース(写真手前にも写っているのと同じだけのスペースがあるので広い)を4人で使っていいと言う。
良かった。
目の前に屋根の傾斜があって、まさに屋根裏部屋という感じ。
手前でミノムシのようになって転がっているのはK。
山では、動ける時に動いて、休める時には休む。


小屋まで、一山。_a0054163_23582470.jpg
これ、今晩の私の晩ご飯。
お湯を入れるだけでOK!の優れもの。
炭水化物ばかりだけれど、山ではどんどんエネルギーを消費してカロリー不足になるので、これくらいは全然問題ないのだ。
これに加えて、Kが用意してくれたウインナーや、持参したスモークチーズ等も食べた。
カフェ・ラテなんかも。


小屋まで、一山。_a0054163_021841.jpg
Kがプリムスのバーナーとコッヘルでお湯を沸かしてくれる。
私は自分ではバーナーを持っていないので、こうして山で火を沸かす瞬間が嬉しくて、最高に贅沢に感じる。
Kに感謝。
by bongsenxanh | 2012-09-11 00:05 |   -山 | Comments(0)


<< 夜明け すっかり虜 >>


AX