ウフィツィ美術館展。 かなり駆け足で、だったのがもったいなかったけれど。 でも今回は日程的に無理かと半ばあきらめていたので、とにかく観られただけで良かった。 そして、ウフィツィ内部の写真や映像を目にして。 やはりウフィツィは、その場に直に足を運んで観なければいけない美術館だと実感した。 いや、ウフィツィに限らず、ルーヴルだってオルセーだってエルミタージュだって、そうだと言えばそうだけれど。 でも例えば、メトロポリタンは、外見は立派だけれど、中に入ってしまえば必ずしもあの建物である必然性はないと思う(いや、好きな空間だけどね)。 ベルギーのマグリット美術館もしかり。 でもウフィツィは違うのだ。 行こう、フィレンツェへ。必ず。 今回の目玉になっているボッティチェリの『パラスとケンタウロス』は、それはもう美しい。 けれど、この絵を生で観て再認識した。 私は、ボッティチェリはやはり、それほど好きでもない。 いや、美しいのだ。確かに美しいのだ。 けれど、恋い焦がれるようにレオナルド・ダ・ヴィンチの作品を好きだと思うような気持ちはない。 ボッティチェリの描く女性は、奇麗だけれど、お人形さんのようなのだ。 そして人物の体のデッサンが狂っている。 意図的に歪ませ、ねじらせ、うねらせているということもあろうかとは思うけれど。 『パラスとケンタウロス』に関して言えば、パラスの上腕は長過ぎるし、下肢(特に膝下)は逆に短い。 胴体は不自然に長い。 ケンタウロスも、重心が下に下がって垂れてしまっているかのような描き方だ。 観ていてなんだか気持ちが悪くなってくる。 話題を変えて、ウフィツィが数多所蔵しているルネサンス期の絵画や彫像を鑑賞するのにおいて、宗教史や聖書の知識は不可欠なものだと改めて感じさせられた。 自分の苦手なとこ、不足しているとこ、勉強しよう。
by bongsenxanh
| 2014-11-17 22:35
| 美術
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