桜の咲く頃
じっくり書いている時間がないので、取り急ぎの記録だけ。

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滑り込みでこちらを観てまいりました。
両国は江戸東京博物館。
初めて行く博物館でした。
ただただ、レオナルドの『糸巻の聖母』のために。

レオナルドは、圧倒的に、他の誰をも寄せつけないほどの、巧さ。
天才。
レオナルドの弟子たち、あるいはレオナルドの信奉者たちが、彼の作品を模倣して描いた作品(とも呼べないようなもの)が沢山展示されていたけれど。
それらのどれもが、レオナルドの天才振りを引き立てるための落書きの様に見えた。

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美術館をはしごして、上野でこちらも。
4月3日で会期終了なので、こちらこそまさしく滑り込み。
ボッティチェリ。
正直なところ、私はボッティチェリ、それほど好きな画家ではないのだけれど。
今回のこの展覧会は素晴らしかった。
2年前の秋に同じ東京都美術館で企画されたウフィツィ美術館展より、遥かに充実した出展内容で、眼福だった。
ポスターに使われていたボッティチェリのこの『書物の聖母』と、『バラ園の聖母』が、白眉だった。
『書物の聖母』は、とりわけ聖母のラピスラズリの衣と、金で描かれた円光と肩へと垂れる刺繍の線が、この上もなく繊細で息を詰めてしまうほど美しい。
聖母マリアのたおやかな表情も得も言われない。
『プリマヴェーラ』『ヴィーナスの誕生』みたいな装飾性が強く、野心的な絵画よりもずっと好きだ。

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両国でも上野でも、桜がほぼ満開に近い状態で咲き誇っていた。
ルネサンス期のフィレンツェに咲いた花、ボッティチェリの聖母と、レオナルドの聖母と。
一時に観られる東京は、なんて恵まれた街なんだろう。
何だかんだ言っても、日本にはそれだけの資金があるということ。
裏を返せば、イタリアは今、それだけ外貨獲得に必死だということでもあり。
上野には、もう一人別の天才、カラヴァッジョもお目見えしていた。
そちらはまた別の機会に行こう。
流石に一日に3館はしごは出来なかった。
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by bongsenxanh | 2016-04-02 01:02 | 美術 | Comments(0)


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