『La Traviata』― MET Live Viewing
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はいっ!
まず最初に声を大にして言いますよ‼
皆さん、これ、観なきゃだめなやつですよー!!!
昨シーズンの『TOSCA』や一昨シーズンの『Romeo et Juliette』と同じレベルで観なきゃだめなやつですよ――!!!
少しでも気になる人、オペラ好き、演劇好きは必ず観てくださいね―――!!!!!
(クラオタさんたちはお薦めしなくても自分でちゃんと観に行くと思うので大丈夫^^)

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詳しいことはまた明日書くつもりですが、とにかく主演のディアナ・ダムラウが超絶素晴らしい!!!!!
あ、一昨シーズンの『Romeo et Juliette』で愛くるしいジュリエットを演じたソプラノですよー。
彼女はもう大ヴェテランの域に入って来ていますので、この作品のヴィオレッタも初役ではなくて何度も演じて来ているのでお手の物ではありますが。
その彼女を以てして「今回のこの演出こそ、私が求めていたものなの!」と言わしめた演出。
そう、今回何が良いって、マイケル・メイヤーによる新演出!!!
あの『Spring Awakening』のマイケル・メイヤーですよ!
今までミュージカルやストレート・プレイを手掛けて来た彼が、今季初めてMETの『リゴレット』とこの『椿姫』でオペラ演出に挑戦しています。
そのマイケル・メイヤーの演出がこの上もなく良いのですよ~!
新演出ですが、デッカー版のような奇をてらった現代的なものではなく、作品の神髄に迫るクラシカルな正統派の演出です!(詳しくは明日)

そして今季、METの常任指揮者に就任したヤニック・ゼネ・セガンによる指揮、統括。
オーケストラも、歌手たちの歌唱も、すべて相俟っての音楽が耳を幸福にしてくれます。
オペラなのだから、音楽が良くなければお話にならないのは当たり前ですが。

演出・歌手(演者)・音楽、それに装置も衣装も、すべてがパーフェクトなのが今回の『La Traviata』です。
必ず必ず観てください。

2月14日までの上映です。
有難いことに、東京・名古屋・大阪は昼・夜の1日2回上映です。
夜上映があったからこそ、初日の金曜日の夜に観に行けました~!

# by bongsenxanh | 2019-02-10 04:35 | Comments(0)
その如月の望月の頃
読んでくださっている心優しい皆さま、すみません。
新年のご挨拶もしないまま、更新もしないまま、1月は過ぎ去り、早や2月になってしまいました。
今更、明けましておめでとうございます、でもないので。
1月に観ていたもの。

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何か、この濃ゆいの『Thrill me』(スリル・ミー)を、年末のクリスマス前に東京は池袋で観て(成河・福士ペア)、年が明けたら1月半ばに大阪で観て(柿澤・松下ペア)、そして先週金曜日に名古屋で観て(成河・福士ペア)、そんなこんなしている間に時が過ぎておりました。
この濃ゆいのの合間(?)に、『ノートルダムの鐘』も、「わぁ!飯田達郎カジモド×川口竜也フロローの対決が観られる間に!」とか、「わぁ!金本カジモドが戻って来た!村フロローまでいらっしゃる!行かねば!」とかで突発的に観に行き。
前にも書いた『レベッカ』も「知寿様のダンヴァース夫人!!!」と大阪まで観に行き。
そんなことやっていると、1か月なんてあっと言う間ですね。
当然、その合間を縫って仕事もしているわけで(そんなでいいのか)。
あと、ジムでインストラクターがマンtoマンで付くトレーニングなんぞも始めてしまったものだから。
時間がないことこの上ないです。
自分で自分の首を絞めております。
もう少し、息をつきたいと思っているのですが…。
こんな私とブログで、今年も更新が遅いことこの上ないと思いますが、どうぞよろしくお願いします。

# by bongsenxanh | 2019-02-01 01:26 | 観劇周辺 | Comments(0)
12月の終わり…⁈
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12月中に石垣島のこともちょっと書いて、全然手付かずになっている『JERSEY BOYS』再演のことも書いて、キャラメルボックスの『無伴奏ソナタ』のことも書いて、今年の観劇総括も書こうと思っていたのに…
気づけば今日は12月31日、大晦日ではありませんか⁈
何これ、何これ?!!
ということで、ひとまず空から見た石垣の珊瑚礁の写真だけでもupしておきます。
これ、まだ今月初めのことだったはずなのに…うっ、うっ…(忍び泣いている)
えーと、先週の三連休には初日に東京へ行って『スリル・ミー』を観て(成河・福士ペア)、中一日空けたら最終日のクリスマス・イヴは大阪へ行って『レベッカ』を観ておりました(保坂知寿さんだけのために!)。
節操ないです。
振り返れば今年1年はこんな風にして国内の観劇に明け暮れていました。
あ、でも12月28日ぎりぎりまで仕事していたんですよ。
しかもその日にまだ会議なんてやってたんですよ。
相変わらずCrazyな職場で働いております。

とりあえず明日には観劇総括だけやってしまおう。
私の今年のベスト3は先にも名前を挙げた『JERSEY BOYS』『無伴奏ソナタ』、あとひとつは選ぶのが難しいけれど、個人的に思い入れの深い『シークレット・ガーデン』かなぁと思います。
その辺りもまた詳しく。

# by bongsenxanh | 2018-12-31 01:39 | 日常雑感 | Comments(0)
JERSEY BOYS Geek!
先のupからの間に、またもや石垣島に飛んでいたり、『レベッカ』を観たり、相変わらずまぁ何やかや色々あったのですが。
それは置いておいて。

FNS歌謡祭の第2夜、ご覧になりましたか⁈

ここで予告しておこうと思って、そんな時間も取れないままだったのですが!
『JERSEY BOYS』のメンバーがナンバー披露したのですよ!!
私の大好きだったteam REDじゃなかったのは残念でしたが(それはもう無理だとわかっていたし)、

でも ボブがピロシだったのですよ!!

は―――、本当に幸せでした…。
しかも、メドレーの歌い出しが、まずピロシボブの『Oh What a Night』からスタートだったんですよ!
再演でびっくりするほど歌が上手くなったピロシの歌声で始まったんですよ!
気絶するかと思うほど、幸せでした…。
しかもしかも、ピロシボブ、TVにアップ大写しでウィンクまで飛ばしちゃって!
は―――、もうしばらくの間は幸せに生きていけそうです。

というわけで、本当に年内には『JERSEY BOYS』の観劇レビュ、書かねば。
そもそも初演の時のも書けていない。
思い入れのあり過ぎる作品て、書けないものですね。

# by bongsenxanh | 2018-12-13 00:46 | 観劇周辺 | Comments(4)
先週末のことー映画、舞台、山
気がつけばもう12月になっているではありませんか。
時が過ぎるのが早過ぎて、もう何が何だか…。

先週末のことを書きたいと思っていて時間がなかったのですが。
木曜日の夜、『ボヘミアン・ラプソディ』を観て、金曜日のマチネで劇団四季の『ノートルダムの鐘』を観て、日曜日に鈴鹿山脈の奥まで入り込むロングルートを歩いておりました。
更に週が明けた水曜日の夜にはゲルギエフ指揮のミュンヘン・フィル、ソリストはユジャ・ワンのコンサートにまで行っておりました。
クレイジーです。
色々書きたいことは沢山あり過ぎるほどあるのですが、何より言いたいのは、

『ボヘミアン・ラプソディ』は凄かった‼

ということ。
私は、QUEENの曲はちろん知っていたし(あれだけ超有名なら当然ですね)、フレディのことももちろん知っていたけれど(世代的には後追い)、でもフレディに関しては「いつもピタッとした体のラインが出る衣装を着ている髭を生やしたゲイのおじさん」くらいにしか認識していなかったし(差別ではなく、あくまでも客観的な認識)、そしてそのセクシュアリティにしても「自我が芽生えた時からのゲイ」だという風にしか捉えていませんでした。
そのため、「そうだったのか!」「まさかそんなことになっていたとは!」みたいな驚きと発見の連続でした。
そもそも、彼のことをイギリス人としてしか認識していなかったので、彼のアイデンティティ(ペルシャ系インド人?)についてもこの映画を観るまで意識したことはありませんでした。
それだけに、彼自身が「僕は規格外だ」と言う様に、爆発する様な才能の塊の彼と、その彼と付き合う周囲の苦しみと、自分自身の才能とセクシュアリティゆえに身を削るような孤独の淵に堕ちていく彼の姿に、涙が出て仕方なかったです。
そして留めを刺すかの様な終盤21分。
ライヴ・エイドのシーンではもう泣けて泣けて仕方がなかったです。
何かもう、怒濤の様に泣きました。
映画館を出る時にあんな泣き腫らした目をしていたことって、今まであったかしら。
と言うことで、強く激しくお薦めです。
いや、私なんぞがお薦めしなくても、もう既に世間の皆さまが激しくお薦めしていますね。
上映中に時間があれば、もう一度観に行きたい。

『ノートルダムの鐘』では、第4のカジモドとして登場した金本カジモドを観られて、こちらもとっても良かったので、こちらはまた別で。
体が大きくて、カーテンコールで笑顔で足までパタパタさせながら手を降る姿がチャーミングで、歌声が切なくて甘い、そんなカジモド。

# by bongsenxanh | 2018-12-02 18:55 | 映画 | Comments(2)
ふひ―――
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何だかもう定例の様ですが、仕事の出張で中国・四国方面へ行って来ました。
ひたすら疲れました。
帰って来るなり、すぐさま『JERSEY BOYS』神奈川凱旋公演のために新幹線に飛び乗って横浜へ行き。
自分でも自分が、今、どこで、何をしているのかわからなくなりかけています。
今回の『JERSEY BOYS』再演、シアタークリエ、名古屋、大阪、そして神奈川と、通算4回観ました。
あと2回くらい観たいような気もしたけれど(際限はないですね)、よくチケット争奪戦に参加したし、よく東へ西へと駆けずり回りました。
キャスト・スタッフと共に自分も全国公演を走り抜けた様な気分です。
神奈川は、台風25号で中止になったクリエ公演の振替だったので、意図せず、予定外のものだったけれど。
『JERSEY BOYS』、初演の時のレビュも書けないままだけれど、落ち着いたら必ず書こうと思います。年内には。
とにかくもう、抜群に歌が上手くなったピロシ(矢崎広くん)から目が離せなかった再演でした。
もともと、芝居の巧さは天性のものがあったけれど。

# by bongsenxanh | 2018-11-12 23:11 | | Comments(0)
雨宿り
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バタバタしているまま、upが出来ていませんが。

ハノイのカフェから。
オープンエアになっているカフェの軒下でエッグコーヒーを飲んでいた時、ちょうど雨がバラバラと降って来た。
ヴィエトナムの人たちはあまり雨の中を傘を差して歩いたりしなくて、様子を見ながら雨が止むのをゆるりと待つ。
土曜日の午後だったこともあってか、地元の人たちも旅行者も、のんびりコーヒーでも飲みながら雨宿り。
カフェの軒先で、お互い知らない者同士なのだけど、そこには一緒に雨が上がるのを待っている不思議な連帯感がある。
通りすがりの旅行者ながら、その中の一人としてそこに混ざっていることを「あぁ、なんだか幸せだなぁ」と体中でじわじわ感じた。
だからふらりと旅に出るんだな…と。
雨はパラパラと降り続いている。
でも、雨は必ずいつか止む。

# by bongsenxanh | 2018-11-07 06:51 |   -ヴィエトナム・ハノイ | Comments(0)
くるくるくらくら
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ハノイに行って、帰って来ております。
もう1週間近く経っているのですが、帰って来た後にあまりにもすごい量の仕事にもみくちゃにされて(ただでさえ仕事が溜まっているところに毎日問題が勃発する)全然生活が回っておりません。
くらくらめまいがしそうなほど、くるくるです。
というわけで、とりあえず食べたくて食べたくて仕方がなかったフォ~の写真だけup!
ハノイで一番の人気店Pho Thinのフォーです♥
牛骨と豚骨でダシを取っているのでこってりめですが、案外つるつるっといけちゃいます。
後のことを考えて1杯で留めましたが、かけつけ2杯はいけちゃいそうです。
これが食べられただけでももう幸せ。

# by bongsenxanh | 2018-10-29 02:08 |   -ヴィエトナム・ハノイ | Comments(0)
ハノイへ
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えーと、ノートルダムの鐘を名古屋市内で観て、進化した達郎カジモドにわ~ってなったり、ジャージーボーイズを観て一段と上手くなったピロシにきゅんきゅんしたりしているのですが。
ちょっとハノイに飛んで来ます。
週末だけで帰って来ます。
写真はJALカレー。
# by bongsenxanh | 2018-10-19 18:07 |   -ヴィエトナム・ハノイ | Comments(0)
ここのところの私に起きたこと
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気づけばもう1か月近くもこちらを更新していませんでした。ごめんなさい。
(読んでくださっている方、いるかしら)
その間に、台風が何度もやってきて、でもその合間を縫って何とか一度恵那山へ登り(その1週間前にも早朝、登山口まで行っていたけれど、ガスガスのホワイトアウトと雨とで涙を呑んで撤退していた)、シアタークリエで『ジャージー・ボーイズ』再演(青)を1回は観て、そして。
9月30日。
あの超大型で関西空港始め近畿地方に甚大な被害を及ぼした台風21号をも上回るかと言われていた台風25号が接近してきていた中、私は『ジャージー・ボーイズ』の夜公演のチケットを持っていたので、東海道新幹線が止まって名古屋へ帰れなくなることも折込み済みで、泊まる宿まで確保して東京へ向かったのですが。
東宝演劇部の非常に甘くてゆるい判断のせいで酷い目に遭い、翌朝の新幹線始発で名古屋へ戻って職場へ直行するはずが、朝からJRは全線止まっており、新幹線も運転見合わせで動いてくれず、結局週初めに定時出勤することは出来ませんでした;;
宿ではあまり眠ることが出来ず、朝4時半起きで動き出して、5時半にはもう東京駅プラットフォームで始発に備えてスタンバイしていたのですが。
実際に新幹線が動き出したのは、7時半を回ってからでした;;
そんなわけで、先週は狂った生活ペースが戻らないまま、何だか1週間を棒に振ってしまい。
更には、三連休も溜まった仕事を抱えていたこともあって山登りにも行けず。
何だかここのとこ、歯車が狂ったまま、きしみ音を立てて何とか生活している様な感覚です。
うーん、斎場御嶽で厄は落としてきたはずなのになぁ…。
東宝演劇部の台風に関する上演/休演の判断がどれだけ甘かったか、どれほどお客さんに影響と迷惑を与えたかについては、また別で書きます。本当に酷過ぎたので。
写真は恵那山で撮ったアカモノの花。
朝方に降った雨の雫をたたえている様子がいじらしいです。

# by bongsenxanh | 2018-10-11 01:01 | 日常雑感 | Comments(4)
『Romeo et Juliette』―MET Live Viewing encore
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えーと、こちらを観てきたのです。
MET Liveビューイングのアンコール上映で。
ソニア・ヨンチェヴァの『TOSCA』に次いで、今季のアンコール上映の中では楽しみにしていたのですが。
こちら、2007年公演のアンコール上映で、これを上映していた頃、ちょうど私はNYに行っていて、観ようと思えばチャンスがなかったわけではなかったのですが、他に観る作品で枠がいっぱいだったので観られず。
だから尚更、今回のアンコール上映を楽しみにしていたのですが。
あ、観ての通り、主演はロメオ=ロベルト・アラーニャ、ジュリエット=アンナ・ネトレプコです。
えーと…ね、えーとね、えーとね…。
一昨年(2016-2017シーズン)のプロダクションで、同作品がありましたよね。
バートレット・シェール演出で、ヴィットリオ・グリゴーロがロメオで、ディアナ・ダムラウがジュリエットで。
私が1週の間に2回も観に行って、興奮してわーわー言っていた『Romeo et Juliette』
演出も歌手も指揮も上演された時期も違うのだから、違って当然なのだけれど、どこかであれと同じレベルのものすごいものを期待してしまっていたのです、私は。
だって同じメトロポリタン歌劇場で上演されるプロダクションなわけだし。
だから、あの、期待していたものとは違ってしまっていたのは、やはり当たり前のことで。

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あのー、ネトレプコはね、2007年なので、まだまるまるになっちゃう前のネトレプコで、お顔も皆さんご存知の通りの美しさなのですが。
声質がね、全然ジュリエットじゃないの。
それはネトレプコ自身もインタビューの中で、「この役は私には音域が高くて、私の声は本当はもう少し低音域の方が歌いやすいのだけど…」と語っていた通りなのだけど。
ネトレプコ、もっとずっと若かった頃にはリリコ寄りのソプラノだったのだけれど、この頃になるともう、年齢と共に声も太く低めのコシのある声になってきて、貫禄と脂も乗ってドラマティコと言うか、少なくともジュリエットに要求される清純で可憐なソプラノではなくなっているのですよね。
それが随所で感じられて、ちょっとジュリエットとしてはつらかったかな、と。
そして歌声だけではなく、そもそもネトレプコは気が強くて性格がキツイと言うか…ね。
ジュリエットの清純さとは真逆なところがあるのですよね。
美人なのだけど、きつめの意地悪顔の美人ですしね。
ロメオとの初めての夜のベッドシーンなんて、まるで初めての初々しさなんてなくて、何て言うのかもう、手練れの娼婦の様な気配すら感じさせていたので…(^^;)
ジュリエットは、ネトレプコの役ではなかった、と。
その点、前述のダムラウは、御年45歳でありながら、ものすごく初々しい10代の少女に見えたのですよねー、すごい。
ネトレプコはやっぱり、マクベス夫人辺りが声質的にもキャラ的にもハマリ役なのではないかしら。

対するアラーニャは、声や歌唱はとっても素敵だったのだけれど。
いかんせん、もう中年を通り越して初老の域に入りかけている容貌が…ロメオとしてはやはりつらかった。
グリゴーロのロメオがあんなにも迸る様に若々しかったことからすると…。
ロメオもジュリエットも、やはりフレッシュさって重要ですね。
あとね、アラーニャとネトレプコは、あまり相性がよろしくなかったかなぁ…とも。
見るからに良い人そうなオーラが全身から出ているアラーニャと、それを鼻の先でふふんって笑って弄んじゃいそうな性悪のジュリエット=ネトレプコっていうのが…(注:あくまでも私の印象ですので。ファンの方、ごめんなさい)
実際、インタビューの時にも「僕はシャイだから、人前であんなシーン(ベッド・シーンね)を演じるのは…」って話すアラーニャと、「あら、私は全然シャイなんかじゃないわ。作品の中でもラブシーンが一番好きよ~ん!」って答えちゃうネトレプコでは、何となくうまく歯車が噛み合っていない様な雰囲気があってね。
アラーニャが食われちゃっている様な気配が。

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そしてね、これがアラーニャが「人前であんなシーンは…」と言っていたベッド・シーンなのですが。
ベッドが宙吊りにされて、そこに風が吹いてシーツがひらひらと揺れて、その上で二人のアリアがあるわけです。
あぁ、舞台装置のディザイナーや演出家は、これがやりたかったんだなー、と強く感じましたが。
これ、効果的だったかなぁ…。
他にも1幕から回る盆舞台を採用したりしていましたが、盆舞台が効果的に使われていたかどうかと言えば…う―――ん…。
ジュリエットがロメオに手を差し伸べるバルコニーにしても、手抜きのセットっぽくて、あのシーンのロマンティックさというものは上手く醸し出せていなかった様に思いました。
加えて、二人の衣装。
1枚目にも載せたジュリエットの濃いローズピンクのドレスにしても、アラーニャが来ている薄い水色の衣装にしても、全然素敵に見えなくて。むしろ安っぽくて。ダサくて。
先にも書いた様にアラーニャももうそろそろいい年なので、せめてそのアラーニャを若々しい両家のお坊ちゃんに仕立てあげるような、体型と年齢をカヴァー出来る衣装を着せてあげて欲しかった。
シュッとして締まって見えるような、ね。
薄い水色は膨張色だし、足も短く見えちゃって、ジュリエットから見て素敵な貴公子に見えないんじゃないかと…。
バート演出の『Romeo et Juliette』では、衣装ディザインのCatherine Zuberがカサノバを意識してディザインしたと言っていた衣装が、それは素敵だったのだけれど。

というわけで、演出、歌手、舞台装置、衣装共に、欲求不満で終わってしまい、ただただひたすら長く感じられた『Romeo et Juliette』だったのでした。
ごめんなさい。
本当に残念…。

あ、そうだ、そんな中で唯一、キャピュレット家お小姓のステファノを演じたイザベル・レナードだけはピカイチでした。
颯爽としていて、歌声はよく徹って美しい。
イザベル、こんな11年も前にもうMETに出ていたのね。
まだ最近出始めたばかりかと思っていました。
イザベルは2014年の『フィガロの結婚』のケルビーノも本当に愛らしくて、それでいて歌は抜群でしたね。
こういうズボン役が似合っちゃうメゾ・ソプラノなんですね~。

# by bongsenxanh | 2018-09-16 00:11 | 観劇レビュ 国内etc. | Comments(0)




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