『The Post』―ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書
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こちら、観て来ました。
ちょっと走り書きになってしまいますが。

思っていたのより、ずっと地味で渋い作品でした(悪い意味でなく)

トルーマン、アイゼンハワー、ケネディ、ジョンソンの4大統領の政権がひた隠しにしていた、ベトナム戦争にまつわる機密文書(国防総省が独自に調査・作成した、アメリカ合衆国のベトナム戦争への関与と展望(敗戦)について記されたもの)。
それをNYタイムズが入手し、すっぱ抜いた。大スクープである。
(この文書作成に関わったケネディ、ジョンソン政権時の国防長官マクナマラがこの映画でもキー・パーソン。1997年に『マクナマラ回顧録』が日本でも出版されてベストセラーになりましたっけ)
時の政権、ニクソン大統領は国家の安全保障を脅かすものだとして、即座に記事の差し止め命令を出す。
その一方で、マイナーな地方紙扱いされていたワシントン・ポストは、別ルートでその文書のコピーを手に入れる。
差し止められているNYタイムズに代わりその記事を出せば、ワシントン・ポストは一躍、一流紙に躍り出る。
また、『権力からの支配』に屈せず、『報道の自由』を守ることが出来る。
国民には、泥沼化するベトナム戦争について知る権利もある。
が、ニクソン政権からあの手この手の圧力がかかる。
このままいけば、法的措置を取られ、ワシントン・ポストは社そのものが潰される危険も免れられない。
謎の自殺を遂げた夫に代わり、当時としては唯一の全国紙女性経営者としてワシントン・ポストを率いるキャサリン・グラハム(メリル・ストリープ)は決断を迫られる。

地味だ、と書いたのは、この決断の部分にかなり多くの時間と場面が割かれていて、記者たちが核心に迫って行くシーン(ま、そもそも自分で取材した記事ではないから…)や、その後の裁判シーンは、あまり詳細には描かれていなかったから。
フォーカスされているのは、トム・ハンクスを中心とする記者やキャップたちの葛藤、キャサリンが決断に至るまでの葛藤なのです。

結末は皆さんご存知の通りですが、ちょっとネタバレになってしまうけれど、この映画のラストが、ニクソンのウォーターゲート事件に触れる部分で終わっていたのは、示唆的でした。

そして、トム・ハンクスの台詞にあった
“The Press Was To Serve the Governed, Not the Governors”
「報道は国民のためにある、統治者のためにではなく」
というのが、とても印象的でした。

時の政権と首相にすり寄って忖度ばかりして、国民に真実を伝えないどこかの国のメディアに、聞かせてさしあげたい台詞でした。
あ、聞かせても素通りしちゃって耳に入らないか。
そう言えば、かの事件も森〇ゲート事件とか、呼ばれていますね。

字幕は松浦美奈さんでした。
やはり、手堅い。

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by bongsenxanh | 2018-04-02 23:59 | 映画 | Comments(0)


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