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きえていく、きえていく...
昨日、親友Yちゃんと食事をしようとお店に向かっていた。
私たちのお気に入りのヴィエトナム料理屋だ。
いつもお客の入りがイマイチで(美味しくて安いのに!)、お客の回転も悪くて(私たちが居座っているわけではなく)、はらはらしながら、数ヶ月に一度は足を運んでいた店だ。
10月か11月以来くらいで、久しぶりだった。

お店が入っているビルの前にいつもは出ている看板と言うか照明のようなものが、出ていない。
嫌な予感がする。
ビルの中まで入る。
お店の前に立つ。
灯りが点いておらず、がらんどうだ。
テーブルも椅子もすべて撤去されている。
茫然と立ち尽くす。
でも、いつかこんな日が来るのはわかっていたような気もする。
どうやら、ちょうど先月2月末までで閉めたらしい。

二人でがっくり肩を落としながらとぼとぼ歩いて、その近くのこれまた好きな沖縄料理の店へ移動する。
お店へと続く階段の上がり口に張り紙がしてある。
嫌な予感がする。
張り紙に目を走らせると
「長らくの御愛顧有難うございました。3月31日をもちまして閉店いたします」
とある。
なんてこと。
今日はセーフだった。
でも、この店も今月いっぱいでなくなってしまう。

以前にも、この町で私たちが好きだった点心料理屋がなくなった。
もう、こんなこといやだ。もう、十分だ。
私たちの好きな店よりずっと不味くてお高い店がいっぱい生き残っているのに、なぜ。

Yちゃんが「私たちがご飯を食べるとこ、なくなっちゃうね」とつぶやいた。
本当に、どこにもなくなってしまう。
私たちの好きな店がどんどんつぶれていってしまうこの名古屋という町がきらいだ、と思った。

なんだかとてもやるせない気持ちでいっぱいの、3月のはじまりだった。
by bongsenxanh | 2008-03-03 00:26 | 日常雑感 | Comments(0)


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