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Welcome back!
ようやく『SHERLOCK 3』の放送が始まって嬉しい限り。
いやー、もう、第1話目の、あのブリティッシュ・ウィット(?)の連続に、笑いっ放しでした。
ああいう馬鹿馬鹿しさ、大好きだなぁ。
何しろ『ベルグレイヴィアの醜聞』の時の、バッキンガム宮殿でシーツだけまとって座っているシャーロックと、後からやって来たジョンが"Are you wearing any pants?" "No." "Okay."って会話を交わして吹き出すシーンが一番のお気に入りですので、私。

で、今シリーズの冒頭から、ジョンが怒るのも無理ないですよね。
大切な友人が死んだと思わされていて、その喪失感を2年も抱えたまま、苦しみながら生きてきたんだもの。
私が特に好みで笑っちゃったのは、シャーロック・マニアの女の子が、自殺のトリックを想像しているシーン。
シャーロックのお面をつけた人形を、シャーロックとモリアーティが屋上にしゃがんでロープで引っ張っているシーン。
あの二人のいたずらをする時の子どもみたいなはしゃぎっぷりが妙にかわいらしい。
あと、マイクロフトが助けを求めてシャーロックに電話をかけてくるシーン。
バックで『Les Miz』の民衆の歌が流れているのが笑える。
♪Do you hear the poeple sing? っていう、あれですね。
この大衆好みのエンタメを逆手にとって、マイクロフトに「耐えられん...!」って言わせているところが可笑しい。

これ見る時、いつも最初は吹替の方で見て(ニュアンスやトリックの細部が分からないと嫌なので)、2回目からは副音声の原語の方で見るのだけれど、やっぱりカンバーバッチくんの声はカンバーバッチくんのままの方がいいですよね。
超低音ヴォイス。
トリックを解いていく時のあの早口台詞も元のまま聞きたいし。
マーティンも、やっぱり本人の声の方がいい。
吹替の声優さんもなかなか頑張っているなぁとは思うのですが、個人的にどうしても苦手なのが、モリアーティの声優さんの声。
中途半端に高くて、ちょっと鼻にかかっているような声で、更に変に気取ったような、狂気を演出しているような台詞回しも苦手なんです。
そんなこともあって、原語。
NHKさん、いっそ、字幕で放送してくれないかしらん?なんてことも考えてしまいます。

あ、そうそう。
『ベルグレイヴィアの醜聞』の、「あの女」のニュアンスも、原語ならちゃんとわかります。
"the woman"を、最後の最後にだけ[ði wʊmən]って発音しているんですよね。
なかなか、言葉の持つニュアンスって、やはり多言語には置換不可能なものだなぁ...と思います。
by bongsenxanh | 2014-05-26 01:43 | 日常雑感 | Comments(4)
Commented by ともきち at 2014-06-07 09:03 x
遅くなってしまったけどこの記事に反応・・・

字幕は私も強く強く希望しております(涙
モリアーティは私も吹き替えの人、苦手かも、ちょっと違うよなあ・・と思ってるわ。
Les Mizは、気づく人は気づく(いや多くの人が気付くんだろうけど・笑)で、そういうくすぐりポイント(遊び心)が色々と入っているところも楽しめますよね~

私は、わいわいわいって人の言葉の文字列が(ラインとかツイッターとか)が映像上に流れるところが面白いなあーと感心して見てました。いかにも現代風で。
あと、実際の人たちを集めているようでそれは実はネット上の人たちだったんだという(ジョンの結婚式でなぜこの女性たちが一人の男と会ったのか問題を考えているときに一堂に出てくる女性)ところも、とても面白く、ばばっと要らな女性が消えて行って、みんなの書き込みを言葉にしていたんだというのもわかって、そのあたりもとても現代風で、こうして描くんだーネットの世界を、と興味深く見ました。
Commented by ともきち at 2014-06-07 09:04 x
要らな→要らない
Commented by bongsenxanh at 2014-06-08 09:56
♪ともきちさん

ですよねー!>字幕
もう本当に、吹替のあの日本語を聞かずに、最初から言語のみで見たい!
(だったらDVDを買いなさいっていう話かもしれませんが、日本のDVDって、信じられないボッタクリ価格なので)

あと、私はともきちさんが書いていらっしゃるtwitterとかの文字列も、英語のまま映像上に流してほしいと思っております。
昨日放送のSeason3の再終話も特にそうでしたけど、カンバーバッチくんの顔アップの映像に日本語の文字がいっぱい重なってくるのって、ものすごく違和感がないですか~?
...やっぱりDVDを買えっていう話かしら(^^;)

ホームズを現代に置き換えただけあって(その着想もすごいけれど)、ネットやメール関係の盛り込み方とか、映像への置換え方がとっても巧みですよね。
これの後でジェレミー・ブレット版を見ると、確かにカンバーバッチくんとの共通項、感じます。
あの鼻とか、ホームズ系統の顔ですよね。
Commented by bongsenxanh at 2014-06-08 10:00
もういっこ!

前にともきちさんが書いてらっしゃった、ホームズ本、少し前に買っちゃいましたよー。
宝島社の完全解読。
あれ、面白いですね。

…余談ですが、今回のメアリーの素性ネタは、ちょっと無理矢理感があった気がします。
あと、イギリスのドラマに出て来る女優さんたちって、どうしてああも老け顔なんでしょう。
目元の皺とかホウレイ線とかすごくて、女優さんなのにお肌の手入れをしていないのかしら...と思ってしまいます(^^;)
欧州は日本よりも空気が乾燥しているとは言っても...。


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