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『Il Barbiere di Siviglia』 MET Live Viewing
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MET Live Viewingでバルビエ(『セヴィリアの理髪師』)観て来ました。
お目当てはもちろん、ロジーナを演じるIsabel Leonard!!!
今シーズンの幕開けを飾った『Le Nozze di Figaro』(フィガロの結婚)のケルビーノがとっても良かったので、その前作となるバルビエで、どんなロジーナを演じてくれるか楽しみだったのです。

いやぁ、何ともキュートなロジーナちゃんでした。
Isabelはとびきりチャーミングで、「にぃっ」と頬を上げる笑顔が愛嬌があって魅力的。
巷で言われている様に美人なのはもちろん美人なのだけど、人を寄せつけない様な"ばっちり美人"ではなくて、とても人懐こくて、お友達になれちゃうんじゃないかと思わせるような愛くるしさがありますね。
で、歌の方はと申しますと。
よく伸びる、ちょっとコシの太い感じのするメゾ・ソプラノで、概ね好感が持てました。
1幕2場での彼女の最初のアリア、『Una voce poco fa』(今の歌声は)は、Isabelの魅力が余すところなく発揮されていましたが、発声の出だしや低音から高音への上昇フレーズで、少しだけ声が裏返り気味になるのが気になりました。
そのアリアを歌っている動画がこちら。



Isabelのことばかり考えていて、全く念頭になかったのですが、このプロダクション、Bartlett Sherが演出したものだったのですね。
幕間のInterviewでIsabelもアルマヴィーヴァ役のLawrence Brownleeも「今回の演出だから(この作品の演じ方が)特にどう変わるということはないけれど、張り出し舞台だとお客さんが近くて臨場感があって…」みたいな話をしていたけれど、それって演出家に対してどうなの…?と一瞬思ったり。
それはさておき、Bartlett Sherの演出は、やはり彼らしい、と思わせる舞台作り。
セットの造り、光の当て方、そして登場人物たちの配置―――すべてがBart色でした。
1幕ラストで、ドアが沢山配された部屋に登場人物たちが並ぶ様や、その後、バックの舞台装置を全部取り去って真っ白なホリゾントのみをライトで白く浮かび上がらせて見せる演出は、いかにもBartのもので、にんまりしてしまいました。
(余談だけれど、字幕が「バートレット・シャー」になっていたのがすごく気になった。「シェール」よ!
 Interviewとかでも皆「シェール(ルは消え気味)」って発音してるじゃない!)
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2幕のリヴィング(?)での音楽レッスンのシーンなんかも、『The Light in the Piazza』の舞台が思い出されて、何だか切なくなってしまって。
あぁ、やはり私、2005年の9月~12月のLCTに戻りたいな。
Vivian Beaumontのあのすり鉢状の客席に座ったら、もうそれだけで泣いちゃいそうだな。
いやいや、話をバルビエに戻して。
1幕でも2幕でも、Isabelちゃんのコメディエンヌ振りが光っていました。
彼女、シリアスなものより、こういう明るい喜劇の方が断然似合いそう。
NY生まれNY育ちの生粋のNYっ子なので、陽気な方が質に合っている感じ。
表情にしても、しぐさや身のこなしにしても、コメディ・センスがたっぷり漂っていました。
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それに対して、アルマヴィーヴァのLawrenceは、ちょっと残念だった。
あれでは、ロジーナちゃん、惚れられないんじゃないかしら…。
African-Americanだから駄目、なんて差別的なことを言うつもりは全然なくて、単純にロジーナよりかなり目立って背が小さくて足も短いので、悲しいくらい舞台映えしなくて、素敵な伯爵に見えないのです。
それを凌いで余りある程の歌唱力があれば…だけれど、うーん、ま、この役のテノールとしてはまぁまぁ歌えてはいるけれど。
でもアルマヴィーヴァは何て言ったって、狭い部屋に閉じ込められているロジーナちゃんを救い出しに来る白馬の王子様なわけだから。
(そう言えば、何年も前にJuan Diego Florezのアルマヴィーヴァを観逃したことがあった。今考えても惜しかった)

あ、そうそう、この画像でIsabelちゃんが着ているローズピンクのフード付きのガウンというかコート、とっても好き。
形や雰囲気が、少し『Phantom』のクリスティーヌが"All I ask of you"の時(オペラ・ガルニエの屋上のシーン)に着ているコートに似ていますよね。

フィガロのChristopher MaltmanはBravo!!!でした。
1幕でFigaroが登場するカヴァティーナ『Largo al factotum della città』(私は町の何でも屋)はお見事でした。
Christopherのフィガロは、体中からフェロモンがむんむん立ち昇ってくるようなイケイケ伊達男なフィガロで、歌も美声のバリトンさんで、観応え聴き応えばっちりでした。

は―――、いいもの観ました、お腹いっぱい(いい意味です、もちろん)。
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by bongsenxanh | 2015-01-25 00:35 | 観劇レビュ NY '14/'15 | Comments(2)
『Mozart!』―Who am I?
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2002年の初演から観続けて来たこの作品。
私はただ"観る"だけの側だったのに、気づけばいつしか、"演る"側の人たちと共謀して、この作品を作って来たような錯覚にも似た感覚に捉われている。
でも確かに、この作品に限らずだけれど、生の舞台は――劇場という空間は――役者や演出家やスタッフだけでは成り立たない。
そこに観る側である客がいなければ。
だから、舞台は、まさに"共謀"して作り上げるものなのだ。

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by bongsenxanh | 2015-01-18 02:17 | 観劇レビュ 国内etc. | Comments(3)
おとしだま
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「お年玉」と言って頂いた、新年のNYのおみやげ。
ミント・チョコレート好きの私に、TRADER JOE'Sのペパーミント・ホット・チョコレートと、ダーク・チョコレート・ハニー・ミント。
ダーク・チョコレートの方はまだ頂いていないのですが。
このホット・チョコレートが、もうもうもう、美味しいのなんの!!!
わーわーわー、ありがとうございます~~!!!
これ、缶の裏側に商品説明があって、「ココア・パウダーは一切使っておらず、チョコレートを削り出すことによって作られている」と書かれています。
だからVAN HOUTENのココア(これも好き)とは違う味わいで、本当に"ホット・チョコレート"という感じ。
もちろん、ミント・フレイヴァー。
気に入りました。
次にNYへ行ったら、必ず買って来よう。

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そして一緒に頂いたこちら。
このお正月を飾っているB'wayの作品たち+α。
『The Last Ship』のも頂きましたが、そちらは自分で持っているので、割愛。
下さった方は、「この中で春まで残るのは『HONEYMOON IN VEGAS』だけだろう」という辛口予想でしたが。
うーん、やはり、この間10月に行った時に『SIDE SHOW』は観ておけば良かったな。
『Into The Woods』も気になる(映画、ディズニーだから、流石に片田舎でも公開される)。
そしてThe Kennedy Centerの『LITTLE DANCER』(『Billy Elliot』とは別物よ)は素晴らしかった!とのこと。
Susan Stroman、完全復活!だそうです。

そう言えば、前にAaronもThe Kennedy Centerでコンサートに出ていたっけ(脈略なく思い出す)。
NYで7th Ave.を一緒に歩きながら話したので、よく覚えているのです。
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by bongsenxanh | 2015-01-14 21:53 | 観劇周辺 | Comments(2)
『M!』を観に、またもや西へ
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は―――、我ながら...と思いますが。
まさか、同じ週の月曜と土曜、2回も大阪へ行くことになるとは思ってもみませんでした。
でも、行った。
もちろん、『M!』を観に。
そもそも、1/5日月曜は、私の希望キャストではなかったのです、コンスタンツェと男爵夫人が。
でも、以前から書いているように、今回のチケット争奪戦の激しさは半端ではなく。
希望日のチケットは全然取れず。
辛うじて取れた1/5、とにかくヨシオだけ観られればいいから...と、すみれ&綾で観たのですが。
やはり、どうにも満足出来ず。
これで私の中での『M!』は終わりを迎えてしまうのか...。
それでは、あまりに不本意。あまりに悔いが残る、と。
この週末、1/10昼と1/12夜公演は、香寿&ソニン日だったのでそこをずっと狙っていたのですが。
少し譲って、1/11昼でも、男爵夫人は香寿さんだから、そこでも...と思っていたのですが。
昨日の夕方、ひらっと今日の昼公演のチケット、降って来ました。
天は私に味方した...!!!
もちろん、チャンスの神様の前髪を鷲掴みにして、大阪へ。

月曜に観た時、「大阪では、帝劇で観た時からはまた違う!」と思ったのですが、今日はまた更に変わっていました、ヨシオのヴォルフガング。
「変わる」と言うより、「進化する」と言った方がいいのか。
もうあと数日で大千秋楽を迎える今になって、いや、今だからこそ、日々変わるのだろう...と。
今日のヨシオは、もう全身で、全開で、

「どうだ!俺を見ろ!」

と言わんばかりのパフォーマンスだった。
頭のてっぺん―髪の毛の先から、足の親指の爪の先まで

「僕こそ、音楽!!!」

と思って、歌っている感じだった。
帝劇の千秋楽のカーテンコールで「俺は天才なんじゃないか、と思う時もあって」と話していたけれど、今日は間違いなく、そう思っていた日だったと思う。

観られて、良かった。
詳しくは、また。
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by bongsenxanh | 2015-01-10 23:57 | 観劇レビュ 国内etc. | Comments(6)
will close
a0054163_2250774.jpgいつまでrun出来るか...と書いたばかりですが。
発表されました。
『The Last Ship』、やはり持ちませんでした。
Aaron、がっかりしてるかな。
案外、割り切ってさっぱりしてるかな。

2014年10月26日の正式openから、たった3ヶ月のrun。
9月29日から始まったpreviewを入れても約4ヶ月。
早めに観に行っておいて正解でした。

1月24日までSTINGが出演していて、彼の降板と同時にこの作品にも幕が降ります。
(セールスが伸びなくて途中から慌てて出るくらいなら、最初から出てそれを売り物にするくらいの気でやれば良かったのに)
生でSTINGのperformanceが観たい!という方は、あと3週間ですよー。
お薦めか、と訊かれると困りますが...。
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by bongsenxanh | 2015-01-06 23:12 | 観劇周辺 | Comments(2)
『M!』を観に、西へ
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異文化圏へ行ってまいりました。
記念のたこ焼き。
3年くらい行かない間に、JR大阪駅、がらりと変わっていました。
そう言えば、前はずっと工事中でしたっけ。

異文化圏で観る『M!』は、いろいろ細かいところで違う気がしましたが。
幕間に、関西の小母さま達の会話。

「なぁ、あの箱なんなん?」
「さぁ、ようわかれへん」
「魔法なんかな。最後なんかバ――ッ!となるん?」


そして更に、

「嫁は?嫁はいつ出て来るん?」

関西の小母さま達にとって、この作品は一体どういう作品に見えているのでしょうか...。

明日以降、また落ち着いて書きます。
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by bongsenxanh | 2015-01-05 23:37 | 観劇周辺 | Comments(0)
red on the wall
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三が日、珍しくずっと家にいて、ぼや―――――…っとしていたら。
ハンガーラックに掛かっているストールとマフラーに目が留まった。
マルチスワールを除いて、赤ばっかり...。
しかも、この内のストール2本とマフラー2本の計4本はPaul Smithだ。
重ねて掛けてあるものもあるので、見えにくいけれど、全部で6本掛かっている。
ここ十年くらいの間にちょこちょこ買って、増えたものだ。
赤のマフラーばっかり、そんなにも要らないだろう、なんて贅沢なんだ...と、我ながら思わないでもないけれど。
普段は贅沢せずに慎ましく生きているのだし、服だってそんな滅多に買わないし(物持ちは良い方なので、大学新卒だった頃の服もまだ着ている)、こういった小物くらいは許されるだろう、とも思い。
普段は意識しないけれど、案外こういった小さなものものが、私を形作っているのかもしれない。
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by bongsenxanh | 2015-01-04 00:49 | 美術 | Comments(0)
新春を言祝ぎ、謹んでお慶び申し上げます
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皆さま、明けましておめでとうございます。
新年のわが家の玄関を飾っているのはこのチューリップたち。
慎ましやかに優しく、彩りを添えてくれています。

お正月に何もお花がないのでは淋しいと、いつもの墓地の傍のお花屋さんに足を運んだら、私のお目当てだったトルコキキョウはまったく入荷がなく、今あるのはチューリップと水仙くらい、とのこと。
というわけで、こちらのピンクのチューリップ。
「年末だからお花の値段が高くて悪いわねえ」と言われて、確かに普段と比べると法外な値段だったけれど、いやいや、新しい年を迎える時に吝嗇になってはいけない、と奮発した。
七輪。
行く前から七輪買う!と決めていたのだ。

さて、長らくこちらを覗いて下さっている方も、最近来て下さるようになった方も、旧年中のご厚情を感謝いたします。
このブログをもう、かれこれ9年2ヶ月強も続けていることになりますが、ひっそりほそぼそブログがこんなにも続けて来られたことに我ながら驚いております。
その間、ホームページからブログへ、ブログからtwitterやfacebookなどのsocial networkへと、メディアも変遷し、ブログもかなり下火になってまいりましたが、それでも大き目の画像もup出来、本や映画、そして劇場での感想を長文でup出来るブログというものが私には合っているな...と思い、まだまだ続けております。
そして、覗いてくださる皆さんがいらっしゃるので、私の車輪を回してくださっているのだと思います。
今年もひっそりほそぼそ続けてまいりますので、どうぞよろしくお願い致します。

で、今年の私の目標。

1. 今年こそ富士山登頂(但し、人の少なくなった秋以降に。一昨年、強風で敗退しているので)
2. 今年こそ白馬岳の栂池コースを歩く("坂の上の雲"のタイトルバックを生で!)
3. 爺ヶ岳から鹿島槍のコースを歩く


あ、山ばっかじゃん。

ともあれ、このチューリップの様に萌え出づってまいりましょう。
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by bongsenxanh | 2015-01-01 19:00 | 日常雑感 | Comments(2)




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