会いたい人に会いに行く・前編
a0054163_22444288.jpgNY滞在最後の日。この日は今回の旅の最大の目的であるAaronに会いに行く日です。日曜日なのでPiazzaの公演は午後3時からのマチネのみ。チケットはとっておきの良席があらかじめ押さえてあります。毎日TKTSで半額で買えることはわかっていたけれど、ともかく舞台間近かでAaronの姿が観たかったので、敢えて正規料金100ドル払って最前列のセンターを取っておいたのです。ランチをNY在住のQさんとご一緒して、予定していたお店がお休みだったりしたせいで考えていたのよりも時間を取ってしまい、いったん宿へ戻るつもりでいたのが、やむなくチャイナタウンから直接劇場へ向かうことになってしまいました。お花を・・・と思っていたのだけれど、ゆっくり選んでいる時間もなさそうなので、劇場へ向かう途中の59thのタイムワーナーの地下にあるWhole Foodsで見繕うことにしました。「お花を渡すの~♪」と言っている私にQさんは「お手紙は?ちゃんと書いた?」と言います。はっ!!「直接会いに行く」「お花を渡す」ということしか頭になかった私、メッセージカードを添えることすらまったく頭にありませんでした。素直にそう言うと、Qさん「ダメだよ!ちゃんとお手紙書かなきゃ!!人が沢山いてこっちの名前なんて覚えていられるわけないんだから!」と言います。言われてみればごもっとも。しかも「写真撮ったら送りますって言って相手の住所も聞きださなきゃ!」とまで言います。えぇっ?そういうものなの?そんなこと、私にはとても出来ない・・・!



「住所を聞き出す」はさておき、お手紙を書かなきゃ、というのは至極ごもっともです。Qさん、「日本から何か和物っぽいカードとか持って来てないの?」と言います。な、何も持って来てにゃい・・・。はるばる日本から彼に会いに来たにしては準備不足の私に半ば呆れ顔のQさん。ともあれ、カードもタイムワーナーに入っている本屋さんで調達することにします。さて、ゆっくり考えるひまもないのに、ともかくメッセージカードの文面は考えなければいけません。どうしよう・・・何を書いたらいいんだろう・・・。うぁ~!何を書けばいいんだぁ~?!と言いながらごんごん地下鉄のドアに頭を打ち付ける私(Qさんと途中まで一緒に地下鉄に乗っていたのです)にQさんは「そんなもん、I love you!I miss you!って書いておけばええねん」と、お気楽なことを言います。そんなこと書いたらアホなやつだと思われちゃうよ・・・他人事だと思って適当なこと言っているわね?少し非難がましい目でQさんを見つつ、あれこれあれこれ頭の中で考えます。ネイティヴではないので、咄嗟に気の利いた英語のフレーズなんて浮かびません。でも「I'm your biggest fan!」みたいなありきたりの文句は書きたくないし・・・。もっとこう、何か、スパイスの効いた素敵な言葉を贈りたい~~~!!と思うものの、何も言葉が浮かんできません。ああぁ、どうしようどうしよう・・・。(帰国後に同僚のアメリカ人ミリーに「I love you!I miss you!」ってもし書いたらどうなの?と訊いたら、「うん、きっとcrazyだ!stalkerだ!って思われたでしょうね。そういう書き方はtoo personal」とのお答えでした。やっぱりね)
そうこうしている間に地下鉄は42ndの駅に到着。Qさんとはここでお別れしました。また会おうねってhugして。その後も私は59thに着くまでの間ずっとぐるぐるぐるぐるメッセージの言葉を考え続けていました。うぅ~~~ん、何も浮かばないよ~~~(涙目になりかけ)。日本語でだったらちょっとはマシな言葉が出てくるのに~。Qさんは「いっそ日本語で書いて最後に"訳して!"って書いとけば?」なんてことも言ってましたが(笑)
59th/Columbus Circleに着いて、地下鉄を降りたらすぐタイムワーナーに駆け込みました。エスカレーターを下りてすぐのWhole Foodsの花売り場へ!開演まではもうあと30分を切っています。その間にお花を選んでラッピングしてもらってカードも買ってメッセージを書かなければいけません。チケットもまだ引き換えしていないので、劇場内へ入る前にBOX OFFICEで受け取りしなきゃいけないし。焦る焦る・・・時間がない!しかもWhole Foodsの花売り場は、もっと沢山の種類の小洒落たお花があると期待していたのに、あまり選択の余地がないのです。ばら、チューリップ、洋ランくらい・・・。この品揃えの薄さはなに?!今日お昼に行ったWest4のデリの方がよっぽどいいお花を沢山置いていたわよ!ばらだって大小、色とりどりだったし、チューリップは枝咲きのとか、ピンクにしても濃いのから薄いのまで豊富に色が揃っていたし。ガーベラなんかもあったし。あぁ~、Whole Foodsの花売り場、使えない!!でもそんなことも言っていられないので、ともかく選ぶ。ばら・・・ではなんだか気恥ずかしい。あざとい。女性の私から男性のAaronへ贈るわけだし。それにAaronのFabrizioのイメージはフレッシュな赤!だけれど、ばらではない。というわけで、少し迷ったけれど、結局はシンプルに、フレッシュな、まだ開いていないつぼみの赤いチューリップに。単色の赤。そのままでは難なので、売り場のおばさんにラッピングをお願いして、ラッピングしてくれている間にお会計を済ませました。売り場のおばさんはとっても無愛想な人だったけれど、ラッピングはとてもきれいにセンス良くしてくれました。赤いチューリップを引き立たせる素敵な若草色の薄いペーパーで二重にくるんで、シルバーグリーンの細いコードで巻いて結って留めて。良かった!!きれいな花束になって!!それを受け取ってしっかり手に持って、タイムワーナーを出てLincoln Centerまで走りました。全速力!開演まではもう10分くらいしかなかったのです。カードも買おうと思ったのですが、本屋さんのレジに大行列が出来ていたのを見て、あきらめました。花売り場にもフリーのカードが置かれていたのですが、バースデーカードと快気祝いのカードしかなかったのです。仕方がない、ちょうど持ち合わせていたエールフランスの大きめポストイットで間に合わせることにしました(あぁ、ロマンティックさのかけらもない・・・)。それにしても、NYの街を、赤いチューリップを胸に抱いて走るジャパニーズ・ガール。Aaronに会いたい一心で。これはもう紛れもなく恋です(笑)とにかく走って走ってVivian Beaumont Theaterへ向かいました。この劇場、また、Lincoln Centerの敷地の中でも一番奥まった場所にあるのです。でも、なんとか開演に間に合いました。
私のチケットを見て席まで案内してくれた案内係の人は私が腕に抱えていたチューリップに目を留めて、あら、という顔をしてにっこり笑ってくれました。ロッカーに預けている時間はなかったので、お花は座席の下に置くことにしました。劇場の中はそんなに暖房がきつくなくて、足元なら大丈夫そうだったのです。ふぅ・・・最前列センター。しかも、Aaronが出入りする客席側の通路(円形舞台になっていて、役者は客席側に設けられた2手の通路+舞台の上手下手の4方向から出入りする)が私の席のすぐ右脇です。あぁ、しあわせ。・・・幕があきます。
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by bongsenxanh | 2006-04-17 00:07 | 観劇周辺 | Comments(9)
Commented by quast at 2006-04-17 14:18
ウキャ!私はダーリンによくI miss youと書いています。ストーカーだわ!でもさすがにI love you は書かないわ~。xoですませます(あ、こっちのほうがヤバイ?笑) 
Commented by MARI at 2006-04-17 17:14 x
わたしも書けないな・・・I miss youもI love you も(笑)
だって照れ屋だから・・・っていうよりも、Howardさんゲ×だし!
そんなこと書いたら絶対気味が悪いと思われるに違いない!
ああ悲しいわ~(笑)
Commented by bongsenxanh at 2006-04-17 22:35
>quastさん

きゃ!ダーリンとの関係にもよるかもしれませんよね。
顔も名前もしっかり覚えていてくれて、もうお馴染みさんになっているのでしたらI miss youでもいいのかもしれないし!
ミリーは珍しく"慎み深く・遠慮することを知っているアメリカ人"なので、一般の人よりもその辺の基準が厳しいかもしれないです(笑)
ミリーと私の会話ではよく「それはtoo personal」とか「それはoffensive」っていう言葉が出てくるので・・・。

>MARIさん

あらん?>だって照れ屋だから・・・
でもはるかぜさんはゲ×でも、ああいう優しいお方だからI love you,I miss youって書いても「ふふ、ういヤツめ」って受けとめてくれそうな気もしますわ~(笑)
気味が悪いなんて思わなさそうな気がしますけどねぇ。
今度ぜひtryしてみてはいかがでしょう(笑)
Commented by MARI at 2006-04-18 12:22 x
>「ふふ、ういヤツめ」
・・そ、想像しちゃったじゃないですか~(笑)
そんなことをはるかぜさんがおっしゃるのを考えただけで鼻血が出そうになりますが、でもね、そのお言葉は多分、「ま、可愛い人ね!」くらいの訳し方が正解だと思いますよ~。
だって、きっとお姐さんだもん、心は(爆)
Commented by bongsenxanh at 2006-04-18 22:52
私もファントムモードのはるかぜさんに言われたらきっと卒倒します(笑)
あぁ、でもそうかー、お姐さんかー。
ゲ×の人でも二通りいますよね、心が女の人で男の人が好きな人と
心は男の人のままででも恋人として男の人を求める人と。
はるかぜさん、どちらなんでしょう・・・?
私はなんとなく後者じゃないのかなーって気がしますが・・・違うかしら。
Commented by MARI at 2006-04-18 23:50 x
>どっちなんでしょーね?
もちろん真相(真相って・・・)は謎ではありますがね(笑)、しかしながら、ふえさんのその分類でいくとですね、実際に会って、またB on Bでの映像を見たりして受けた印象は、絶対に前者です(きっぱり)。
喋り方、物腰、しぐさ、どれをとっても非常に女性的。お父さんというよりもお母さん。
まず間違いはない、とわたしの直感が告げてます(笑)。
Commented by bongsenxanh at 2006-04-19 01:18
直接会ってお話したことがあるMARIさんの直感なら確かですね(笑)
喋り方はばっちり出ますものねー、手つきとかジェスチャーとかも。
お母さんかぁ・・・お母さんがファントムを演じているのかぁ・・・なんというのか、ちょっと複雑な気分と言うか・・・うーん、あの素晴らし過ぎるファントムを知っているだけに・・・はるかぜさん、やはり並々ならぬ演技力をお持ちの方なんですねぇ。
Commented by Rie_bbfan at 2006-04-20 22:54
>MARIさーん、ふえさんを悩ませちゃ駄目じゃないですか~~(笑)。
お姐さんとか、お母さんとか、話の方向が可笑しすぎです!!

私もWhole Foodsでお花を買いましたよ。
ピンクのヒヤシンスをラッピングして貰って、同じように無愛想なおばさんだったけど、センスはよかったです(笑)。「花束抱えてNYの街を歩く」って、それだけで素敵な気分になれますよね!
いつもダーリンへのお手紙には、with Love ぐらいしか書けません。。。
Commented by bongsenxanh at 2006-04-21 17:37
おぉ、RieさんもWhole Foodsで買われましたか!
専門のお花屋さんと比べるとね、どうしても選択肢が少ないな~と思えてしまったんですよね~。
ラッピングのセンスは良かったんですけどね、あの無愛想さのわりに(笑)
Rieさんのおっしゃる通り、お花を抱えてNYの街を歩いているっていうシチュエーションが嬉しかったんですよねー<ミーハー
それも「好きな人に会いに行く」という目的で。
でもってRieさんも照れ屋さんのジャパニーズなんですね、いっしょいっしょ!
何書いていいかわからなくて、カードを前にいろいろ考えている間も、ダーリンのことを想ってどきどきしちゃうんですよねー、うふふ。


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