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良心ということ。
良心ということ。_a0054163_127115.jpg今日、親友Yちゃんと「どうやら新しいヴィエトナム料理のお店があるらしい!」と、喜び勇んでランチを食べに行きました。名古屋中心部などではなくて、こんなマイナーなエリアにエスニックなんて出店してお客さんは来るのかな?というような場所。ある意味その予想は当たっていて。
結果から言えば、大ハズレでした。味云々以前の問題で、それはまったくヴィエトナム料理なんかではなかったのです。こんなものを「ヴィエトナム料理」と謳って出してほしくないな、というくらいの酷さでした。例えて言えば、トムヤムクンを日本の鍋料理だ!と言って出されたような感じでしょうか。作っている日本人のおばちゃんに「あのー、ヴィエトナム料理食べたこと、ある?」と訊いてみたくなってしまうレベルでした。味ってその味がどんなものか知っていなければ再現出来ませんものね。Yちゃんと私、最初は無言・・・・・・そしてその後文句ぶーぶー。それがヴィエトナム料理でないことを差し引いて、ただの普通の料理としてみても、誉められた味ではありませんでした。でもって紹介しているフリーペーパーなどには「本格ベトナム料理」とか書いてあるからまたヒドイ。あーあ。
でもこういうこと、田舎では割とありがちなんです。なまじ都市部より情報が遅くて、かつ海外に出て"本場の味"を味わったことがある人の相対数も少ないだけに、「なんとなくそれらしく」すれば、ニセモノでもナンチャッテでもまかり通ってしまうんですね。ではそこで本当にきちんとしたものをお客さんに提供するかどうか?は、もう作り手の良心に委ねるしかないわけです。「看板だけでお客さんを騙していないか」「お客さんを満足させられるだけのお料理を出しているか」。この辺り、作り手としての良心と、あとは自覚と責任があるかどうか。お料理を作る人だけではなくて、どの仕事にも共通して言えることのような気がしますね。要は自分の仕事にプロ意識を持っているかどうかになってくるのでしょうか。今まで日本で食べた中で一番いい加減で勘違い甚だしいベトナム料理屋でした。なんじゃこりゃ?と思ったあまり、写真を撮るのも忘れました。こそっと名前を書いておくとNAM-GIAI(ナムザイ)というお店です。
というわけで、その後場所を移して美味しいケーキとコーヒーを頂いて、口直しをいたしました。この写真は帰り道で咲いて(?)いた植物。葱坊主みたいでしたけど・・・やさしい紫色。少し心を和ませてくれました。Yちゃんと「紫のねぎぼうずー」と呼んでいましたが、何て名前なんでしょう?
by bongsenxanh | 2006-05-28 02:09 | 日常雑感 | Comments(2)
Commented by ろぷ at 2006-05-28 10:24 x
ありますよねぇ、そういうお店。
普通の料理としてもまずいというのはどうかねぇ。(うすら笑い)
でも、うちの方もど田舎なんで、ありますわ、そういうお店が。
ぎゅぎゅうに押し焼かれて「まずっ!」と思ったお好み焼きを
知り合いが「一番馴染み深くて好きな味」と言ったときはびっくりしましたが。
好みって人それぞれだから、それなりに需要はあるのかなぁ・・・。

ところで、その紫のねぎぼうずは『アリューム』らしいですよ~。
http://www.takii.co.jp/flower/howto/lecture/q_p40.html
面白い形ですよね~。
Commented by bongsenxanh at 2006-05-28 17:55
そうなんですよね~。
「これはこれでまぁ美味しいよね」レベルだったらまだ許せたんですが(^^;)
>好みって人それぞれだから、それなりに需要はあるのかなぁ・・・。
なんだかご近所さんの「ちょっとオシャレな定食屋」として繁盛しているみたいです。私たちが行った時も広い店内にお客さんいっぱいでしたから。
でも日本のエスニック料理屋って本当に内装の雰囲気だけで売っているお店があまりに多い気がします・・・もっと"味"で勝負してほしいです(泣)
ウエイトレスの女の子がスケスケのアオヤイを着ていたので、それだけで"ヴィエトナム"な感じがしてOKなのかも(苦笑)

紫のねぎぼうず!やっぱり葱の仲間なんですね!
結構愛嬌があってかわいいんですよ~。すくっと茎を長く伸ばして頭にあんなに大きな花をつけているところも潔くて良かったんです。
植え付けから開花まで長い間待たなければいけないお花なんですねぇ。


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